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ブラジルニュース3

1taro:2007/12/27(木) 08:26:37
ブラジルニュース2のスレッドが1000になったので3を立てます
主にhttp://www.nikkeyshimbun.com.br/
http://www.spshimbun.com.br/conteudo_area.cfm?DA_N_ID=12
の記事です
面白いニュースや現地情報があればどんどん書き込んでください

951taro:2008/04/18(金) 10:03:11
世界第三の油田発見? ペトロブラス株価高騰
《新油田関係の各国銘柄も揃って》

 ポンデ・アスーカル・カリオッカが世界屈指の油田である可能性大、との情報に一五日の株式市場は沸き、ペトロブラスと関連企業の株価が各国市場で高騰した。これは、一四日のFGV・セミナーにおいてハロウド・リーマ原油庁(ANP)長官発表の影響によるものだが、好ましくないとの批判も上がっている。



《IEA、ブラジルのOPEC加入を懸念》

 リーマ長官は、ポンデ・アスーカル・カリオッカ油田の埋蔵量は推定三三〇億バレルと発表。それを受けて、一四日の株式市場は、ペトロブラスでON株が七・六八%、PN株が五・六三%、翌一五日も〇・七%、一・二%(同)の上昇。

 関連企業の株価は、BGグループが五・四%(ロンドン)、レプソウが九・二八%(マドリード)、Galpが七・九%(リスボン)でそれぞれ上昇。機器サプライヤーでは、バロレッキが二・五四%(パリ)、シードリルが二・八%(ノルウエー)高騰した。

 一方ペトロブラスは、「三三〇億バレル」と発表があった埋蔵量については未確認で、長官の発表を疑問視する声もあがっている。

 国際エネルギー機関(IEA、本部パリ)は、もし事実であれば世界の石油業界に与えるインパクトが大きいし、ブラジルの国際舞台における立場も変わってくる、と見ている。

 一大発見のトゥピ油田をさらに上回る規模の同油田は今後、ブラジルの石油輸出国機構(OPEC)への加入を含めて話題の中心となる見込み。また、同油田へのブラジルの投資規模に関する論議も活発化するのは必至。

 米国大使館筋は、ブラジルのOPEC参入に関して反対意見を表明。一方IEA筋は、OPECはカルテルであり、世界の石油生産開発に寄与しない、としている。OPEC側は、ブラジルの加入に対して歓迎の意向を示しているが、現段階では交渉は行われていない。

 UBSパクトゥアウ銀行発表の、ポンデ・アスーカル・カリオッカ油田への事業参加会社とその採油量(権利、単位バレル)は次のとおり。

 エクソンモービル(二二八億二八〇〇万)、シェル(一一八億八〇〇万)、ペトロブラス(一一三億八二〇〇万)、レプソル・YPF(二六億)、BGグループ(二一億四九〇〇万)、ヘス(一二億四三〇〇万)、Galp(2P)(一億一〇〇〇万)。

952taro:2008/04/18(金) 10:03:30
上院下部機構委ジウマ長官を喚問 国会カードCPIの存続で政府側譲歩
 上院議会において野党側は一六日、インフラストラクチャー委員会のジウマ官房長官の証人喚問を決定。プラナウト宮がカルドーゾ元大統領のB勘定に関する資料を盛り込んだ秘密文書作成疑惑について追及する。

 ジウマ長官は、一六日の同委員会において、連邦政府の成長加速化計画について説明するよう求められていたが、延期を申請。五月五日までに出席する、としている。

 喚問決定は、政府側の隙を見た野党上院議員らの敏捷な動きによるもの。一方、政府側は巻き返しを図り、ホメロ・ジュカー上院議員(ブラジル民主運動党=PMDB、ホライマ州)が、「野党側が牛耳る同委員会を無力化するため、政府側メンバーをひきあげる」とコメントするなど、本会議で決定を覆す意向もほのめかしている。

 連邦政府側が圧倒的に多い国会コーポレート・カード調査委員会(混成CPI)は、野党側が同様の委員会を上院議会に設けたことで、CPIが有名無実化する可能性をも気遣う。それを避けるため、政府側は一五日野党側と交渉し、以下の内容で存続に合意した。

 国会CPI調査を行う時はまず、連邦会計検査院(TCU)の監査対象項目に限って大統領府の機密費にアクセスする。それもTCUがCPIに関係資料を提出するのではなく、議員たちがTCUに赴き直接調査という形を取る。

 国会CPIのルイス・セールジオ記述報告委員(労働者党=PT、リオ州、下院議員)は、ルーラ大統領の個人支出関係書類は、TCUでサンプル検査となっているので量的には少ないという。

 ついで政府側は同CPIに監督官を設け、システム化、監査メカニズムの制御、及び立法権関連の四小委員会を設けることを受諾。CPIはさらに大統領府の制度安保室に政府の秘密勘定関係表を請求する。

 また、プラナウト宮から数一〇〇個の箱詰め資料がCPIに届けられており、それの分析にTCUの要員が協力するなど。

953taro:2008/04/18(金) 10:03:45
怒れる学生たち抗議の集会 サンパウロ国大でも政府カード乱用
 サンパウロ国立大学(Unifesp)は、過去二年間にコーポレート・カードを利用した経費の全額を国庫及びブラジル銀行に支払うことを決定した。

 一五日、ブラジリアにおけるウリッセス・ファグンデス総長と連邦検査総局(CGU)のルイズ・ナヴァロ局長の話し合いで決定したもので、国庫にR$三万七六七六、ブラジル銀行にR$八万五五〇〇を支払う。

 ファグンデス総長は、「カードを個人費用のために利用するとは言語道断」と語気を強め、大学側の社会責任能力を示したいとしている。教授会議でも、同問題について方針を決議する。

 今回の決定は、カード乱用に対して各方面から圧力を受けていた総長の決断だが、学生たちは納得せず、一六日から抗議集会を開いている。

 先日、学生の抗議行動で辞任に追い込まれたブラジリア大学(UnB)のムリョランド総長の例もあり、今後、学生たちとの攻防戦が予測される。

 なお既報通り、新UnB総長にはホベルト・アギアル教授(法学部)が任命され、臨時総長として務めている。

954taro:2008/04/18(金) 10:04:00
フォルクスワーゲン Fox車のリコールに合意
 フォルクスワーゲンは一四日、法務省における消費者保護機関との会議でFox車のリコールに合意。三〇日以内に回収を開始すると発表した。

 同種は、後部座席の欠陥が原因で乗客が指を怪我する事故が発生し、訴えられていたもの。約三〇万台の回収が見込まれている。

 同社はさらに、法務省系の基金にR$三〇〇万を積むことで、行政罰を取り下げた。

 なお、リコール期間はさらに三〇日間延長可能。

955taro:2008/04/18(金) 10:04:16
南伯は冬入り、12州で降霜
 サンパウロ市は寒冷前線北上により気温が低下。現在、一六〜一九度だが、明日もさらに冷え込む見込み。

 南伯の南リオグランデとサンタ・カタリーナ両州は冬入りで、一〇郡で降霜。

 パラナー州は一五日朝、平均七・九度、南部のパウマスでは二度を記録する冷え込みとなった。

956taro:2008/04/18(金) 10:04:32
為替レートと株価
《ドル安、平均株価上昇 CVM、ペトロ株売買の投機筋にメス》

 一五日のサンパウロ・ドル相場は〇・二四%安、引け値はR$一・六八四へ。平均株価は、〇・七五%高で指数は六万二六一八ポイント、出来高はR$五〇億だった。強気で開けたがニューヨークの株安に連動した形。

 一方、ドルは経済基本金利(Selic)引き上げの予想から投機筋によるドル持ち込みで下げた。四月はドル連続安で三・九四%下げている。

 ペトロブラスのギリエルメ・エストレーラ開発担当取締役は一五日、原油庁(ANP)のリーマ長官が発表した大型油田(ポン・デ・アスーカル)の推定埋蔵量三三〇億バレルに対して、「技術的数字に基づくものではなく、はっきりした数字を出せるのは三か月先」とのべた。

 一方、有価証券取引委員会(CVM)はリーマ長官を厳しく非難。ペトロブラスに説明要求し、発表前に同社株の売買に携わった投機筋にメスを入れる模様。リオ検察庁もリーマ長官の発表に不審を表し調査追求する動きを示している。

 エジソン・ロボン鉱業エネルギー相は、油田発見や埋蔵量に関する発表は慎重であらねば、とコメントしたが、発表内容については言及を避けた。

957taro:2008/04/18(金) 10:46:48
マフィアのボスら収容した刑務所、武装ヘリの襲撃うける
新華社リオデジャネイロ(ブラジル):ブラジル警察当局は14日、同国の刑務所が銃を持った男達の襲撃を受けたと発表した。これまでのところ、囚人の脱走や死傷者の報告は受けていないという。
ブラジルの刑務所管理部門の担当者によると、13日、銃を持った男達10人が同国マットグロッソ・ド・スル州の州都カンポグランデにある刑務所を襲撃した。男達はトラックとヘリコプターで刑務所に押し入り、看守ら100人と銃撃戦を繰り広げたという。男達は最終的に、刑務所近辺の森の中に逃走した。
ブラジル司法部門の担当者によると、ヘリは着陸せず、刑務所上空を旋回していたという。
警察側によると、この刑務所はブラジルで最も警備が厳しい刑務所の1つ。160人余りの囚人が収容されており、このなかにはコロンビアの麻薬密輸グループのリーダー、フアン・カルロス・ラミレス・アバディアや、ブラジルで悪名高いマフィアグループのリーダー、ルイス・フェルナンド・ダ・コスタなど、多くの重要犯罪人が含まれている。
【翻訳編集:JCBB(H.A)/G-SEARCH】

958taro:2008/04/19(土) 07:26:03
基本金利=0・5%引き上げで市場困惑=インフレは嵐の前=業界は価格上昇にシフト=通貨政策で世界に逆行する

