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⇔〆対比列伝♂♀

51Check Point!:2007/11/22(木) 16:01:25 ID:PPL.Mcco
汗をかかない人が偉い

この両者を比べてみると、日本人が好きなのは間違いなく後者である。だが中国社会での評価は前者の方が高い。もちろん経営の専門家が理論的に分析すれば別の観点があるかもしれないが、少なくとも一般大衆の見方では圧倒的に前者のほうが「優秀な人」である。

 その背景には2つの理由があるように思う。ひとつは効率論。

商売とか仕事は、要はお金を稼ぐためにやっているのだから、同じお金を得るために投入する労力は少ないほどいい。言い方を換えれば、ラクに大きなお金を稼げる人ほど優れた人であり、あくせくと走り回らないとお金が入ってこないのは頭が良くないからだ−−という考え方である。

 これは他人を批評する時だけでなく、自分に対しても同じで、「自分は彼らほど頭が良くないから、こんな仕事をするしかないんだ」という割り切りというか、諦め感覚を持っている人もまた少なくない。

  もうひとつは、恐らく儒教的思想が背景にあるのだろうが、中国社会に根強くある「文人」優位の発想である。

中国で役人や学者、企業の高級管理職など高学歴の人々と接していると感じることだが、こうした「文人」たちは机の上の仕事というか、直接手を汚さない、汗をかかない仕事が高級で、現場で現物を扱う現実の仕事を低く見る傾向が確かにある。とにかく「管理者」になりたがり、なった途端に現場を顧みず、部下に指示を出すだけになる人が目立つ。

逆に言えば、どんなに高学歴のインテリであっても、自ら現場に入っていき、「現場・現物・現実」の三現主義を厭わないところが日本製造業が過去において強ぐなった原点だと思う。反面、エリートが机の上で成果を出せてしまう金融業のような商売は、日本人は全体的にはあまり強くない。


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