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地下歩道の拡充へ基本方針策定 札幌市 民間の協力に期待
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190422-00010000-doshin-hok
新設ビルの容積率を緩和
札幌市は本年度、中心部での地下歩道拡充に向けた基本方針を策定する。ビルの建て替えに合わせ、民間企業に地下部分に歩道を整備してもらう試み。地下歩道を整備する民間企業には、新設ビルの容積率を緩和する考えで、民間側もメリットを受けられるようにする。
民間ビル同士をつなげネットワークを広げる方針
市は昨年9月、「さっぽろ創世スクエア」(中央区北1西1)などと地下鉄大通駅を結ぶ「西2丁目地下歩道」を開通させた。今後も創世スクエアとJR札幌駅方向を結ぶほか、札幌駅北口周辺、地下鉄すすきの駅―豊水すすきの駅などの間に地下歩道を整備する構想がある。ただ、通信ケーブルなど地下埋設物が障害となるなどの理由で、「建設するにはどの区間も100億円超の工費が見込まれる」(市幹部)ため建設のめどは立っていない。
そこで市は中心部で再開発が進んでいることに着目。ビル建設に合わせ、民有地に地下道も造ってもらい、民間ビル同士をつなげて、アメーバ的にネットワークを広げる方針を打ち出した。ビル側も容積率緩和でより高い建物が建てられる上、地下歩道との直結で高い賃料を稼げるメリットがある。
東京都心の大手町、丸の内、有楽町周辺でも、再開発ビルに合わせて民間企業が地下歩道を建設。これらの地下歩道同士がさらにつながり、巨大な地下歩道ネットワークをつくりだしている。市はこうした事例を参考に学識経験者の意見も聴くなどし、基本方針を策定する考えだ。
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