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【雑談スレ】帰路なき旅立ちのサラスヴァティ
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20XX年、一部の神々の間では「地球人を適当な異世界に放り込んで様子を見る」という遊びが流行していた!
子供がアリを捕まえて別のところに放逐し、様子を観察するようなもんである。
流行が始まった当初、神々は実に様々な環境の異世界へと地球人を放り込んでいた。
しかしながら環境が違い過ぎて大多数の人間は生き残れず、次第に「地球人がそこそこ長く生きながらえられる異世界」が特定されていった。
そうした異世界群を神々は、人間が生存可能な振れ幅の狭い世界という意味で、「ナローワールド」と読んだ。
さて、人間がそうであるように、神々の中にもまた新しい流行や文化に対して拒否反応を示すものたちが存在した。
そうした神々は、一部の神々がこっそり遊んでいたのを明るみに引き摺り出し、「残虐だ」「冒涜だ」と非難を繰り返した。
地球人なんて履いて捨てるほどいるし、そもそも現在進行形で増えまくっているんだから百人単位で異世界に放り込んだところで誰も困りはしないのだが、
こういう場合、声高にきれいごとを並べ立てるもののほうが強いのは神々も人間も一緒である。
異世界遊びは違法となり、次第に忘れ去られていった。
しばらくの後、異世界に放り込まれた人間の魂をどのように処理するのか、という問題が浮上した。
異世界で長く過ごしたり、チートと称して神々から能力を授けられた魂は変質してしまっており、地球に戻すことも、そのまま異世界で転生させることも難しくなっていたのである。
最終的に、その人物の死後、回収された魂が劣化してただの魂の素に還元されるのを待ち、それを地球なり異世界なりで転生のラインに乗せるということになった。
だが、魂の劣化・崩壊には人間の時間間隔で言えば数年〜十数年を要する。
その間、魂だけの状態で隔離空間に放置されるというのはあまりにひどすぎるだろうという意見が神々の間で出るようになった。
コスト面を考えるのであればただ放っておくのが吉なのだが、こういうときもやはりきれいごとを並べ立てるものたちの意見が強いのである。
こうして神々の中から選ばれた何名かが、転生者の魂が完全に崩壊するまでのあいだのケア要因として派遣されることになった。
つまるところ、高齢者介護である。
これは異世界転生者の最期を看取る介護職員たちの物語……
というのを思いついたはいいんだが、ただの介護エッセイみたいになりそう
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