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機動戦士ガンダム0.5

8きんけ:2008/11/16(日) 20:53:34

アンドレ少尉のマキスを踏み台に、こちらにアンノウン。
臆するかよ、確実に当ててやるッ!
「狙いは定まった!」
放たれる光。しかしアンノウンはひらりと避けると、加速。
あっという間に眼前へと移動する敵機。
振り下ろされた刃がマキスのビームライフルを真っ二つに切断する。
「っ!」
回避行動をとる暇さえなかった。
こいつの速さは本物だ。ならば、このまま接近戦で!
≪マキスのサーベル収納部は背部のバックパック・・・≫
ノイズ混じりに聞こえた声。
MSとMSが触れているのか接触回線からアンノウンのパイロットの声が聞こえる。
≪核融合エンジンからのバックパックを介しての強力なエネルギー供給ができるが≫
こいつは何を言っているんだ!?
サーベルの柄へと伸びる右腕。不意に脇を閉めて構えたアンノウン。
≪抜刀までの時間が長いっ!!≫

電光石火。
力を一挙に解放すると両腕の刃が、これまで以上に鋭く激しくマキスを切り刻む。
サーベルを求めていた右腕は吹き飛び、胸部のダクトは叩きつけられ機能を失った。
接触回線から聞こえてくるであろう悲痛な叫び声に動じず、コクピット部へと突き刺した刃を静かに抜き取るとエヴンスは、その場から離脱する。
直後、切り刻まれたマキスの内部から核融合エンジンが爆発し装甲が周囲に飛んだ。
核融合の爆発は強力だ。コロニー内の低高度で爆発させようものなら内壁は穿ち、最悪の場合は百数メートルもの厚さを誇る壁をぶち破って穴を空けることもある。
「最後の一機だ、すぐにやる!」
ロイスは機体を転針。
こちらを見つめている最後のマキスへと刃を向け、接近。
敵機はビームサーベルを両手で持ち、身構えていた。
しかし、関係ない。マキスのビームサーベルの出力などに負けはしない!
激突する光刃と刃だが、切り結ぶこともせず強引に刃を首元へと突き立てた。
マキスの頭部そのものには影響ないが、回路を損傷し映像が一瞬でもカットされれば、こちらの勝ちだ。
ロイスの思惑通り、マキスの動きが僅かの間だけだが停止。すかさず、刃がマキスの右腕、左腕、右脚、左脚と切断していく。
「一方的な暴力とは、まさにこの事だ」
剣舞を止めるエヴンス。
胸部などに内蔵武器を持たないマキスにとって、四肢を失うことは戦闘能力を失うことと等しい。
それでなくとも、MSにとって四肢は無くてはならない存在であるが。
刃をスライドさせ攻防兼用防盾に収納すると、おもむろにマキスを蹴った。
四肢のない今のマキスでは、宙間での姿勢制御に難があり、くるくると回転しながら月面へと落下していった。

俺はマキスだ。
マキスは大破して月面へと落下している。
つまり、俺は負けたのだ。
どこの誰とも知らない機体とパイロットに、俺は完膚なきまでに負けた。
この屈辱は忘れない・・・絶対に!
「畜生ぉ!」
叫びと共にアンドレはモニターに映るアンノウンを殴った。

「MS隊が全滅した!?いったい何なんだ、あの機体は・・・」
驚愕のあまり、口をぽかりと開けてその場に佇む連邦艦トーマスの艦長。
艦橋にいる他のクルーに似たように驚きの表情を浮かべていた。
所属不明の一機のMSに正規軍である三機のマキスが易とも容易く全滅するなど、誰も予想できなかった。
静まり返った艦橋。不意にオペレーターが遠慮そうに声を発した。
「アンノウンより通信来ました・・・」
バッと振り向いた艦長。
オペレーターがすぐさま内容を読み上げた。
「『中立都市であるククルスへの横暴をこれ以上繰り返すのであれば、戦艦への攻撃を開始する。』」
最終勧告といったところか、それを聞いた艦長の表情が焦りに変わった。
これまでの戦闘を見れば、その戦闘能力の高さは一目瞭然である。たとえ、数多くの対空砲や迎撃ミサイルを構える本艦であろうと撃沈される可能性は否めない。
考える時間は不要だった。
「艦の進路をガガーリ月面基地へと変更し。アンドレ少尉の回収後、本宙域から離脱する・・・」

新たに一機のMSが連邦艦より発進した。
しかし武装はしていない。パイロットの回収斑だろう。
戦艦からの砲門も静かで、あちらに戦闘の意思はないようだ。
ならば、俺の任務は終わりだ。
「戦闘は終了。エヴンスはこれより帰還する」
推進力を爆発させ、一気に加速。
鬼神の如く、その力を見せつけた機体は流星となって姿を消した。


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