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機動戦士ガンダム0.5
46
:
きんけ
:2013/08/01(木) 00:07:18
両陣営の数十ものモビルスーツが降下用パラシュートを展開し、大気圏突入を果たした。パラシュートの表面は摩擦熱で赤く染まり、まるで隕石のように地球へと落ちていく。
降下中は先の戦闘が嘘であるかのように静かであった。摩擦熱から守るためにパラシュートは展開すると機体を包み込むように強制的に仰向けの姿勢へと移る。その状態では射角も広く取れず戦闘には不向きである。そして、プレイオスと連邦軍どちらも同じパラシュートを展開しているため敵味方の識別は不可能であり、レーダーも大気圏突入の際はまともに機能しない。以上のことから同士討ちを恐れ、大気圏突入の際は戦闘を行わないのが不文律となっている。
パラシュートに包まれながらもガタガタと揺れるコクピット内でロイスは静かに目を閉じていた。仰向けのまま下を見ることが許されずに落ちていく感覚にロイスは形容しがたい恐怖を感じ身震いした。
――地獄にでも向かっているのか?
死の予感。この恐怖を感じるのはロイスにとって二度目であった。
黄色い砂塵、包囲網、コクピットから黒煙を吐き機能停止する味方モビルスーツ、二年前の出来事が脳裏にフラッシュバックし思わず瞼を開いた。自分よりも高い高度に複数のパラシュートが確認できた。あのパラシュートに包まれているのが敵なのか、味方なのかロイスには分からない。
大気圏突入からおよそ二時間、パラシュートを着脱し仰向け状態をやめると、モビルスーツのメインカメラの視界は天地逆転し、地上を映しだした。長靴のようなイタリア半島が見える。この長靴の付け根部分、地球連邦軍ヨーロッパ方面軍の最大規模を誇るトレント基地へと彼らは飛び込んだ。
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