 中央銀行の通貨委員会(Copom)は十七日、基本金利を一挙に〇・五%引き上げ、一一・七五%としたことで市場を驚かせた。中銀は二〇〇七年末以来、インフレが着実に進行したことを懸念していた。今回の金利引上げは、結果として経済全体の混乱をもたらすインフレ・リスクを抑制するためと説明した。調整率が予想を上回ったことで、Fiesp(聖州工連)や労働組合は一斉に中銀を批判した。
 基本金利を〇・五%も引き上げた中銀は、二〇〇六年のオリンピック・マラソンで金メダルを貰い損ねたヴァンデルレイ・デ・リーマ選手のようだと、財界は中銀を皮肉った。
 通貨委員会は、市場の潜在インフレ圧力を嵐の前の静けさと見て重視した。引き上げを〇・二五%とするなら、効果は短期間にしか及ばない。年末を一二・七五%で終えるには、〇・五%引き上げが妥当と見たようだ。
 インフレは昨年末、火がついた。今年に入って輸入を緩めたが、インフレを抑えるに至らず一カ月が過ぎた。それで中銀は、薬の量をいつもの倍盛ったようだ。中銀決定は、会議の終盤で決まったらしく市場への配慮を欠いた。
 先週は全般に、価格の再調整が行われた。中銀は毎週、金融機関とメーカー、コンサルタントからデータを収集する。市場は既にインフレ四・八%をベースにし、五%になるのも時間の問題と判断した。
 中銀は、インフレの主導権を市場に委ねてはならないと理解したようだ。短期間にインフレを五%以下へ抑えるための施策と思われる。今年は選挙のために景気対策や消費過熱が演出されるから、インフレ抑制は火急を要する。
 産業界や労組からの不評は覚悟の上で、化学療法を施したようだ。今回のインフレは原因が国内だけでなく、農産物コモディティなど外部の影響もある。中銀にもシカゴ穀物市場までは、手が及ばない。
 今回の基本金利決定は、内外の金利差を拡大し、大量の外貨流入とレアル通貨の高騰を招く。中銀はまた、ドル購入に奔走する。この動きは、国際金融市場でブラジルだけがコントラモン〈逆行コース〉を走っているので目立つ。

959taro:2008/04/19(土) 07:26:23
MSTと「赤い四月」=15州と連邦区で抗議行動=カラジャス鉄道占拠ほか

 土地なし農民運動(MST)に関わる人にとって、忘れられない一九九六年四月十七日。この日、パラー州カラジャスのエルドラード地区で、州道封鎖の農民排除に動員された百五十五人の軍警により、農民十九人が殺され、六十九人が負傷した。以来、この月は、血塗られた四月の意味から「赤い四月」と呼び習わされるようになった。
 MSTにとって、「赤い四月」は単なる追悼記念ではなく、農民の土地への定着と農業生産への投資を求めていく長い活動の節目でもある。毎年、繰り返される政府への要求は、その書類が黄ばんでしまったというほど長い時間をかけた戦いとなっているが、今年もまた、事件の起きた十七日を中心とした抗議行動が全国で繰り広げられている。
 十七日の伯字紙によると、抗議行動は、伝統的な道路封鎖のほか、州や国の機関の建物ならびに連邦貯蓄銀行(CEF)、ブラジル銀行(BB)支店への侵入など。十六日に抗議行動が行われたのは十五州と連邦区。十六日だけで五十三件の抗議行動が起きたほか、十七日には更に行動が広がると予告されている。
 これらの抗議行動の中でも、以前から通告されていたのはカラジャス鉄道の占拠で、アジェンシア・エスタードによれば、十七日午前中に既に占拠が行われたほか、セルジッピ州シングーの水力発電所や高速道路の料金所占拠が予定されているという。
 MSTのリーダーによれば、十七日以降の抗議行動は、政府との交渉の進展具合で決まるというが、MSTの要求を受けた政府の約束はなかなか実現しておらず、十五日以前の四七件の抗議行動も含め、「赤い四月」は延々と続きそうだ。
 今年のMSTの要求は、全国にいる家なし農民一五万世帯が定着することと、農業生産ならびに既に土地に定着している農民向け住宅の整備への公共資金からの投資となっているが、各地のCEFやBB支店への侵入は、住宅向けの低額融資の交渉を行うため。
 自治相によれば、MST農民たちへの住宅供給資金は一億六千万レアルが用意されているが、実際に使われているのは四千万レアルのみ。十七日に予定されているMSTとの交渉では、六月までにと約束された住宅整備計画が具体的に話し合われるというが、MST側は、その他、Vale社の公団化交渉も盛り込んでくる可能性がある。
 事件の翌年提供された現場近くの十九ヘクタールの土地は17・デ・アブリウと命名され、六百八十七家族が入植したが、今は四千人の住む土地となり、土地が不足してきているとともに、上下水道などのインフラも整っていないという。

960taro:2008/04/19(土) 07:26:50
世界保健機関=H3N2上陸を警告=最後の処女地ブラジルにも

 アジアで始まった新型インフルエンザ・ウイルスの潮流がEUと米国へ渡り、最終的に南米へも到来の恐れがあると国連の世界保健機関(WHO)が十六日、警告をした。同ウイルスは遺伝子変化を遂げながら、伝染性を強めている。
 今回のインフルエンザは、第一次大戦で猛威を振るったスペイン風邪に匹敵すると見られている。スペイン風邪は仏独両軍に多数の病死者を出したため休戦となり、第一次大戦の終焉に至ったらしい。
 WHOは、ブラジルにも水際作戦で伝染の阻止に努めるよう通告してきた。WHOはアジアの六カ所で異なるウイルス(H3N2)を採集し、ワクチンの開発に努めている。これまでに南米を除く地域で五%から一五%の人が何らかの風邪に感染し、五百万人が同病と見られ二十五万人以上が死亡している。
 ブラジル保健省は、二種類の風邪があるという。普通は高熱と筋肉痛、のどの炎症、空咳を伴う。新型インフルエンザは潜伏期間があり症状はすぐに表れない。アジアからEUや米国へ上陸するまで、九カ月かかった。発生源がアジアというだけでウイルスの正体は、分かっていない。
 ブラジルへ上陸するにも、しばらく時間がかかると思われる。媒介は輸出入品や旅行者を介して広がる。ブラジルとアジアを結ぶ空路は少ないため、感染の確認は遅れる。南米以外の国々では予防接種を行っているが、ブラジルはまだ対策態勢がない。
 伝染が容易で危険な季節は、冬と雨期らしい。ブラジルのような亜熱帯性気候の国は、雨期が危ない。ブラジルはアジアほど生体動物の売買はないので、感染性は低い。注意すべきことは、これからアジアとの通商が増えるので人的交流も高まることだ。

961taro:2008/04/19(土) 07:28:28
不動産融資始まる=大小銀行参入で門戸を開く

 金融業界で不動産ローンが注目を引き、昨年比で倍増の百八十億レアルを記録した。ブラジルで不動産ローンは、伯銀やボトランチン銀行が始めて三年に過ぎない。その後BMSuaCasaやMatone、Moradaなどの大小銀行が、参入した。
 まだ取引高は大きくないが、先行きが有望なことで注目を引いている。伯銀だけで百億レアルの成約見込みだ。その他は、八億や七億レアル見込みという。
 伯銀は、連邦カイシャと拮抗しないため農業融資に力を入れていた。しかし、銀行業はポートフォリオ(数々の取引)が常識となったため、住宅事業もその一つとした。

962taro:2008/04/19(土) 07:28:45

洗濯用洗剤でしのぎ削る

 十億レアルといわれる洗濯用の洗剤市場は、新商品開発でしのぎを削っている。ウオル・マートに洗濯用洗剤を納めるProcter&Gambleは三〇%水を節約するエコー洗剤を発表した。カリフルは、家族の体臭をさわやかにアッピールする洗濯用洗剤を。続いてAcerosaやUnileverも、独自製品を近く発表。

963taro:2008/04/19(土) 07:29:22
東西南北

 ブラジリア総合大学の臨時総長には六十七歳で労働党とつながりのある法律学者のロベルト・アギアル氏が任ぜられたが、総長用のアパートに住む気も総長用の公用車を使う気もないという。学生の本部棟占拠はまだ解除されていないようだが、聖州のサンパウロ連邦大学(Unifesp)の総長も、ディズニーランドへの旅行など、公私混同も甚だしいコーポレートカード利用で槍玉に。Unifespの学生たちも総長退陣を求めて様々な抗議行動を起しているが、十七日現在本部棟占拠には至っていない。
     ◎
 昨日の本紙で報じたリオ市のヴィラ・クルゼイロ近隣では、特殊部隊と密売者たちとの抗争で、デング熱患者に対応するためのテントにも弾が飛び込み、大騒ぎ。作戦ではバリケードに使われたバスの撤去なども行われたが、婦人一人が負傷した。テントで治療を受けていた人たちの中からも気分が悪くなった人が三人出たという。
     ◎
 何かと事件の多いリオ市だが、リオ州では、私立警官や警備員など、安全対策のために雇われている人は二百万人ともいわれ、六年間に商店やサービス業者、観光業者らが支払った給料も二百八十七億レアルと。ただし、平均的な月給は七百レアル。命の危険に曝される可能性を考えると、満足の行く額か否か。
     ◎
 先月十八日に、三歳の男の子が坂道に停車していた車のハンド・ブレーキをはずしたために起きた事故で左足を膝から切断された四歳のガブリエラちゃんがやっと退院し、両親と生活できるようになった。事故の当事者は誰もガブリエラちゃんを救助しようとしなかったという悲しい事件に一筋の光。

964taro:2008/04/19(土) 07:29:38
有名な建築家ロジョ氏 車内で射殺される
 建築家、インテリア・デザイナーとして有名なレウソン・ロジョ氏(五九)が一六日、サンパウロ市内ブロックリン区で二人組に襲われ射殺された。

