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66：数を持たない奇数頁：2018/09/20(木) 22:22:53 ID:7gl1H.x.0: 日付変わるころには種明かししようかな

魔女幻想
「むかしむかし、ある所にサラスヴァティ村という集落があった。
　サラスヴァティ村は少数の人物が集う小さな集落だったが、皆が皆、小説、音楽、漫画など、何らかの創作ジャンルのエキスパー
トであった。
　その中でもタタリという超絶スーパー天才イケメンな品行方正完璧超人の男がいた。彼はあらゆるジャンルにおいてスペシャルに
長け、その美貌もあって男性には羨望の眼差しを、女性には年齢を問わずモテモテだった。
そんなタタリの趣味はボルタリングで、村の青年めいでんと協力して専用の小屋もつくって楽しんでいた。
その部屋の出入り口は扉が一つあり、鍵はタタリとめいでんが１個ずつ管理していた。
ある日のこと、めいでんはタタリに会いにその部屋に行ったが、扉には鍵がかかっており開かなかった。
実はめいでんは鍵の管理がずさんで、その部屋の中に鍵をおきっぱなしにしてしまっていたのだ。
その部屋には窓もなく、めいでんは仕方なく扉を破壊して室内に入った。
するとその中には――タタリが部屋の中央で仰向けで死亡しているのが発見された」

魔女の主張：部屋の外から魔法によってタタリを殺した。

【タタリとめいでんは別の人間である】
【タタリとめいでんという人間は複数登場しない】
【タタリは確実に死亡している】
【タタリは他殺である】
【タタリの死体には外傷として後頭部にたんこぶがある】
【後頭部の外傷は死因ではない】
【この事件にめいでん、タタリ、魔女以外の登場人物はない】
【後頭部のたんこぶ以外に外傷はない】
【タタリの管理する鍵もめいでんの管理する鍵も小屋の中に存在する】
【その小屋は、床、天井、４枚の壁で構成された10メートル四方の立方体をしている】
【小屋に窓はない】
【壁や天井や床には人が通れるような抜け穴、隙間はない】
【小屋に他の部屋はない】
【その部屋はボルタリング用の部屋で、壁や天井にはでっぱりが無数にある】
【タタリの死因は窒息死である】
【小屋の壁や天井や床には人や鍵が通れるような抜け穴、隙間はない】
【小屋の鍵とは扉に差し込んでねじることで開閉するものである】
【めいでんが扉を破壊するから鍵は両方とも小屋の中にあった】
【後頭部の外傷以外にタタリの死体に外傷はない】
【壁や天井の材質はコンクリートである】
【小屋はつくられてからめいでんが扉を破壊するまで、壁、天井、床を破壊されたことはない】
【小屋の中にはガスを充満させる仕掛けはない】
【めいでんはタタリを殴っていない】
【扉はオートロックではない】
【タタリは小屋の中で殺害された】
【この事件にめいでん、タタリ、魔女以外の登場人物はない】で切れるかな
【口内はからっぽである】
【扉は破壊されたことはない】
【タタリのたんこぶはボルダリング中の転落が原因である】
【小屋そのものに特殊な仕掛けなどはない】
【鍵とは現場の小屋の扉を開けるためのものである】
【タタリの死因は溺死ではない】
【小屋の中にあった２つの鍵は小屋を開閉するための鍵そのもので、これ意外に小屋の扉を開閉する鍵は存在しない】
【室内に安全用マット、命綱、固定用フックはなかった】
【窒息に何らかの道具は用いられていない】
【小屋の外に開閉を阻害する障害物はない】
【扉は内開きの扉である】
【めいでんが部屋を出てから破壊されるまで扉は開いていない】
【小屋の外に人の出入りを阻害するようなものない】
【タタリの死亡時にめいでんは室内にいなかった】
【魔女は小屋の中に入っていない】