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機動戦士ガンダム ブラックアウト
17
:
スクネ
:2010/10/03(日) 11:10:53
――欄外の落書き――
ここまで推敲などはしていない。
誤字・脱字の指摘があれば是非受けたい
――終わり――
「上役達が何も言ってこない……いったい彼は……」
無重力下では安全に移動するため、壁から出たグリップを利用する。グリップは一定距離間で巡回するのでそれに掴まって移動するのだ。そのグリップを左手で掴みながら、ジャネットは右手をこめかみに当てた。
「おかしい。どういうことだか調べないと」
彼女が向かっているのはM階層だ。ネビルが謹慎を言い渡された03号室のある場所だ。深部にあり、自習室が並んでいる。つまり、隔離された捕虜などの収容室だ。
グリップからグリップへ、慣れた手つきで移動していた。T字路に差し掛かり、三角跳びの要領で曲がろうと壁を蹴ると、向かいから人影が飛び出した。ぶつからないよう、後ろ手でグリップを掴み、体を安定させ、空中で静止した。
「キャプテンジャネット」
呼びかけてきた人影はソウイチローだった。手には電子端末を持っている。部屋の情報端末と同期してあるのだろう。
「これはいったいどういうことです?契約書にも依頼にもこんなこと書いてありませんでした」
ソウイチローは止まるとき、天井のグリップを利用したため、ジャネットからは見上げる形だ。手に持った持った電子端末を操作すると、ディスプレイがソウイチロー側からジャネット側へ入れ替わった。それを突き出すようにしている。そこにはミーコが送ったチュートリアルファイルと任務の追加、及び権限開放の旨が書かれた文書が映されている。
「緊急処置よ。パイロットは今自由に動けないの」
「謹慎でしょ。勝手だけどここは軍じゃないんですよ。結局失敗もしてないし」
「その考えは甘いわ。それに今回は運が良かっただけ、次に似たようなことを繰り返したら今度こそアウトよ」
ジャネットは、ソウイチローが民間人ソール=バリトンの処置を近くで見ていたことを思い出した。バイパーで安全な経路の案内と、連邦の警備体制を攪乱させたのは彼だ。
「それは命令よ、もう決定された。職責が増えるのはかわいそうだけど、あなたがやってくれないと」
「それならあの一般人を使ってください。ネビルが言ってましたよ。撃って落としたのは彼だって」
その報告はネビルの口から直接聞いているし、コックピット内部の映像も既に見ていた。ネビルと同じように、感情の起伏が外から判断できないタイプの人間だと、一発で見切っていた。
「わかっています。でも、彼を使うわけにはいかないでしょう?最悪の事態に陥る可能性だってあるの」
民間人を起用するには手続きが必要だろう。自由に使える頃には、艦のまわりをMSに囲まれているはずだ。勝手に使えば上役達の機嫌を損ね、艦と心中することにもなりかねない。そんなことで命を散らすのはこの艦のクルー全員にとってご免だった。
「これ以上、何もないわね?艦長代理の権限でそれらの処置を行います。ソウイチロー=ヤギ。持ち場に戻りなさい」
声色を低くした職務モードに切り替えた状態で言い放った。これ以上異論を言ったところで希望が叶うことはないだろう。
「了解しました。職務に戻ります」
端末を脇に抱え、軍人に見られれば鉄拳修正をうけそうな敬礼を披露した後、ソウイチローはジャネットの脇を抜けていった。ジャネットはソウイチローの姿がブリッジとは反対方向に遠ざかっていくのを見届けた後、移動を再開した。
「個人で勝手な行動をすれば、誰かの仕事が増えるのは当たり前なの。もう大人になってもいい年でしょう」
それはネビルに向けた言葉か、ソウイチローに向けた言葉か。あるいは両方に向けた言葉だった。
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