 ロジョ氏は午後八時すぎ、カリフォルニア街の事務所から出て自家用車に乗ろうとした際、拳銃を持った二人組の男に車内へ一緒に入るよう命令された。

 その後発砲音がし、二人組は車外に飛び出し停車していたコルサ車に乗って逃走。

 現場に駆けつけた警官たちが、車内で虫の息となっているロジョ氏を病院に運んだが手遅れ。所持品は何も盗まれていなかった。

965taro:2008/04/19(土) 07:30:13
基本金利は年11.75%へ インフレ、中銀目標上回ると予測
 一六日の金融政策委員会(Copom)会議で、経済基本金利(Selic)は、〇・五ポイント引き上げられ年一一・七五%となった。

 これは、インフレが今年、広範囲消費者物価指数(IPCA)ベースで中銀目標の四・五%を上回り、四・六六%に行きそうだ、との予測に対して取られた措置。

 市場筋はSelic金利は今年末に年一二・七五%と予測する。

966taro:2008/04/19(土) 07:30:29
リオ州治安悪化のツケR$287億
 リオ州では、州民の安全を守るため民間の警備員を雇うなどの費用がかさみ、過去六年間で総額R$二八七億にのぼっていることがリオ州商業連盟(Fecomercio・RJ)の調査で分かった。この金額は、月給R$七〇〇の従業員を二〇〇万人雇うことができるほど。

967taro:2008/04/19(土) 07:30:54
為替レートと株価
《ペトロ株、暴騰後に下げ ドルはこの九年間で最低》

 一六日のサンパウロ・ドル相場は一・一三%安、引け値はR$一・六六四へ。金融政策委による経済基本金利(Selic)引き上げを懸念した下げで、過去九年間における最低値。

 サンパウロ平均株価は、二・四五%高で指数は六万四一五一ポイント。出来高はR$一一一億だった。

 ペトロブラス株は、新油田発見の情報による二日間の高騰後、〇・六四%下げた。

 これに代わって鉄鋼及び銀行株が上げた。ニューヨークの株高に連動。ニューヨーク・ダウは二%強の上げ。

 国内のアナリスト筋は、米株はマクロ経済指数とはあまり関係なく上げていると見る。

 原油相場はついにバレルあたり一一五ドルをつけた。

 ドル相場はまだ下がるとの悲観的観測があり、自動車業界団体のAnfaveaは、今回のSelic金利引き上げがブラジルの自動車輸出に影響する、と見る。

 国際金利が下げ傾向の今、高金利を狙ってドルが流入すれば国内通貨があがり、輸出競争力が失われる。業界としては税金負担軽減が欲しいところ。

 なお、国内の自動車販売がSelic金利引き上げによって低下することはないだろう、との観測。

968taro:2008/04/19(土) 07:31:37
ホライマ州区画整理で混迷状態 稲作農家、区画整理断固反対
《政府・軍部豊富な地下資源狙う》

 ホライマ州先住民の居住区区画整理問題は、同地域の稲作農家グループ、国内外の採鉱業者やNGO、州・連邦政府、軍、司法を巻き込んだ混迷状態が続いている。これは、区画整理のため立ち退きを要求された稲作農家グループの抵抗に、連邦警察が出動したのが始まり。



《最高裁の決定的な裁き待ち》

 稲作農家グループは、立ち退きに断固反対の姿勢を崩さず、連邦警察の実力行使に備えて武装準備までしている。同時に司法に訴え、連邦最高裁から「立ち退き命令一時差し止め」の仮裁定を勝ち取った。

 判決を下した同裁は、管轄に関する連邦政府とホライマ州の事項に見解相違の一致が先決で、立ち退き問題は次のステップと政府側の主張を一蹴。政府管轄区、州の自治権を主張して対立している連邦政府と州政府の問題を指摘し、同問題は連邦政府と稲作農家グループの対立に留まらないとの見解を示した。

 この判決には、ジョゼ・アンシエッタ州知事(ブラジル民主社会党=PSDB)が尽力。最高裁判事らは「慎重な仮裁定」とこぞって称賛している。

 総面積一七〇万ヘクタールのハポザ・セハ・ド・ソウは、稲作農家にとって魅力的なだけでなく、その地下には金やダイヤモンドが眠る天然資源豊富な地域。

 ニオブ、錫、プラチナも埋蔵しており、九〇年代までは比較的浅いところでも鉱物が採集できたが、近年は機械を使用しなければならないほどとなっている。

 先住民代表は、区画整理実行されれば 、「白人のように地力や水を尽きさせるようなことはしない。我々の土地に神様が宝物を恵んで下さった。鉱物資源を採集するのであれば、持続可能な方法で進める。」と話している。



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《国際NGOに批判的な軍部》

 一六日、リオで開催された軍人クラブ講演会でアマゾニア方面軍司令官のアウグスト・エレノ将軍が、ルーラ大統領が推奨する区画整理は「残念ながらカオスに近い」と連邦政府の先住民政策に批判の目を向けた。

 区画整理に関して軍部は、「線引きにより同地区は自治区的な存在となり、国家から離れる現象を起す」という懸念を示す。

 複数の国際NGOや同地区の先住民一万八〇〇〇人は自治を望み、そうなればコソボで発生した状態をも来たす(伯東部方面軍マーリオ・マドウレイラ参謀長説明)という。ピーレス・ゴンサウヴェス元陸相も同意見。

 エレノ・アマゾニア方面軍司令官は、先住民政策の是正を求める一方で、国際NGOを批判。一五の先住民居住区を視察し、「保健面の整備欠如、将来の希望もなくアルコールに依存するなど様々の問題を抱えている。彼らの多くが陸軍大隊兵舎の周辺に住み、国家の援助もない。ブラジル人には同区入りを禁止するが、外国人宣教師や外国団体は自由に出入りでき、その結果文化的遺産は破壊された」と国際組織の活動を非難した。

969taro:2008/04/19(土) 07:31:59
政府カード乱用、国立大学にも 州知事一行、夫人同伴の官費旅行
 サンパウロ国立大学(Unifesp)のウリッセス・ファグンデス総長は一六日、コーポレート・カード(公金)を私的流用したことを認めた。これについては近く、国会のカード調査委員会(CPI)、及び検察庁で説明する。

 ファグンデス総長は〇六年、ドイツを旅行した際にコーポレート・カードでスポーツ用具を購入。同年、香港、米国、スペインも旅行し、合計R$一万二〇〇〇のカード決済分を使っている。

 一六日の記者会見で総長は、「カードが個人用に使用できないことを知らなかった」と答えている。

 これに対してUnifesp学生ら約二〇〇人は一六日、総長室前で横断幕を掲げ、総長の退陣を要求する抗議デモを行なった。

 キャンパスの警備は、学生による総長室占拠のおそれから一層強化。万一に備えて警官隊も出動したが、懸念された衝突はなかった。

 総長室占拠の実力行使案は、学生集会での投票の結果退けられたが、学生らは、ブラジリア大学(UnB)の学生抗議がムリョラン総長を退陣させたようにファグンデス総長が辞任するまで抗議を続けるとしている。

 一方、ブラジリア大学では、ホベルト・アギアル臨時総長が学生団の要求のすべてを受け入れる書面にサインしたが、総長室包囲は解かれていない。抗議デモや総長室占拠に参加した学生たちに対する処罰はない。

 他方、コーポレート・カード利用ではないが、セアラー州ではシジ・ゴーメス州知事一行が夫人同伴で豪華な訪欧旅行をしたことが表面化し、野党議員から突き上げられている。

 ゴーメス州知事(ブラジル社会党=PSB)は、州政府がチャターした小型ジェット機(R$三八万八五九六)に観光局長、補佐官の三人を乗せて旅行したが、いずれも夫人同伴だったのが問題。

970taro:2008/04/23(水) 08:15:43
売り上げナンバーワン神父のライヴに300万人の観衆
 以前のニュースでお伝えしたように、自身の2006年作が、イヴェッチ・サンガーロの2007年作を押さえて 2007年のCD売り上げナンバーワンとなったマルセロ・ホッシ神父。ちょっとわれわれの感覚では理解しづらいのだが、デビューアルバムは300万枚を売り上げ、出す作品全て大ヒット……というスーパー神父さんだ。そのホッシ神父が、芸歴(?)10周年を記念して21日の月曜日にサンパウロのインテルラゴス(F1の開催場所です)でライヴ録音を行った。警察の発表によると、集まった観衆はのべ300万人……!!(絶句)

 イベント名は「パス・シン、ヴィオレンシア・ナゥン」(=平和はイエス、暴力はノー)。参加したゲストアーティストも18組を数えた。列挙してみよう。

 アルシオーネ、ベロ(過去の犯罪歴を裁判所に咎められビデオでの参加)、ブルーノ&マホーニ、クラウヂア・レイチ、セーザル・メノッチ&ファビアーノ、シタンジーニョ&ショロロー、ダニエル、エビ・カマルゴ、イヴェッチ・サンガーロ、KLB、レオナルド、パウロ・ヒカルド、シューシャ、ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノ……と錚々たる顔ぶれ。中でもホベルト&エラズモ・カルロス作のゴスペル「イエス・キリスト」をホッシ神父とデュエットしたクラウヂア・レイチが感極まって泣き出すシーンも。

 ブラジル人の信仰心が分かり易い形で表されたイベントだったようだ。DVDとCDのリリースは今年中が予定されている。F

971taro:2008/04/23(水) 08:40:53
基本金利引上げ=片手落ちのインフレ対策=通貨政策は片肺飛行=財政政策セットで効果を発揮=ブレーキがない大統領専用機

