日本で「〜しる!」を使う人の大半がキム・ヨンジンを知らないように、
All ... are belong とふざけて言う人も全員が語源まで知ってるわけでも、ましてや日本叩きをしているわけでもない。
もちろんどこにでも特定の国や地域を嫌いな人というものはいて、「日本人」をあざ笑う趣意でこのフレーズを使う人もいるかもしれないが、
それは極めて少数だろう。また、外国語(この場合、日本の英語)の間違いをみだりに笑う人というのは、
たいてい自分は一言語しか話せない。ひとつでも外国語を本気で習ったことがあれば誰でも、
文法の間違いやつづりの間違いに対する許容度は極めて高くなる。
一言語しか話せないことは少しも悪くないが、一言語しか話せないということは「外国語で話すのがどんなことか」を知らないわけだから、
自分の知らない行為についてあれこれ言ってみても適切な批評にはなりえないだろう。
間違いながらでも、しどろもどろでも、ちょっとでも外国語を使ってみようとする人のほうが、
知らずに笑っている人より、よっぽどりっぱだ。非日本語圏の人が漢字とかなで「反省しろ」と書くのが、どのくらい大変なことなのか、
たぶんあなたは想像してみたことすらないだろう。「All your base are」を安易に笑うことについても、
そういう意味での浅薄さも否めない。