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機動戦士ガンダム ブラックアウト

6スコール:2008/11/25(火) 19:25:15
通常の感覚は全て麻痺している。
スティックを動かす。が止める。
疑問が沸いた。これ以上破壊する必要があるのか?
「何モタモタしてるんだよ。厄介なことになっってしまったけど……」
レーダーに目を移すと新しく敵の信号が増えていた。
連邦軍所有の量産機、MSジェインが4機、そして。
それに気づいた瞬間、ネビルは機体の向きをそれに直した。
俺はそれを今度はなんだ……、と心のうちで悪態をつきながら敵機を確認していく。
ジェインと編隊を組み、接近してくるその姿はまるで、
「ガンダム!?」
ネビルも驚いた顔をしている。
どうやら色々と隠し事をしていそうなこいつにも、このことは知らなかったらしい。
「なぜここに?こんな辺境のコロニーに?」
常人離れしたパネルタッチで左手を動かすネビル。
即座にマルチモニターが浮かび、音声だけの通信が始まった。
「どういうこと?知らされてないよ」
ネビルは危機を感じているのか、声が若干上ずっている。
「こっちも今知ったばかりだよ。足がつかないように、巧妙に撤退するんだね」
通信からは気丈そうな女の声が聞こえてくる。
「ネビルの後ろに座ってる君」
俺のことか。
「そうだよ、君のことだよ。初めまして。ジャネット=ムェルダーだ」
ソール=バリントン。と返事を返す。
「うちの馬鹿が迷惑をかけるねぇ、迷惑をかけるついでで力を貸してほしいんだ。未知数の危険が近づいてるみたいだ。頑張って切り抜けてほしい。以上」
っとだけ言って通信は切れた。ネビルが「っだ、そうだよ」っとつけくわえる。
「ガンダムが出てきた。本来ならゼフィロキアの方が性能は高いのだけど、ちょっと事情があってね」
機体はまだ静止している。その間に、射撃戦をするにはちょうどいい距離まで敵は近づいていた。
「ジェインは全機落とせるだろう?ガンダムは僕に任せて」
「わかった」
狙い打つ。
ターゲットサイトが俺の意思で動く。
まずは右下のだ。
狙いをつけ、敵の行動を読もうと集中し始めたとき、連邦のガンダムが撃ってきた。
バーニアを吹かし、緊急回避する。しかし、そのせいでジェインから狙いが外れた。
「ごめん、相手が持ってきてるのはビーム兵器だから」
律儀に反応するネビル。
この機体はおかしい。
二人乗りで、射撃戦に特化するならもっとシステムをかえるべきだ。なのに、こいつは接近戦もできるように。いや、どちらかというと逆だ。接近戦が主体のものに遠距離武器をとりつけたような、ちぐはぐな機体だ。
そう思考する間も俺は手を動かし、それと連動して左肩の剣のような姿をしたビームキャノンが動く。
当たれ。
そう念じ、トリガーを引く。
しかし、当たらない。
「さっきとは違う。錬度が高い」
ネビルのその言葉で俺は現実に引き戻された。
相手も人だ。でも、
「やらなきゃ、やられるんだ。この状況を作ったのが俺だとしても……!」
自分に言い聞かせ、トリガーを引く。
「当たれ!」
放たれた一筋の光は、殺意が乗り移り凶悪な死神の鎌と化した。
脇には目も振らず、ジェインの機体に突き刺さる。
当たったものも致命傷ではなかった。ジェインの右腕、ビームライフルを持つ手が吹き飛び、爆発する。
「そろそろ危ない、動くよ!」


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