 基本金利を一挙に〇・五%引き上げて年利一一・七五%とした直後の資本市場は十七日、先物市場の短期契約が急遽調整を行い直ちに反応と十八日付けエスタード紙が報じた。高金利政策は長続きしないと市場関係者が見て、長期契約は年末で一二・七五%から一三・二五%に留まるとした。中銀はインフレ対策というが、それには財政黒字がGDP(国内総生産)の三・八%では不十分という見方が多い。
 十七日の先物DI(日歩配当)契約は、三百十六万二千件に達し、過去最高の取引となった。市場は、中央銀行が豊かなクレジットに基づいての基本金利引上げを行ったと理解したらしい。中銀が予防的措置としての通貨政策と発表したのを、本気にした投資家も多いようだ。
 いっぽう、冷静な二つの見方がある。インフレが適度に抑制されているので、ルーラ大統領の支持率が安泰である。目標インフレ率の中で抑制していれば、中銀を自由に泳がせる。中銀は独立権限を与えられたと思って、ルーラ大統領の旗振り役に精を出す。
 もう一つの見方は、こうだ。ルーラ大統領に浪費癖がある。同浪費が政府浪費につながり、インフレの原因になる。しかし、大統領は浪費ができ、支持率が下がらない程度にインフレを抑制すれば満悦だ。そのため中銀は、高金利政策を続け憎まれ役をかう。そして大統領は浪費する。
 中銀は、インフレ対策で孤軍奮闘している。十七日は〇・五%の金利引上げで、業界から袋叩きにされた。大統領が新調した専用機にはブレーキがないので、着陸時にはタービンを止めるしかない。それでは危ないと財界はいう。専用機にフラップ(エアーブレーキ)を取り付けるよう忠告している。
 インフレ抑制に高金利政策だけでは、不十分だというのだ。大統領専用機には、通常の滑走路のほかに非常用滑走路を設ける必要がある。そうすれば景気刺激で経済が過熱しても、安心して着陸できる。通貨政策だけでなく財政政策もセットで対峙せよという。
 現実は、中銀が唯一の大統領お守役である。お金をバラまかないように苦言を呈しても大統領は馬耳東風、毎年一五%増で浪費する。この程度なら、需要にもインフレにも影響がないと知っているからだ。
 デウフィン・ネット氏は、インフレのテロリストが爆弾を抱えて侵入していると警告した。国民は、映画館で安心して映画を見ている。実情を知らないから、警報が鳴ってから非常口へ殺到する。インフレには、相乗効果と副作用があるのだという。

972taro:2008/04/23(水) 08:41:21
消費者騙す企業広告に灸=PBの謳い文句と実態あわず=規制審議会が使用禁止命令

 相次ぐ大油田の発見などで、昇り竜に見えるペトロブラス(PB)の公約は、環境にやさしい商品開発と、環境を壊すことなく発展することの二点。ところが今回、その公約に偽りありとして、PBの環境保護キャンペーン用広告二種(本紙面掲載分とは別)の使用禁止命令が出された。
 十八日伯字紙が報じた記事によると、広告禁止令を出したのは、国家広告規制審議会(Conar)。十七日の会合において大多数の同意によって決まったという。
 一方、審議会に訴えていた原告は、聖市、聖州、ミナス州の環境局と、グリーンピース、地球の友などの非政府組織(NGO)。来年一月に導入されるディーゼルの硫黄分削減基準(最高五十ppm)を満たす意思のない公社が、環境保護、環境保全を謳っていることはおかしいというのが、告訴した理由である。
 ディーゼルに含まれている硫黄は、環境汚染物質の最たるものの一つで、発ガン性の問題や、心臓疾患や呼吸器系疾患の原因物質として騒がれてきた。大聖市圏の大気汚染は悪化の一途だが、昨年発表されたサンパウロ総合大学(USP)の実態調査によると、大聖市圏での大気汚染が原因とされる死者は年二千人。この結果を国内の主要都市にも適用した場合、大気汚染によって生じる医療費などの経費は、年に十億ドルに達するともいわれている。
 地球温暖化まで考えれば、グリーンランドの氷原に大きな亀裂が入ったことや、南極大陸の氷も縮小しているなど、問題検挙にいとまがないが、聖市の大気汚染源の九十%が車の排気ガスであることを考えると、燃料生産に当たる企業の責任、努力はもっと問われても良いものの一つ。
 実際、原告の一つの聖州環境局では、一九九五年以来、PBはもっと汚染物質の少ない商品を出すべきだと訴え続けてきたという。
 今回のConarの決定に対し、PBは控訴する姿勢のようだが、原告側は、「今回の決定によって、Conarは、企業の便宜を図る組織ではなく、消費者の側に立つものだとの姿勢を示した」とするとともに、今回の勝利は、他の企業も含めたすべての広告主にとって大きな挑戦であり、社会が企業の実態に目を向け続けていることの一例とも位置付けた。
 広告によってきれい事を訴えても、企業活動そのものがその言葉と裏腹なら、莫大な利益を上げ、社会活動などにお金をかけても、国民の心は離れていく。
 ちなみに、PBが生産しているディーゼルの含有硫黄の量は聖市などの二百三十七市では五百ppm、それ以外の五千参百の市町村では二千ppmだという。

973taro:2008/04/23(水) 08:42:44
産業構造が変わる=レアル高で伯国はどこへ行く

 レアル通貨は十七日、一ドルに対し一・六五七レアルと四月だけで五・四八%上げた。過去十二カ月の通貨高騰でレアルが、各国通貨の中でドルに対し一八・六一%高とダントツ。
 レアル通貨の高騰は、ブラジル産業を空洞化させる。しかし、インフレを抑制し、機械設備の更新や技術導入を促進した面もある。基本金利を一二・七五%へ引き上げた一方で、米国が政策金利を二・二五%に下げ、ブラジルへのドル通貨の流れを作った。
 ブラジル国債を購入するドル通貨の流れを利用して政府は、IOF(金融税)の再増税を検討している。IOF増税は、為替対策の中止を意味するらしい。
 ルーラ大統領は、二〇〇八年の経済成長率を五%以上と期待している。それには基本金利の引き上げを〇・二五%ずつ三回上げて、一二%で止めるつもりだったようだ。これは、財務省と中銀の足並みが揃っていないためだ。
 大統領府は、過度のレアル高に不安らしい。しかし、中銀は強気である。農産物と金属のコモディティ高騰、原料輸出国への有利な展開、長期直接投資の増強、有望な生産部門へのてこ入れ、まさに草木はブラジルへなびいている。
 ドルの一・六五レアル以下への下落は、まだ続く。メーカーは最早、政府に為替の逆転対策を期待しない。政府はインフレ圧力に気をとられ、経済成長は忘れたらしい。このしわ寄せは、下半期から明白に表れると予想される。
 〇・五%の基本金利引き上げは、国債の金利を二億九千五百万レアル増やしてくれた。ブラジルは豊富な外資を受けながら、その四四%は金融市場へ投下される。生産への投資は、頭が痛いだけだからだ。
 大油田が発見されても、その恩恵に浴せるのは適切な工業政策が行われての話である。油田開発に伴う産業基盤が整備されてのこと。それなくしては、ブラジルが第二のアラブになるだけだ。

974taro:2008/04/23(水) 08:44:03
メトロに駅前商店街=乗車券以外の収入にも意欲

 地下鉄公団は、乗車券販売以外の収益拡大のため、スーパーや薬局などの商店街を設置する計画であることを明らかにした。駅構内の施設やバス停の賃貸料、広告収入を、総収入の七%から一〇%に引き上げる。
 要するに駅前商店街を作るのだ。全ての地下鉄車両にTV受像機を設置し、車内の広告宣伝を行う。来年開店のツクルビーを含め、四カ所にショッピングがある。ヴィラ・マリアナ駅には、スーパー・カリフルが開店する。
 ルース益やブラス駅も候補にある。横が無理なら上でもよい。人寄せには、ロット店がよい。通勤者が帰宅時に晩飯の惣菜が買えるようにする。早朝出勤者には、朝のコーヒーを出す。三百三十万人の乗客が毎日昇降するのだから、ビジネス・チャンスはある。

975taro:2008/04/23(水) 08:44:39
弁当持ち帰り時代が到来

 景気の冷え込みから米国で持ち帰り弁当が、恒常化している。ブラジルにもその傾向は、遠からず上陸すると思われレトロ・パウチ業界が準備に大童である。
 ブラジルは、まだレトロ・パウチが割高だが、流れが定着すれば多数の業者が参入し、自分で料理するより安く美味しいものが出回ると予想される。

976taro:2008/04/23(水) 08:45:11
東西南北

 先月十八日から始まった税関職員のストは一カ月を超え、山と積まれたコンテナという風景が聖市内でも見られる。マナウスなどでの工場の操業中止や、車産業での部品不足などのほか、カラのコンテナが足りなくて、という問題も出てきている。減産、減益、契約不履行による罰金など、被害総額は一億二千〜五千万レアルという。
     ◎
 昨日の本紙でインフルエンザの流行に触れたが、聖州サントスの青年が先月十七日に、微熱、のどの痛みにセキ、耳の痛みといった症状を訴え、診察を受けたが、その後、両親に感染。母親が先月二十九日に死亡し、父親も一週間後に死亡したほか、兄弟にも感染した。事態を重く見たサントスの衛生局は、原因となったウイルスの鑑定を聖市の機関に依頼するとともに、患者と接触のあった二十一人を隔離した。最初に罹患した青年がサントス港で働いていることから、国外から持ち込まれたウイルスの可能性も疑われている。
     ◎
 本日から聖市の電話番号の一部が変更となる。最初の四桁が6130〜6133が2030〜2033、6137が2037、6151〜6155が 2051〜2055、6170〜6175が2070〜2075、6177〜6179が2077〜2079、6205が2205、6286が2286、 6297が2297、6541〜6547が2541〜2547、6549が2549、6956が2956に変更される。また、二十一日からの変更分は最初の四桁が6801〜6809だけで2801〜2809に変更される。二十六日からの変更分は、6091〜6093が2791〜2793、6098が 2798、6103が2143、6108〜6109が2718〜2719、6621〜6625が2621〜2625、6683が2683、 6685〜6686が2685〜2686、6701〜6707が2701〜2707、6781〜6785が2781〜2785に変更される。

977taro:2008/04/23(水) 08:45:26
月曜日まで3日間の連休 21日はチラデンテスでお休み
 連休を利用しサンパウロを後にする自動車はおよそ一二〇万台(交通工学公社=CETの推定)。

