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不定期更新系ラブコメ「もうそうっ!」きのミー版

7きのみ:2010/02/18(木) 16:18:45
2

場所は教室。
校長の長ったらしい話ともども始業式は幕を閉じ、今はホームルームの時間と称して夏休みの課題を先生が回収している。
もっとも俺含む少数は宿題なんぞやってないのでHRなんぞあってないようなものである。
―そんなこんなで放課後。
「賢也ったら、また宿題だしてないの!?」
その声の主は柚菜か…
「やろうとは思ったけどね、寝て起きたら8月31日だった。うん」
「そんな小学生じみた言い訳久々に聞いたわ…」
もちろんちゃんと8月分の記憶は残っている。
念のために言っておくが。
「ねぇ聞いてよ楓!またコイツ宿題やってないし!」
「大神君、やるものはちゃんとやらなきゃダメだよ」
そう俺を諭すのは衣川 楓(きぬがわかえで)。
我がクラスの学級委員長。品行方正、当然成績もトップクラス。
柚菜とは小学生来の友人なので、しばしば遊んだこともある。
園芸部所属だが、何故か兼部でカート部にも所属している。
そのポテンシャルは智樹に勝るとも劣らないらしく、本当に人は見かけによらないものである。
誰が見ても一目で『委員長』と判断してしまうであろうそのメガネをかけなおして、彼女は「めっ!」と付け足した。
「まぁ別に私たちが被害被るワケじゃないから良いけどっ」
「なんだそれ、じゃあほっとけよ…」
「何それ!人がせっかく心配したげてるってのにっ!」
「まぁまぁ、柚菜もそんな怒らないの、いつものことじゃない」
いつものことじゃない。って…
委員長さんその言葉微妙に俺を傷つけてますよ…。
まあ自分が悪いんだけど。
「もう知らない!行こ、楓!」
そう言い放つと柚菜は怒り気味で教室から出て行った。
そんなこんなで優等生二人に罵倒されまくった俺であった。
まったく、宿題やんないだけでこの扱いである。
「ほんと、よく分かんねーよなぁ」
一人残された教室で、悪態をついてみた。

始業式なので授業は無いが、部活はある。
といっても賢也、智樹、邦久の所属するPC部は正直遊んでるだけなので部活とは言い難い。
ちなみに智樹は兼部なので滅多に顔を出すことは無い。
賢也は自分の席(決定しているわけでは無いが、なんとなくそういう習慣になった)に座り、PCの電源を入れる。
といっても生徒用のPCなんてサイトのブロックがかかりまくりであり、とてもじゃないがまともに使えたものではない。
ということで電源を入れるだけ入れて後は放置である。
そんな某電気会社のポニーテールのキャラクターに見つかったらマジ切れ必須であろうPC部の活動を終え駅に向かっていると、レーシングスーツを身にまとった(さすがに暑いから上は脱いでるが)楓が自販機でスポーツドリンクを買っていた。
「あ、大神君っ」
「おっす。そっちまだ部活?」
「今は自主練だけどね…あ、そうだ、今暇かな?」
「んー…」
暇か?…と言われると存外暇ではなかった。
これから大量に余っている宿題を配布された解答を見ながら丸写しするという俺にとっては特Aクラスの仕事が待っているからだ。
もう赤点なんぞ見たくない。
「ちょっと用あるから、ごめん暇じゃない。」
まさか委員長の前で『宿題の答えを全部丸写しするんで』なんてことは口が裂けても言えなかった。
「そっか。じゃあまた後でねっ」
言うか早いか彼女はスポドリを二本もって(もう一人誰かいるのだろうか?)部室兼サーキットの方向へ駆けていった。
そういえば、彼女は園芸部にも所属していたな…
こんな毎日練習があるのにいつ行くんだろう?
「後で聞いてみるか…」
一人そんなことを呟きながら俺は駅へ向かう。


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