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機動戦士ガンダムZERO

7きのぼりなみー:2014/05/01(木) 08:51:52
最初の轟音からミハエルは自宅へと向かっていた自転車を180度転回させコロニーの端の軍港に向かった。
――どこかで見た事がある。
遠い昔に似たような光景を見た。黒くて禍々しい悪夢のようなもの。
次に何が起ころうとしているのかは分からなかったが、何をすべきかは明白だった。
――アイツを倒さないと
でもどうやって?

けたたましいサイレンがコロニー内に響き渡る頃には、軍港まであと200mの距離だった。
その時だった。
自分の横を通り過ぎる一筋の光条――爆発。
目の前にあったはずの軍港は吹き飛び、至る所から地獄のように火が噴出している。

凄まじい爆風により吹き飛ばされるが、それでもミハエルは走る。
このまま近づけば自分の命が危険に晒されるのに、そんな事は少しも気に留めなかった。

整備ドック――とはもう呼べない廃墟にたどり着き目にしたものは、横たわる大きな巨人とうめき声を上げる連合軍人たち。
一瞬うろたえたミハエルだったが、その中で見知った顔を見つけ駆け寄る。
「ジェイド!!!!」
至近弾は逃れたものの、ジェイドは全身から血を流し意識は朦朧としていた。
「――ミハエル…か…秘密…ばれちまったな…」
「そんな事はどうでもいい!!喋るな!!今すぐ救急車を!!」
「俺に構うな…早く…逃げろ…」
―救う方法は…何か無いのか!?
ミハエルが振り向き、先程の大きな巨人――ジーファが視界に入る。
――あのMSでコロニー外へ誘導して救助までの時間を稼ぐ!!
最早迷いは無かった。

「パワーユニットは生きてる…各部損傷は軽微」
新型機ということはおろかMSの操縦席に座った事も無いのに、ミハエルにはジーファを乗りこなせるという確かな自信があった。
それがどこから来るものなのかは分からない。
―だけど、今はッ…!

ヴェノムの第三射が放たれる前にジーファはスラスター全開で懐にもぐりこみ、そのまま押す形で軍港から突き放す。
倒れこんだそれは黒い巨体を震わせながらコロニー内のサイレンの音を消し去るほどの咆哮を発した。
《ジェイド!無事だったの!?》
コックピット内に通信が入る――違う、俺はジェイドじゃない。
「俺はミハエル・カーライズだ!ジェイドの友人で今あいつは傷だらけで他の軍人さんたちと苦しんでる!!速く助けてやってくれ!!!」
スピーカーから戸惑いの声が聞こえる。無理も無い。極秘の新型機に見知らぬ民間人が乗っているのだから。
―とりあえず!ミハエルは続けた。
「あいつをコロニーからたたき出す!!どこか外に繋がってるところに誘導してくれ!!!」
ざわつきの中から、一人の男の声が聞こえてきた。
《カーライズ君、私はミスティ所属ヴァリエッタ艦長のシンジ・アキツだ―――》


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