 海岸方面へ下るには、土曜日午前一時まで乗用車はヴィア・アンシエッタの二本とイミグランテス道路の南の車線を利用。

 反対にのぼってくる乗用車は、イミグランテス道路の北の車線利用。

 日曜日午後六時から同一二時までと月曜日午前一〇時から翌日午前一時までにバイシャーダ・サンチスタを出発する乗用車は、イミグランテス道路の南と北の車線、及びヴィア・アンシエッタの北の車線を利用のこと。

978taro:2008/04/23(水) 08:45:49
為替レートと株価
《ドル安、平均株価若干の上げ 利上げ要因の食品インフレ》

 一七日のサンパウロ・ドル相場は〇・三六%安、引け値はR$一・六五八へ。今回の経済基本金利(Selic)引き上げが影響。金融投資をめざすドル流入増による。

 サンパウロ平均株価は、〇・六二%高で指数は六万四五五二ポイント。出来高はR$五七億(前日はR$一一一億)だった。銀行株が引っ張った。

 中銀利上げ要因のインフレだが、スーパーで食パンが今月一二%値上げ予定。

 ビスケット、クッキー、パスタ類はもっと高く一五%。ブラジル麺類工業協会(Abima)のザモン会長発表。

 さる三月までの一二か月間に二〇%値上がりしている。原因はアルゼンチン小麦の値上がり。同国はインフレ抑制のため輸出を抑えている。

 ブラジルの業界はAbimaもふくめ、アルゼンチン以外から輸入する小麦へのメルコスール対外共通関税(TEC)一〇%を廃止するようブラジル政府に働きかける。

979taro:2008/04/23(水) 08:46:12
MSTの「赤い4月」 15州と1府で暴れる
《鉄鉱輸送カラジャス鉄道を封鎖》

 土地なし農民運動(MST)による集団土地・官庁侵入及び抗議デモが一七日、全国一五州と連邦府で行なわれた。一二年前、エウドラード・ドス・カラジャスにおいて土地なし農民メンバー一九人が州軍警隊により集団殺害された日にあたり、その抗議もかねた行動。速やかな農地改革の実施も要求している。



《裁判所の仮裁定を無視》

 MSTのジョゼ・デ・オリヴェイラ全国コーデイネーターは「一七日は象徴の日。今後もわれわれの要求が政府に聞き届けられるまで非生産的土地侵入・占拠はつづく」と言明した。

 約五〇〇人がパラー州パラウアペバスのカラジャス鉄道(ヴァレ・ド・ヒオドーセ経営)を約八時間にわたって封鎖した。午前六時ころ木材、棒切れを線路上に積み上げたもので、鉄鉱石満載列車の機関士が気づいてブレーキをかけたが間に合わず、列車前部が押し切って飛ばした棒の破片が付近にいた鉱物採集労働者運動(MTM)のメンバーたちにあたり、二二人が負傷した。機関士は手斧や山刀を手にした一団に威嚇されたと述べている。 

 MSTはヴァレ社の責任としており、会社側は「無法なこと」と反駁する。

 同社は事前に裁判所に申請、鉄道に対する妨害を阻止するための仮裁定を得ていた。それがMST及びMTMに無視されたことから、「仮裁定が尊重されなかった」とのノートを発表している。

 また、州軍警隊に通知ずみだったが何ら手が打たれなかったばかりか、MSTの行動は州軍警兵たちの目前で行なわれた、と抗議している。パラー州保安局は州軍警兵四五〇人を現地に派遣していた。



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《MSTの全国各地における行動》

 ホライマ州における植民農地改革院(Incra)支署ビル占拠。インペラトリズ市(マラニョン州)でも同。

 ベレーン市のヴァレ支社に向け約四〇〇人が行進、占拠。

 テレジナ市の連邦カイシャ・エコノミカ支店に約三〇〇人が侵入。

 セアラー州では四農場を占拠。パライーバ州では同六農場。

 レシフェ市では農村労働者約三〇〇〇人がデモ行進。

 マセイオー市の州議事堂(改修中)に侵入。

 セルジッペ州のシンゴー水力発電所に侵入。

 サゥヴァドル市では一〇〇〇人が市内行進。イタンベー郡の国道二六三号線を一時封鎖。

 マット・グロッソ州の国道七〇号線を約三〇〇人が封鎖。ボリビアとの通行止め。

 連邦府でもIncraに約四〇〇人がなだれ込んだ。

 ミナス州コヘンテ農場を約五〇〇人が占拠。

 パラナーでは一一の道路料金徴収所に侵入。

 南リオグランデ州では四道路(国道一、州道三)を数一〇〇人が一時封鎖。

 サンタ・カタリーナ州シャペコ市のIncraにも約五〇〇人が侵入。

 サンパウロ州では、ヒベイロン・プレット市の文部局を一五〇人が占拠。アメリカーナ郡のサウチニョ農場に約一五〇人が侵入。

 ソロカバ市のブラジル銀行支店を一時占拠。

980taro:2008/04/23(水) 08:46:31
反響よんだ先住民政策批判 ルーラ大統領、将軍に説明求める
 ルーラ大統領は、エレノ・アマゾーナス方面軍司令官による連邦政府の先住民政策批判を重視、ジョビン国防相及びペリ陸軍総司令官に一七日、同批判内容をエレノ司令官に問いただすよう下命した。

 プラナウト宮は、ハポザ・セーハ・ド・ソウの先住民居住区の区画に対する各方面からの非難を慎重に受け止めている。

 ルーラ大統領の補佐官筋もエレノ司令官による批判に驚きの色をかくせないが、コメントを避けている。

 エレノ司令官はリオの軍人クラブにおいて一六日、国境に接する一帯の区画は国の自治権を脅かすとして、先住民政策を批判すると共に、「自分はリオのAv・アトランチカの事務所にすわり、一二年もののウイスキーのつがれたコップの後にすわり、ブラジル中の問題を解決するスコッチ左翼ではない。自分は一五の先住民居住地を視察し、彼らの直面する問題を具体的に見ている」と断定した。

 連邦政府のトフォリ総弁護士は、個人的見解として次のように語った。

 エレノ司令官は、個人的意見として述べたのであろう。先住民居住区の区画は、軍部が国境の安全を守るためにとる行動を阻害することにはならない。同居住区は連邦のものであり、先住民の所有に帰するものではない。したがって、軍部の活動に制約を与えることはない、との考えを示した。

 一方、ジョビン国防相は、南リオグランデ州の兵器工場視察を予定していたが取り止めた。三度目の延期。エレノ司令官との話し合いは長時間を要する模様。

981taro:2008/04/23(水) 08:46:45
ジウマ官房長官日韓米を訪問 CPI関係で時間稼ぎとの見方も
 ジウマ官房長官は一八日、ポルトアレグレ市で愛娘の結婚式を挙行し、この後、一日おいて一一日間の外遊に出発する。

 最初は韓国。リオ・サンパウロ間高速列車案件を抱えている。四八時間滞在。

 ついで東京、京都を訪れる。四日間の滞在。日本式デジタル・テレビ導入後の見返りのほか、バイオ燃料、経済成長加速化計画(PAC)など各種プロジエクトを携える。

 翌週の二七日にワシントン入り、米有力企業人と会合する。

 カルドーゾ元政府のB勘定の機密費に関する文書をひそかに作成させた疑惑で国会のコーポレート・カード調査委員会(CPI)や上院議会下部機構委員会が説明を求める動きの中、一一日間の外遊は政府側の時間稼ぎといった見方もなされる。

 政府派の上院議員、下院議員はプラナウト宮との打ち合わせ通り、蜂の巣となっている上記秘密文書作成にはできるだけ触れないで、ひそかに情報を流したとされるジアス上院議員(ブラジル民主社会党=PSDB、パラナー州)が説明するよう攻勢をかける予定。

982taro:2008/04/23(水) 08:47:05
エコ農業尊重を強調 国連と世銀の南米リポート
 国連、及び世銀の求めによって作成されたリポートは、南米諸国における農業モデルの改善を求める。環境保全のアグリエコロジー、小農家保護尊重、及び世界の食糧問題対策を促すもの。

 まずアマゾン地域における農業拡大を懸念。ついで大陸南部における単一作物である大豆の栽培地が四七〇〇万haに及ぶこと(全体の八%)、エタノール産業は小農家にチャンスを与えるものの、環境と社会面で心配。エタノールの原料となるサトウキビ栽培に要する農薬は全体の一三%に達し、サンパウロ州では水が汚染され始めている、等々。

 広大面積の大農家の営農に対し、圧迫される小農家の離農現象が増えたことも挙げられる。

983taro:2008/04/23(水) 08:51:58
風船飛行記録に挑戦の神父が行方不明 ブラジル
サンパウロ(AP) ブラジルのカトリック教会の神父が風船で空を飛ぶ記録に挑戦中、行方不明になった。ヘリコプターや船が沿岸を捜索し、風船を何個か見つけたが、21日現在神父は見つかっていない。

教会関係者によると、アデリール・アントニオ・デ・カルリ神父(41)はヘリウムガスで膨らませた風船に取り付けたいすに座り、20日、ブラジル南部サンタカタリーナ州沿岸のパラナグアの港から飛び立った。教会の活動資金を集めるため、これまでの最長19時間の飛行記録に挑戦する目的だった。

神父は約6000メートルまで上昇した後、2500メートルまで下降。計画では約750キロ北西の町ドラードスを目指していたが、風のため方向がそれ、出発から約8時間後、沿岸から約50キロ離れた地点で港湾当局との連絡が途絶えた。

インターネットに投稿された地元テレビ局の映像には、色とりどりの風船の下で見物人の歓声に見送られ、にこやかに上昇していくカルリ神父の姿が映っている。

神父はGPSと衛星電話を持ち、ヘルメット、防寒着、パラシュートを装着。スカイダイビングの経験もあるといい、教会関係者は「きっと生きて海のどこかを漂っている」との確信を捨てていない。

