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大阪・関西のことばについて語る
116
:
よっさん
◆XxkTNAUYOc
:2014/05/11(日) 20:05:06 ID:J3HWtnw20
真山仁さん、新境地というより原点回帰 震災体験をちゃんと小説に
★真山仁さん『そして、星の輝く夜がくる』(講談社1500円+税)
2014.05.10
http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20140510/enn1405101100004-n1.htm
デビューから10年。『ハゲタカ』や『黙示』『コラプティオ』などハードなマネーゲームの世界から農業、原発など社会問題を扱った分厚い長篇を書いてきた。新著は意外にも連作短編集で、東日本大震災の被災地の小学校が舞台。自ら阪神・淡路大震災の被災者でもある著者の思いを聞いた。 (文・竹縄昌 写真・矢島康弘)
──これまでの作風とはがらりと一変です
「なんで『ハゲタカ』の作者がこんなのを書くんだという反応もあるので、イメージって怖いなと思いました。だからこそ自分がなぜこれを書いたか伝えなくてはと思っています。この作品は、新境地というよりは、原点回帰です」
──その“なぜ”ですが
「阪神・淡路大震災の震源から10キロの場所にいた私が生き残り、30キロ離れた地域で亡くなった方が大勢いる。罪悪感のような複雑な思いを抱えました。生き残って何かしろ、ということだろう。デビュー前の私に小説家になるチャンスをもう一回くれたんだと考えるようにしました。そうしないと息苦しくて辛いんです。小説家になったら(震災体験を)必ず小説にしようと心に決めました」
──なかなか機会がなかった
「デビューしてすぐは編集者を説得できませんでした。2010年に一度、企画が持ち上がりましたが、実現していればそれまでの小説に近いものを書いていたでしょうね」
──図らずも東日本大震災で別の機会が訪れました。東北の地に関西弁がはじけていますね
「悲惨な話をするときに、シビアなロジックを立てて人ごとのように被災地を議論してはダメで、ある意味絶望の中でも笑いが起こるような話にしなければいけないと思いました。その被災地で頑張っているのは子供たち。でも、いつまで子供を頑張らせるつもりなのかと疑問がありました。そこで阪神・淡路大震災で被災した教師を出し、舞台を学校にしようと思いました。関西弁は本音をズバッと言うのにクッションがあっていいんです」
──ストーリーテーリングの妙もあります
「頭の固い教頭がいたり、完全に学園ものですね(笑)。ただ、結局は大人が子供に叱られている物語でもあるんです。デビューから10年、どういう風にすると小説のテーマが人に届くんだろうと悩み続けて、いろんな挑戦をしてきたことを、今回の連作短編集では生かせたかなと思っています」
──これからは
「震災から2年目を書かなければいけないと思っています。来年は阪神・淡路から20周年。2年目の遠間小学校を書くことに意味があると感じています。何も変わっていないということも書きます。東北から目をそらしてほしくないんです」
■「別冊小説新潮Story Power」「小説新潮」(以上新潮社)「小説現代」(講談社)に掲載された6篇の連作短篇。東日本大震災の架空の被災地の遠間小学校に応援教師として神戸市教委から派遣された小野寺徹平は、小6のクラスを任される。40過ぎの小野寺は関西弁丸出しで、堅物の教頭、教務主任と軋轢(あつれき)を生みながらもする、児童たちや若い教師との本音の交流は目頭が熱くなる。その小野寺も阪神・淡路大震災で悲痛な体験をしているのだった。当時の教え子との再会のドラマはあの震災の記憶を乗り越え、未来を見ている。
■真山仁(まやま・じん) 1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部出身、高校時代に小説家を目指し投稿を始める。中部読売新聞(現読売新聞中部支社)記者を経てフリーライターを続ける一方、小説の投稿を続けた。2004年、『ハゲタカ』(ダイヤモンド社)でデビュー。同シリーズはテレビ、映画化され人気を博す。他に『グリード』(講談社)『マグマ』(角川文庫)など。
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