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機動戦士ガンダム 〜Mission The Destroy 『TINZYU』〜

4nameko:2010/10/24(日) 13:07:10
―おい、ミハル。起きろ。
誰かが俺を呼んでいる。
どこかで聞いた声だ、だけど思い出せない。
―ミハルさーん、朝ですよー。
その話し方はお袋?
いや、声の太さは親父や兄貴に似たところがある。
―もう!お兄!いい加減にしてよ!
…まさか。
「だぁぁぁめんどくせぇ!!!早く起きろってんだクソボケ!!!!!」
「うわぁぁっ!」
テーブルクロス引きの要領で引っ張られたベッドシーツごと、ミハル・カトウは床に叩きつけられた。
痛む背中を擦りながら見上げた先には―
「イダチ!何すんだよ!」
「それはこっちの台詞だっつーの!昼寝かと思ったら朝まで寝やがって、こっちはこの冷た〜い床で一晩過ごす羽目になったんだぞ!」
同僚、シュンスケ・イダチは半泣きで床を指差し檄を飛ばす。
ああ、思い出した。
昨日珍獣撃退し帰還して即効寝たんだっけ。
ベッドに寝転んだときは多少の違和感があったけど、眠気と疲労でそんなの気にしてられる状態じゃなかったし。
「しかも変な声色まで使う羽目になるしよぉ!」
それは別に関係ないだろ…
そう言い掛けた所で、ドアベルが鳴った。
『イダチ、朝ぐらい静かにしたらどうなんだ』
「コグレか、今開けるからちょっと待ってろ」
イダチが手元のコントロールパネルを操作しドアロックが解除すると、もう一人の同僚、ノブタカ・コグレが部屋に入ってきた。
どうやらこの騒ぎで起きてしまったらしい。無造作な髪を掻きながら欠伸をしている。
「一体何の騒ぎだよ」
「ミハルのバカが俺のベッドで寝やがるから俺は床で寝る羽目になっちまったんだよ!」
指を指されたミハルはわざとらしく苦笑した。
「いや、ソファーで寝れば良いじゃん」
一蹴され驚愕しているイダチを他所に、視線はミハルへ。
「お前もどうしてこんな所で寝てるんだよ」
「…まぁ、それはだな…」
どこか恥ずかしそうにミハルはこれまでの経緯を説明し始める。


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