984taro:2008/04/24(木) 08:49:09
ブラジル「エロティカ・フェア」、女性の関心高まり急成長
【4月24日 AFP】ブラジル・サンパウロ(Sao Paulo)で9日間にわたり開催された中南米最大とされるアダルト見本市「第12回エロティカ・フェア(Erotika Fair)」の主催者は20日、イベントは約2万人の国民を引きつける大成功を収めたと述べた。

 アダルトグッズやコスプレ衣装を販売するブースや刺激的なストリップショーを出展する男性によると、1996年に始まったこのイベントは、女性からの関心の高まりにより、毎年規模を拡大しているという。

「10年前にはアダルトショップの女性客の割合はわずか5%だったが、今では70-80%にまで高まっている。ドラマで多くのセックスシーンが描かれるなどメディアの影響で、女性はセックスに対してよりオープンになっている」とイベント・宣伝責任者Evaido Shiroma氏は語る。さらに、エロティックが感覚を満たすものであるのに対し、ポルノは極度に視覚に訴えるものだと強調する。

 セックスをよりよくするために作られた香り付きジェル(10レアル、約620円)の人気は、この主張を裏付ける。

 イベントではこのジェルのほか、さまざまな看護師の衣装やヒョウ柄のジーストリングなどが販売されているが、ブラジル国内で作られたものはほとんどない。バイブレーター、毛皮のついた手錠、アダルトゲーム、プラスチック製の性器のおもちゃなどの大半は中国や米国から輸入されている。

 あるブースの女性販売員は「中国製品は明らかに質が劣るが、安いからよく売れる」と語る。

 イベントを訪れる客の大半は若いカップルで、性生活を楽しく飾りつけることをいとも気楽に行っているようだ。

「普通のこと。ここには何のタブーもない。スーパーマーケットに行くようなもの」と18歳のガールフレンドと会場を訪れた30歳の販売員は語る。「空想を満たすために来たんだ。皆来るべきだよ」と笑いながら語ったものの、買い物リストの内容は明かさなかった。

 Shiroma氏は、ブラジルでは性生活を刺激的にするためのイニシアチブを女性がとることが多いと語る。最大の理由はパートナーを別の女性にとられることを恐れていることだという。

 さらに、女性はイベントで行われるストリップショー(時にはライブのセックスショーのこともあるが)も熱心に見るという。たしかに、3人の女性によるステージの観客の3分の1以上は女性が占めている。

 出演者の1人でポルノスターとしてブラジルで有名な女性によると、ショーの後、どうすればポルノスターになれるかを女性から尋ねられることがたびたびあるという。

 工業関連団体のアダルト市場に関する統計によると、アダルト産業の年間売上額は8億レアル(約500億円)に上るという。人口1億9000万人の国にしては少ないが、Shiroma氏は同国のアダルト産業は誕生してからわずか30年しかたっていない上、年15%の割合で急成長していると強調する。(c) AFP/Marc Burleigh

985taro:2008/04/24(木) 08:49:48
ブラジル、風船で飛んだ神父が行方不明に
【4月23日 AFP】ブラジルで前週末、神父が1000個のパーティー用風船を使って空に浮かび上がったが、ヘリウムが入った状態の風船が海に浮かんでいるのが22日発見され、生存が絶望視されている。

 Adelir de Carli神父(41)は20日に南部のパラナグア(Paranagua)から、色とりどりの風船につながれた装具に座り、防寒具とヘルメットを身につけて空に浮かび上がった。長距離トラックドライバーのための休憩所設置を呼びかけるキャンペーンの一環だが、ギネスブック(Guinness Book of Records)の認定も目指していた。

 神父は冒険家として知られており、1月にも500個の風船を使って5000メートル上空まで浮かんだとされている。しかし今回は悪天候のためブラジル南部沿岸まで風に流され、20日夜入った警察への最後の連絡で問題が起きていると訴えていた。

 当局によると、50人を動員したボート、ヘリコプター、沿岸警備艇による捜索で22日、着陸予定地点から150キロ離れたところで風船が発見された。

 神父の兄弟は、神父は経験を積んだスカイダイバーで、悪天候でも中止はしないと言っていた、とテレビに語った。

 神父が所属する教会では、同僚たちが無事を祈っている。

 今回使われた大型で厚めのゴムでできた風船は、屋外での大規模なパーティーではよくみられるものだという。(c)AFP

986taro:2008/04/24(木) 09:18:24
ブラジルでマグニチュード5.2の地震。大きな被害はなし
 地震大国の日本からすると、(語弊があるかもしれないが)、「あ、今揺れた」といったように、体感する地震はかなり多いもの。そう考えると、地球の裏側ブラジルはほとんど地震がない国と見なされているし、事実大半のブラジル人もそう考えているだろう。そんな中22 日火曜日21時、サンパウロから282キロの大西洋を震源としたマグニチュード5.2(リクター・スケールによる:この項以下全て同様)の地震が発生した。予期していなかっただけにこれはブラジル人を驚かせたに違いない。しかし体感した揺れのレベルは小さなものだったようだ。ちなみにブラジル史上、最大の地震は1955年にマトグロッソ州ポルト・ドス・ガウーショスが震源のマグニチュード6.6のものとされている。

 震源地は、サンパウロ州の大西洋岸の都市、サンヴィセンチから215キロに位置し、震源地の深さは10キロ。グローボニュースによると津波の可能性はほとんどないとのこと。グアルジャー、サントス、ペルイーベ、プライア・グランヂ、ベルチオーガ、さらにはミナスジェライス州やリオデジャネイロでも、沿岸の多くの都市で揺れが体感された。

 日本とは異なって、各都市での震度は発表されていないが、サンパウロ州の全地域で揺れが体感された。警察や消防署に連絡はあったが、救助のための出動はなし。ブラジルのメディアではめったにない地震ということで大きく伝えられているが、実際には「サンパウロの南サンタルシア地区では、ソファーと植木鉢の揺れが観測された」とか、「サンパウロ北部のブラス・レーミ地区では、コンピューターのモニターが揺れた」というニュースがグローボには上がっている。おおげさに書かれているが、一安心だ。

 しかしながら安心ばかりもしていられない。地震は起こり始めると連動して起こることは経験上我々は知っており、事実ブラジルの専門家も「全くこの地震は予期していなかった」と述べている。これからの注意が必要なのは明らかだ。

 ブラジルは南アメリカプレートの中心に位置しており、これが地震が少ない理由とされてきた。このプレートの端の部分はチリ。ナスカプレートと接しており、過去に大地震が起こってしまったプレートだ。昨年11月のチリでのマグニチュード7.7の地震の発生時には、サンパウロの多くの地区で揺れが体感された。一昨年アルゼンチンのサンティアゴ・デル・エステーロで起こった地震の時には、サンパウロ、パラナ、サンタカタリーナ、リオグランヂ・ド・スル、さらにはブラジリアでも揺れが確認されている。可能性はもちろんゼロではないのだ。

 地下のマグマの上昇によりプレートに亀裂ができ、連続してマグマが上昇し続けるとその後プレートが分断されて両側に分かれることになるのだが、昨年の11月にはこれが原因と思われるマグニチュード4.9の地震がミナスジェライスで起きており、断裂により裂け目が発生し、家屋が倒壊。1名の命が奪われ、ブラジルで初めて地震による死者が出たとされている。南アメリカプレートも鉄板ではない。

 今回の地震をふまえて、ブラジルでの地震研究がさらに進むことを祈るばかりだ。

987taro:2008/04/24(木) 09:18:44
各方面からエタノール批判 対応に追われるブラジル
 世界の食糧不足問題で、過去二週間、欧州方面、国際通貨基金(IMF)、世銀(IBRD)、社会運動団体によるエタノール生産に対する批判が強まり、生産国は矢面に立たされている。

批判の中心は、トウモロコシを原料とする米国だが、ブラジルも生産大国であるところからそのとばっちりを受けた格好。ジョルジ通産開発相に代わってプラナウト宮が対策を打ち出した。

 まず、輸入業者にエタノールが環境破壊を伴う、または奴隷的労働によって生産されたものではないことを保障するための工業品質・度量衡院(Inmetro)の認証発給を急ぐ。

 ついで、サトウキビ生産地の再配置図を製作する。これは、今後どの方面にサトウキビの新規栽培を許可し、どの地方で禁止するかを定めるもので、ステーファネス農相が発表している。

 配置図は六月か七月に完成予定で、それによると、アマゾン盆地及びパンタナーウ地方は栽培禁止区となる見込み。

 そのほか、五月のルーラ大統領ローマ会議出席(国連農業機構=FAO主催、テーマは飢餓対策)、一一月のサンパウロにおけるエタノール国際会議の開催などが挙げられている。

 エタノールは、世界的な食糧不足のほか地球温暖化ガス排出量削減につながらない、という批判にもさらされている。

2008年4月23日付け

988taro:2008/04/24(木) 09:19:06
米大型空母グアナバラ湾へ 米亜伯のユニタス合同演習参加
 米空母USS・ジョージ・ワシントン号(一〇万トン)が、第四九回目の米亜伯空海軍合同演習「オペラソン・ユニタス」参加のため来伯。二一日、グアナバラ湾の沖合いに停泊し演習中だが、軍の極秘情報とあって詳細は伏せられている。

 ジョージ・ワシントン号は、全長三三三メートル、高さ海抜七四メートル。サッカー競技場を三つ合わせたほどの大きさで、戦闘機F・18、E・2Cやヘリコプターなど合計九〇機、インテリジェント爆弾や各種ミサイルを積載した大型空母。

 乗組員は三二〇〇人(うち女性は二〇%)で、一日の消費食糧量は三トンにものぼるという。海兵たちはリオの見物を心待ちにしているが、デング熱を懸念し慎重な姿勢を見せている。

 ブラジル空母、サンパウロ号は現在改修中で同作戦には不参加。演習後、ジョージ・ワシントン号は日本に向かい、八月横須賀港着。その後、空母キテイ・ホークと交替する。

2008年4月23日付け

989taro:2008/04/24(木) 09:19:22
為替レートと株価
《ドル高、株高に変わる》

 一八日のサンパウロ・ドル相場は、これまでの続落から反転、〇・六六%高、引け値はR$一・六六九へ。政府がドル安続きに歯止めをかけるため、金融取引税(IOF)を引き上げるとの情報が流れたことによる。去る三月からIOFは外資に一・五%課税。

