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生贄の祭壇
16
:
黒渕さんの妹
:2015/07/05(日) 21:37:42
船長
ドクじいさん
ジェームズ
スコット
ギルバート
×印は不吉なので名前を消したよ、残り五人だ!
5月1日から彼がどうして死人の記録を引き継ごうと思ったのか、それともこの日誌の提出者はツギハギにしてミスリードを誘おうとしたかはわからない。だけど、それは今は置いておこう!
消えた日付については想像で補うしかないのだから。
さて、ここの視点人物はジェームズかギルバートのどちらかだ。
ドクとスコットは出ているし、ドクに対する態度から船長とは考えにくい。よって消去法だ。
5月4日で最低三人消えて。
残るは。
ジェームズ
スコット
5月10日を境に日誌の信頼性が一気に落ちるけれど、ここがカギであることは間違いないだろう。
一見すると、生き残りはジェームズ……もっとも、ここまで真面目に考えようと思う人自体稀かもしれないがね。
少し論理の飛躍を挟むが、付いてこれるかな?
スコットの死体が見つからなかったから最後の視点人物はジェームズ……、果たしてそうだろうか?
28日の時点で『ミステリーなら』と言う文言が出ている以上、この手記は探偵不在だったからジャンル:ホラーになってしまったのではないかな?
結論を言おう。
5月1日から3日まではギルバートの手記。
5日のみがジェームズ。
それ以降、つまりは最終生存、あれを生きていると言っていいのかは疑問だが……スコットだ。
おかしいとは思わなかったかい?
不自然な日付の飛び方に!
5日からをジェームズとするなら、6日と9日の抜けに違和感が残るんだ!
どうして彼は食料の事ばかりでバケモノについて言及していないのか!
それに、アテのない漂流生活で手記を途切れさせるその心理はどうなんだろうね?
ところが、7日の時点で落ちていた手記を拾い上げたなら6日の抜けは説明が付くんだ。
抜けがあるとは言え、5日と7日の記述は同じ人物とするには違和感があるハズなんだ!
そして、7日の彼はスコットの死体がないのにどうしてスコットが生きているか海に落ちたとは思わなかったんだろう? なお、手記からするに怪物に変化したと言うのは彼の中で確証はないはずだよ。
つまり、彼が狂いはじめたのは記述されていない9日の段階じゃあないんだ。
4日、もしくは6日の段階でスコットは自分は誰であるか揺らいでいたんだろう。
ギルバート、ジェームズ、そのどちらか、恐らくは両方を殺したストレスに耐えきれず、乖離したんだろう。スコットが認識する自分と言うのはスコットであってスコットではないんだ!
スコットの死体が無いのは当然だよ、生きているんだから。
そんなこともわからないほどに錯乱していたんだ!
あとは――わかるだろう?
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