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【雑談スレ】帰路なき旅立ちのサラスヴァティ
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少女は魔法の心得があり、魔物との戦いでは充分な戦力となった。
彼女の力を借りて塔の砦まで辿り着く騎士。そこには騎士より先に到着していた兵士たちが拠点を設営していた。
話を聞くに、すでに砦の中へ突入した腕利きの騎士がいるのだが、やけに帰りが遅いという。
砦の戦いはそこいらの魔物との戦いとは比べ物にならないほど激しくなるとして、騎士は着いてきた少女を兵士たちに預けて砦へ突入した。
砦に巣食う強力な魔物を倒して進んでいく騎士。道中、先に砦に入っていったという騎士たちの亡骸を見つける。
それは、炎に巻かれて真っ黒に焦げ付いた無惨なしかばねだった。ふと、先日見た大猪の死骸が脳裏をよぎる。
そこでふと、騎士は返事をしないしかばねの姿から、微かな違和感を感じ取った。
砦の最奥、塔の入り口には、大きな動く鎧の魔物が道を塞ぐように立っていた。
強力な剣を操る魔物との戦いを制し、塔を駆け上がる騎士。扉を開けると、そこには拐われた姫の姿があった。
助けが来たことを喜ぶ姫。さあ帰りましょうと騎士に言葉をかけるが、騎士は無言で剣を抜いた。
この砦には炎を操る魔物は居なかった。そして先ほどの焦げ付いたしかばねは、よく見れば背後から炎を受けていた。
ならば、彼を焼き殺せた魔物はもはや目の前にしかいない。「姫に化けた魔物よ!その正体を表わせ!」
その言葉に、姫の表情は大きく歪み、怪物の本性を表して騎士に襲いかかった。
先ほどの鎧の魔物が雑魚に思えるほどの強力な偽姫の怪物。炎のブレスと魔法を操り、膂力も人智を超えていた。
隙を突かれて剣を跳ね飛ばされ、窮地に陥る騎士。あわやトドメというその時、塔の窓を割って小さな影が飛び込み怪物の一撃を弾き返した。
それは騎士が助けたあの少女のようだった。しかし、少女の背には翼があり、尻尾が生えていて、両手は鎧のような鱗に覆われていた。
その姿はまるで、伝説のドラゴンを彷彿とさせる姿だった。
ドラゴンのような姿の少女は、偽姫の怪物と互角以上に渡りあえていた。
力もスピードも上回り、怪物が吹いた炎のブレスも、少女はそよ風のように受け流してしまった。
追い詰められた怪物は、少女を捕まえて無理やり絞め殺そうとするが、放置されている間に剣を取り戻した騎士の一撃でそれも失敗した。
少女は不敵に笑うと、「ブレスはこうやって吐くの」と呟き、その口から光線のような強力な炎のブレスを撃ち出した。
その一撃は怪物を貫き、塔の壁を吹き飛ばして遥か遠くの空まで輝く一筋の光となった。
騎士が最初に探していた、ドラゴンのような魔物の正体こそ、目の前の少女だったのだ。
しかし、少女が記憶喪失なのも、騎士のことを手伝いたいというのも本心だという。
どうしたものかと考えていると、少女のブレスに貫かれ息絶えたと思われた偽姫の怪物が口を開いた。
今頃本物の姫は魔族の本拠地へ連れて行かれている。魔族の世界へと繋がる門の封印を解くために。
その時が来れば、この世界は魔族のものだ、と高笑いし、怪物は息絶えた。
砦から戻った騎士は、国王に今回の事件について報告した。
砦の姫は偽者だったこと、本物は別のどこかへ連れ去られてしまったこと。そして謎のドラゴンの少女のこと。
わからないことばかりだが、兎に角拐われた姫を救うために、騎士は国を旅立つことを決めたということ。
王は姫を救う使命を騎士に与え、騎士は果てしない冒険の旅に出発した。
その傍らには、謎めいた力を持つ少女を供にしながら……いつの間にか一緒に着いてきてしまったようだ。
ともあれ、騎士と少女の冒険譚はここから始まるのであった。
1章完
昨日ボンヤリと考えていたファンタジーの序盤のシナリオ
キャラに固有名とかまだ無いからわかりづらいかも
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