 ニューヨークではダウ、ナスダックがそれぞれ、二・〇八%、二・八七%の増だったが、サンパウロ平均株価は、〇・五七%高で指数は六万四九二二ポイント。出来高はR$五三億だった。

 米株高はシチグループ決算が予想以下の損失だったことによる。

2008年4月23日付け

990taro:2008/04/24(木) 09:19:39
2010年の大統領選 民社党に二有力候補
《ネーヴェス州知事が決意固め》

 二〇一〇年の大統領選に向けて、野党PSDB(ブラジル民主社会党)では、ジョゼ・セーハ現サンパウロ州知事とアエーシオ・ネーヴェス現ミナス州知事の指名候補争いになりそうな気配を見せている。PSDB党首脳部は先月まで、セーハ氏を大統領候補、ネーヴェス氏を副大統領候補として擁立を固めていた。ところが最近になって、ネーヴェス氏が大統領候補への決意を表明。セールジオ・ゲーハ党首もそれを認めたことから、変更の兆候が濃くなっている。



《民運党から強い入党働きかけ》

 一方、党内に有力候補が見当たらないブラジル民主運動党(PMDB)では、ネーヴェス氏にPSDBを離脱、PMDBから次期大統領選に立候補するよう強く働きかけていることから、その可能性も出てきている。

 二一日、古都オウロ・プレット市で行ったインコンフィデンシア勲章授与式の席でネーヴェス知事は、「ブラジルにおける巨大な建設計画に尽くす。もしもそれが自分を中心とするのであれば、それに向けて決意する。そうでなくても質の高い公共サービス、社会不平等の是正等に必要な方策をさぐるために喜んで協力する」と述べた。

 勲章を授与されたPMDBのミシェウ・テーメル党首(サンパウロ州)、ミナス支部長のフェルナンド・ジニス下院議員はともに、ネーヴェス氏のPMDBへの政党替えを支持する意向を示した。

 授与式でアレンカール副大統領(共和党=PR、ミナス州)は、ネーヴェス知事の業績を賞賛。同州出身のクビシェッキ大統領の業績にも言及し、「ミナス州が国を引っ張っていた当時が懐かしい」と話した。

 副大統領はさらに、「意向はミナスにひとつの流れをつくりだすことにあり、それは共通のルートである」とテーメルPMDB党首に賛同。

 さらにルーラ大統領の三選について、「三選を主張してはいない。民衆の希望はルーラ政権の長期化だと信じる、と言ったのみ」と答えた。

■ミナス州出身の大統領は五〇年前、「五〇年を五年で」のスローガンのもと首都を建設したジュセリーノ・クビシエッキ大統領をもって最後となっている。

2008年4月23日付け

991taro:2008/04/24(木) 09:19:56
コロラード党の覇権終えん ルゴ、パラグアイ大統領に当選
 【パラグアイ】フェルナンド・ルゴ候補とブランカ・オベラル候補(コロラード党)による一騎打ちとなったパラグアイ大統領選は、二〇日、極左と中道右派連合のルゴ候補が当選。次期パラグアイ大統領に選出された。これにより、六〇有余年にわたったコロラード党の時代は終わり、野党に政権の座を明け渡すことになる。

 パラグアイはかつて三五年間、ストロエスネル大統領の独裁政権下にあった。一九八九年に追われた同大統領は、〇六年にブラジリアで死亡。今回の選挙は、独裁政権後に生まれた有権者にとってはじめての大統領選となった。

 九二%開票時点で、ルゴ候補四〇・八%、ブランカ・オベラル候補三〇・七%、リーノ・オビエド候補(元将軍)二一・九%の得票数で、ルゴ氏の当選が確定した。故ストロエスネルの孫、ドミンゲスは今回、コロラード党から立候補を試みたが果たせず、国民の旧政権への懐古は消えたと見る社会学者もいる。

 ルゴ次期大統領は今後、公約通りイタイプー水力発電所に関するイタイプー条約の見直しをブラジル側に求める意向を示している。

 それに対してルーラ大統領は、継続の意向を示しているが、アモリン外相は見直しの可能性に言及している。

2008年4月23日付け

992taro:2008/04/24(木) 09:20:14
被虐待児症候群(Sibe) 幼児虐待致死は年間4千人
 ウィウメス・テイシエイラ教授(医師、七八)は、ブラジルで被虐待児症候群(Sibe)を初めて唱えた人。

 Sibeは一九七八年、医学専門誌の「パウリスタ・デ・メジシナ」に同教授が発表したさいに世に出た。

 幼児はぶたれることを理解できない。身を守るこっともできない。歩けないので逃れることが出来ない。告げること、訴えることも一切できないので犯罪者が好き勝手な行為に出る。

 米国では一九四六年にSibeの研究が、ジョン・ケフィ教授によって始まった。六二年に小児科のケンピ医師が研究に加わり、被虐待児症候群として研究結果を発表し、世間を驚かせた。

 問い=なぜ小児科医はパッシングなどに関してこうも綿密な証拠が必要なのか?

 答え=医師は表面では見分けることができない。これが問題だ。幼児は自宅にいる。虐待するのは殆どのばあい母親である。それを続けることが出来る間は虐待する。母親が医者に連れて行くのは最悪のばあいであるが、幼児はしゃべることが出来ない。そこで医師は、一方的にしゃべる母親に状況を聞くことになる。

 母親が自分の子を守るのは常識としては当然だから。医師がなぜ痛めつけられたのかを問うと、返事の殆どが「ベルソから落ちた」である。医師は信じるしかない。実際には守るどころか、母親は虐待しているのである。

 問い=ブラジルにおけるSibeの範囲はどのくらいか?

 答え=全国で親から虐待される四歳以下の幼児人口は年間四〇万か五〇万である。正確な統計がないので推定の数字である。うち四〇〇〇人が重態で死亡する。

  問い=虐待の手法は?

 答え=無知、油断のばあいもあるが、救急病院に痩せ細り骸骨のようになってくる場合もある。我が子にお酒を飲ませる父親もいる。性的虐待もある。子供の鼻をつまんで呼吸のできない状態にする母親もいる(以下略)。

2008年4月23日付け

993taro:2008/04/25(金) 07:21:43
米・ブラジル企業、サトウキビ由来のディーゼル用バイオ燃料開発へ
【4月24日 AFP】米国とブラジルの企業は23日、サトウキビ由来の新たなディーゼル用バイオ燃料の共同開発に乗り出すと発表した。

 バイオ燃料開発などを手掛ける米アミリス(Amyris)のジョン・メロ(John Melo)CEOは、抗マラリア薬として知られるアルテミシアを研究していた同社の研究員が、新たな燃料の生産方法を偶然発見したと説明。その技術を用いれば多様な燃料を作ることができるが、ブラジルのCrystalsevと共同でディーゼル用燃料を作ることを決めたという。ディーゼル用燃料はガソリンの2-3倍の需要があることが理由。

 メロCEOはサトウキビから作られるこの新たな燃料を「バイオディーゼル」と呼ばないでほしいと述べた。この用語はすでに、油を含む穀物から作られる燃料に対して適用されているからだ。

 両社はまず1000万ドル(約10億4000万円)を投じてブラジル・サンパウロ(Sao Paulo)に事務所を開設するとともに、新燃料実験用の工場を建設するという。(c)AFP

994taro:2008/04/25(金) 07:36:19
ブラジルがコメ輸出を一時停止、国内供給の安定確保で
 [サンパウロ 23日 ロイター] ブラジル農牧省は23日、国内供給の確保と価格の安定維持のため、コメの輸出を一時的に停止すると発表した。ステファネス農牧相は声明で「ブラジルではコメは自給自足でき、若干の余剰分がある。しかし、収穫までの今後6─8カ月、供給の安定確保のため輸出を停止する」と述べた。
 政府はまた、価格高騰防止のため、160万トンある政府コメ在庫から一部を売却する計画を明らかにした。
 ブラジルはコメの主要輸出国ではないが、世界第2位のインドと3位のべトナムが輸出規制措置を取っており、これに追随した。

995taro:2008/04/25(金) 07:40:02
高まる伯メディアの〝日系度〟=百周年=新聞、TV、ネットで=広告費は1650万レ!

 ブラジル日本移民百周年に関連し、現在、テレビ、ラジオ、雑誌、新聞、インターネット上で日本移民、日系社会が頻繁に取り上げられている。ブラジル日本移民百周年協会が委託したリサーチ会社の調査結果によれば、雑誌や新聞、インターネットなどに掲載された記事を広告費に換算すると、今年二月までの二カ月で約千六百五十万レアル。テレビでも連日、関連の報道を行なっている番組もあり、宣伝効果は計り知れないものとなっている。六月のピークに向け、ブラジルメディアにおける〃日系露出度〃が、過去最大になることは確実だ。
 フォーリャやエスタードなど全国紙から地方の新聞など、数十紙を始め、雑誌、インターネットに掲載された関連記事を広告として換算すると、四百四十万八千レアル(一月)、千二百十三万レアル(二月)に上り、二カ月分だけで一千六百五十万となる。
 レッジTV、グローボ、BANDなどがほぼ連日、三月だけで合計三時間二十分をラジオで放送。
 テレビでは、主要キー局が関連番組を放映。グローボ局の朝の情報番組「ボンジア・サンパウロ」が毎朝約五分を割いており、クルツーラ、BAND、REDETV、SBTなども随時、関連ニュースを取り上げ、特集を放映している。
 日本文化週間のコーディネーターを務める高橋ジョー氏によれば、グローボ局の「SPTV」は、四月から六月までに七十件の日系関連のニュースを取り上げ、同局の全国放送で高視聴率を誇る「Jornal Nacional」では、移民史、日本の芸術に関する番組を同週間中(六月十三日から二十二日)の十日間、毎日四分間放送するという。
 ラテンアメリカ最大の出版社であるアブリル社も、昨年末から、主要十四誌で日本及び移民を特集しており、百周年に関する広告なども無償で提供するなど全面的に協力している。
 メディアの百周年に関する一連の報道は一年をかけ行なわれ、日本や日本移民、日系社会について、ブラジル全土に広く知られることになると見られる。
 ブラジル日本移民史料館の前館長でブラジルメディアに詳しい大井セリアさんは、「一つの民族がここまで取り上げられたことは、かつてない」とし、その理由を「日系人の存在感に加え、今の日本ブームの影響もあるのでは」と分析している。

