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大人の童話

101名前書こうね!:2004/03/06(土) 18:31
胃の具合が悪くなった男が、とある医師の元に駆け込んだ。
医師は彼をじっくりと診察して言った。
「ふむ。あなたの胃は大変シリアスな状態だ。」
「座薬を入れて様子を見ることにしましょう。」
医師は男にかがむように言い、それを上の方へ押し入れた。
「よろしい。それではまた、同じことを6時間後にもするように。」

6時間後、男は自分の家にいた。
男は医師の言う通り、座薬を手に取ったがどうしてもそれを一人ですることができなかった。
それで男はたまらず、彼の妻を呼ぶことにした。
男が今までの経緯を説明すると、彼女はこっくりとうなずいた。
そして、片手を男の肩に当てて、もう一方の手で座薬を押し入れた。
その途端、男は頭をかかえて絶叫した。
「ま、まったく何ということだ!」
妻はびっくりして男に尋ねた。
「ご、ごめんなさい。痛くしちゃったかしら。」
「いや、そうじゃないんだ。」
男は6時間前を思い浮かべて、愕然とした様子でつぶやいた。
「実はさっきの医者なんだが、俺の肩にあった手がな・・・」
「手が・・・どうかしたの?」
「両手だったんだよ。」


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