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それは連鎖する物語Season2 ♯2
735
:
どあにん
:2015/08/16(日) 23:44:25 ID:HIIzzawA0
◇
倉庫の奥。
光源魔法の頼りない光の元、三人は一冊の本を囲みながら生唾を飲み、入念に確認を行っている。
倉庫の戸締まりは完璧、傍らにティッシュを用意し、そして書記魔法:言霊視の準備も整っている。
表紙は風化して読めない、かなり年季の入った本に、三人の期待は否応なしに高まる。
「しっかしフィル……まさか一冊取り上げられちまうとは参ったな」
ジョエルが股間を膨らませながら、精力剤を流し込む。
「僕も驚きました、まさか賢者の書が"2冊"存在していようとは……」
フィルは息を荒げながら、ゆっくりとズボンを下ろす。
「なんだっていい、シコるチャンスだ!」
リョタは頬を思い切り緩ませながら、言霊視の呪文を唱える。
皆、思い思いの準備を整え、時刻は12時を回った。
三人は一冊の本をまるで聖地へ祈りを捧げる信者の如く、手を合わせてお辞儀、そして深く土下座をした。
それを2分程維持した後、三人は顔を見合わせ、ゆっくりと、そのページをめくった――
本には派手な色の服を来た道化師が玉乗りをしながらジャグリングを成功させるコツを事細かに説明する内容。
三人は顔を顰めながら次のページをめくると、次はこれまた道化師が人を確実に笑わせる仕草、話題運び等を説明している。
そこで三人は気付いてしまったのだ、賢者の書……もとい、伝説のエロ本の正体を。
伝説のエロ本では無く、伝説の……ピ"エロ"本であったのだと――
それに気付いてしまった三人はあまりのショックとこれまでの疲労も相まって、泡を吹きながら倒れた。
隙間風でめくれた最後のページには、伏神家秘伝の隠し芸集 著・伏神楯一郎の文字が、刻まれていた――
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