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機動戦士ガンダム0.5
49
:
きんけ
:2017/04/24(月) 13:38:03
整備兵の背後、格納庫内を見やる。ハンガーに仰向けで固定されたモビルスーツに気が付くと、アンドレが歩み寄っていく。橙色の巨人。連邦地球方面軍主力モビルスーツ「エレジア」である。
「借りるぞ」
言うが早いかアンドレがエレジアのコクピットへと飛び込んだ。整備兵の困惑する声が上げたが、コクピットハッチが閉まるとそれも聞こえなくなった。機体に火を入れるとグウウンと低い唸りと共にエンジンが起動。頭部のモノアイが光輝を放ち、コクピット内のモニターが格納庫の天井を映し出している。機体のサブモニターに目をやると、機体の武装を確認した。右腕にアタッチメントされた大型ビームライフルとバックパックに二本のビームサーベルが収納されている。オーソドックスな武器だが、不満はなかった。
「格納庫から出す。下がれ!」
外部スピーカーから響くアンドレの声に呼応するように格納庫内の整備兵がエレジアから離れた。機体を起こしてハンガーから立ち上がると滑走路へと歩を進める。全長二十三メートルとマキスを凌ぐ巨体であるが、コクピット周りはマキスと大きな違いもなく初めて乗り込んだアンドレでも違和感なく操縦できている。手元のレーダーに目を落とした。北側にプレイオスの部隊が降下したのか、多くの熱源反応が見られる。大気圏に突入した時、最後に二刀流のモビルスーツは俺に止めを刺さずにその場から離れた。地上に降りる直前、機体を包み込んでいたパラシュートがパージされた際に周囲を探してもあの二刀流は見当たらなかった。プレイオスの降下地点からズレている可能性はあるが、ヤツはプレイオスの中心部隊であることは間違いない。二刀流は必ず現れるはずだ。アンドレが操縦桿をぐっと押し込み、ブースターを全開にすると、戦場へと向かった。既に上空からの降下部隊の姿はなく、対空砲火は止んでいた。
ロイスが本来の降下予定ポイントに到着した時、戦線はギリギリ保たれているような状況であった。ほとんどのセーメイが損傷しており、大破し地面に倒れこんでいる機体も少なくなかった。地上の援軍はまだなのか!混線した通信から味方の悲痛な叫びが聞こえた。宇宙と地上での連戦は機体だけでなくパイロットの精神も追い詰めていた。
「損傷が激しい機体は無理をするな。ここはエヴンスがやる!」
両腕の攻防兼用防盾を前面に構えながら、マキスへと前進。幾条かのビームを全て受け止めると、そのままの勢いでマキスへと激突した。盾内部に収納されていた刃がスライド。鈍く光ると姿勢を崩したマキスへと一閃。右腕がバターのように切断され、持っておいたビームライフルと共に建物を巻き込みながら落下した。片腕を失ったマキスは仰向けに転倒。体勢を立て直すこともせずコクピットハッチが開くと中からパイロットが這い出てくるのが見えた。パイロットは振り返ることもせずに建物の影に敗走した。
ロイスは敵からの置き土産であるビームライフルを拾い上げると左手に握りしめて一射。一筋のビームがマキスの頭部を貫いた。エヴンスとマキスのマニピュレーター規格が一緒
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