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ラブホ事情
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とある貸リングにて。
彼は黒のショートタイツの腰回りのよれを親指で直しながら右回りに移動する。
彼女は青い競泳水着の乱れを直しながら正対しながら右回りに間合いとりつつ移動する。
天井からの蛍光灯の光に薄らと汗が光っている。
彼は意を決したように彼女に対してタックルを敢行する。が、彼女はすばやくそれをいな
しながら右足を彼の左足に引っ掛けると同時に、頭部をひっつかまえると乱暴に押さえつけた。
さらに、腰のあたりまで頭部を押さえつけると競泳水着からＶラインからのびた柔らかい太もも
が、彼の首に巻きつけ重心を整えると、今度は右脇を差し、見事な卍固めを極めてみせる。
青い競泳水着を所々、汗で群青色に染め上げる。
小さな悲鳴ともとれる声を下に聞きながら、満足げに額に張り付いていた前髪をかき上げ、２，３
度、頭を振ると満面の笑みでさらに締め上げ始める...。
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