996taro:2008/04/25(金) 07:42:11
パラグアイ、第2のボリビアか=大国の貫禄、耳傾ける=契約内容変更は応じない=パ国「電力に不当価格要求」

 アモリン外相は二十一日、ブラジルがイタイプー発電所から購入するパラグアイ側割り当ての電力料金で価格交渉に臨むが、契約の見直しはないと表明したことを二十二日付けエスタード紙が報じた。ブラジルは昨年、パラグアイへ電力料金として三億七百万ドルを払った。しかし、パラグアイのルーゴ新大統領は、選挙運動中に二十億ドルを要求すると訴えていた。ルーラ大統領は、ボリビア政府の資源国有化で被ったくらいの損害をパラグアイでも覚悟していると述懐した。
 ブラジルとパラグアイの間には、イタイプー発電所の建設に関わる契約書が締結されており、これまで同契約に従って電力料金の決済を行ってきた。しかし、交渉の席に臨むのはあくまで決済法についてであり、契約内容の見直しはないと大統領が確言した。
 ガーナを訪問中の外相は、交渉の趣旨はパラグアイが妥当価格で、どのように電力を決済して欲しいのかを聞くだけと記者団に述べた。両国が一九八二年に締結した契約では、双方が発電した電力の五〇%を消費する権利がある。
 しかし、パラグアイ側は、五%の消費能力しかなくブラジルが九五%を引き取らざるを得なかった。そのパラグアイ余剰分に対し、ブラジルは三億七百万ドルを支払った。しかし、ルーゴ新大統領は選挙運動中、妥当価格は二十億ドルだというのだ。
 「両国の契約書に明記されているのに、パラグアイは何を以ってそんな不当価格を要求するのか」はっきりさせる必要がある。パラグアイは契約書や法律よりも、政治家の一言がものをいうらしい。ラテン・アメリカの大国となったブラジルが、隣の小国に手をかすのはやぶさかでないとルーラ大統領は見ている。
 パラグアイはイタイプー発電所がありながら、アスンションの電力事情は最悪である。ブラジルが、送電線を引いてもよい。ボリビアのガスも、パラグアイの電気も「貧者の一灯」に過ぎない。ブラジルが大上段に構えることではないと、大統領はいう。
 ブラジルが多少の損害を被るのは、大国の愛嬌だと外相はいう。しかし、ブラジルが親バカを演じることはないし、まして「餓鬼の脅し」に屈することもない。ただメルコスルを丸く治めるため、多少の譲歩は損害ではないと思っていると外相が述べた。

997taro:2008/04/25(金) 07:43:05
計画外妊娠が4割の実態=既婚で子持ちの信者が中絶=経済的な理由が最大の要因

 避妊薬が開発されてから五十年以上が経つ伯国だが、家族計画指導などは浸透しておらず、十人の子供のうち四人は計画外妊娠という数字が報告された。
 二十日付けフォーリャ紙によると、計画外妊娠は、若い世代では五六%、貧困層では四四%と、平均値をやや上回るものの、社会的階層が高くても、三四%が計画外妊娠による出産だという。
 一方、同日のエスタード紙によると、別の調査で、妊娠中絶が最も多いのは、既婚(七〇%以上)で既に子供もおり、手に職を持つ二〇〜二九歳の女性で、八年以上の学歴を持つカトリック教徒だという。中絶に当たっては、相手の同意の下での中絶が多いが、基本的には中絶が認められていないため、インターネットなどで購入した陣痛促進剤などの薬を使って流産を起すケースもかなり多い。
 新生児の周産期死亡率は低くなってきている伯国だが、計画外妊娠で、経済的にやっていけないといった理由で、命を奪われる子供の数は、年に百五十万を超えるという。しかも、安全とはいえない方法での中絶のため、母体が死に至るケースは十万件に一件というハイリスクの伯国。中絶容認国で医師の手によって行われた中絶での母体の死亡率(百万件に一件)と比べるならば、伯国女性の中絶に伴う死亡率は非常に高いといえる。
 中絶者の六五%は避妊薬の飲み忘れも含め、避妊をしていない状態で妊娠しており、妊娠一二週以内に中絶。偶然または事故による妊娠はわずか二・五%という数字も出ている。
 これを若者に限ってみても、一七〜一九歳の場合、七五%は恋人か主人との子供で、中絶後二年以内に再度妊娠するケースが二五%。この年齢層では、妊娠によって学校中退というケースが七〇%に及ぶ。
 一方、フォーリャ紙によると、妊娠しても学校は継続した例は、一八〜二四歳の場合、女性で一八%、男性で一五%というが、低所得者層の場合、妊娠したことで、男性に職を紹介したり、住居を提供したりと、出産への環境を整えようと周囲が協力したといった傾向があるのに対し、中流家庭では、結婚を先に延ばし、学業を続ける方向での働きかけが強いという。
 ちなみに、全国平均の子供の数は世帯当り二・八人で、最低給与二つまでの家庭では三・一人、十以上の家庭では二・〇人。過去に戻れるなら、もっと子供が欲しかったという人は、収入の多い層に多く、もっと少ない方が良かった、または生まない方が良かったという人は低所得者層に多いというが、「計画外妊娠と望まぬ出産とはイコールではない」との調査者の言葉も付記したい。

998taro:2008/04/25(金) 07:43:35
国連食糧サミット=大統領、先進国を糾弾=食糧危機の元凶、農業補助金

 国連のバン・キ・ムーン事務総長が貧困撲滅運動は失敗であったと声明を発表した。その元凶は、先進国の農業政策と補助金制度、原油政策であると糾弾したのを受けて、ルーラ大統領が二十一日、世界各国が食糧危機について原因を追求するよう訴えた。
 国連が認識しているように、エタノールが食糧危機の原因ではないことは明白であると、大統領が国連食糧サミットで述べた。事務総長は、ルーラ大統領が座長となって食糧危機対策会議を招集するよう要請した。同時に途上国へ、エタノール開発促進も行うよう国連のお墨付きを貰った。
 ブラジルの音頭で開催する食糧対策会議は、ブラジルだけの努力によらず食糧安全保障のために、農業の生産性や土壌改良、機械化、農業融資も含めて国際社会が協力するよう国連が呼びかけた。食糧危機の解決は波及効果として数々の危機を解決すると、事務総長が持論を訴えた。
 ルーラ大統領は、食糧危機の原因をつくった責任者を告発するという。先進国の農業補助金は、麻薬のようなものだと例えた。先進国が経済力にものをいわせ、生産者に補助金を与え無気力で無能な生産者を育て、極貧国の農業生産者を犠牲にすると、大統領が糾弾した。途上国の頭を押さえつけ、先進国同盟を形成していると訴えた。
 大統領は、バイオ燃料の反対論者がEUを始め先進国で予想以上に多いので驚いたと告白した。ブラジルはエタノール増産が雇用創出と所得向上につながり、低所得者が容易に食糧を得、エタノールが食糧生産の妨げになるというのは誤解だと説得した。
 先進国は、無神経にもクリーン・エネルギーのエタノールに不当な高率関税を課していると訴えた。ブラジルはガーナに農事試験場を設立し、アフリカのエタノール先進国として先鞭をつける計画という。ブラジルはG20を通じて、ドーハ・ラウンドの成功を勝ち取ると宣言した。

999taro:2008/04/25(金) 07:44:33

岩塩下油田は大発見=ツッピー油田は一二年本格稼動

 ペトロブラス石油公団は十九日、ツッピー油田の正確な埋蔵量を二〇〇九年に探査し、二〇一〇年までに採掘法を検討し本格稼動に入るのは二〇一二年の計画であると発表した。
 岩塩下の油田発見は世界でも初めてであり、ブラジルの海底油田試掘技術は国際水準を一歩先んじていたようだ。岩塩下の不明物体はこれまで専門家の関心であったが、ブラジルによって解明されたことになる。これからは、ブラジルに刺激されて岩塩下の油田試掘が忙しくなりそうだ。
 カリオッカ油床地域で試掘作業を行っていた七油井にうち五油井が、油田を掘り当てた。同地域には、さらに新たな大油田発見の可能性が残されている。原油の国際価格が百二十ドルまで上り、試掘作業現場は沸いている。

1000taro:2008/04/25(金) 07:45:35
Cクラスが上顧客=バーチャル業界を占領する

 バーチャル小売業界は、いまや世帯所得一千レアルから三千レアルのCクラスが、三五%を占め上顧客となっている。Cクラスの顧客は、一回の買い物が平均二百五レアル。購入量と顧客数から見れば、三百二十二レアルのABクラスより断然有利である。
 ブラジル全体では二〇〇七年、Cクラスが四三%増え、六十三億レアルを売り上げた。クラスCは経済的にも程ほどの余裕があり、何といってもコンピューターに最も親しんでいるクラス。生活スタイルが、バーチャル型なのだ。
 ABクラスの買い物は、宅配型。DEクラスは、家族とともにスーパーや商店へ赴く。それぞれ生活スタイルが異なる。ABクラスもDEクラスも、ブロードバンド・サービスに馴染まないという特徴がある。
 Cの下クラスは、ランハウスを使う。スラム街のエリオポリスだけで三十軒のランハウスが、ひしめき合っている。ランハウスを商店のプラス・アルファーとして提供する店も多い。従業員が、当番制で応対している。ブロード・バンドがない場合は、ランハウスは都合がいい。




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