したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

僕の考えた最強の魔物

20数を持たない奇数頁:2010/09/08(水) 13:35:12 ID:twVaDfRE0
[Eagleman氏は、危機感によって通常より脳の処理が速くなり、脳が「ターボモード」に入るのではないかと考え、これを検証しようとした。] 以下、WNYC’s RadiolabのJadとRobertによるこの実験の紹介文から引用しよう。

David(Eagleman氏)は、被験者たちの脳がターボモードに入ったかどうかを判断するため、被験者全員に「知覚クロノメーター」という小さな電子機器を装着させた。不恰好な腕時計のようなこの装置は、[ランダムな]数字を短時間ずつ表示するが、表示の速さは、肉眼で数字を認識できるスピードを少し上回る程度に設定されている。通常の状態、たとえば地面に立っているような状態では、数字はぼやけて読み取れない。しかしEagleman氏は、もし被験者の脳がターボモードになっていれば、被験者は数字を読み取れるはずだと考えた。

落下の経験は、Davidが希望していた通りに、被験者たちを十分恐怖させるものだった。「恐怖のレベルを1から10で評価してもらったのだが、全員が10と評価した」

そして実験の結果、被験者全員が、落下中に[危機的な状況下で時間の経過を遅く感じる]スローモーション効果を感じたと報告した。彼らはみな、落下に要した時間を実際よりも長く見積もったのだ。しかし知覚クロノメータの数字については、落下中も、ぼやけて読み取ることはできなかった。

「落下するときは、実際にはスローモーションで物事を見ているのではないことがわかった。スローモーションカメラのようなことが起こっているのではないのだ」とDavidは語る。「それよりもっと面白いことが起こっている」

Davidによれば、この現象は知覚ではなく記憶の問題なのだという。「通常は、われわれの記憶はふるいのようなものだ。周りで起こることのほとんどは記録していない」。たとえば混雑した通りを歩いているとき、たくさんの顔や信号やさまざまな刺激が溢れているが、それらはほとんどが、記憶の一部にはならない。しかし突然一台の車が自分のところに突進してきたとしよう。突然、記憶のギアが変化する。全てのことを記憶し始めるのだ――雲であれ塵であれ、細ぎれの考えであれ、役に立つかもしれない全てのことを。

つまり、われわれの時間感覚は、記憶と深く関係している。われわれがより多くを記憶すれば――プルーストの小説『失われた時を求めて』のように、マドレーヌ菓子やお茶の感覚に敏感であったなら――われわれは時間を、まるで毛布のように、拡張することができるらしい。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板