[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
メール
| |
機動戦士ガンダム0.5
2
:
きんけ
:2008/11/01(土) 07:11:41
「勘弁してください!今日だけでも三回目ですよ!?」
耳にインカムを装着した官制員がマイクに向かって叫んでいる。
《こちらにも都合というものがあるんだ、そちらの言い分を聞いている暇はない》
「それは協定違反です!ここ『ククルス』は中立都市なんですよ!」
《緊急事態なんだよ!いいからさっさとハッチを開けろ!こんなちっぽけな月面都市なんてな連邦軍にかかれば、制圧なんて容易いんだぞ!》
脅しとも取れる言葉に官制員は頭を抱えた。
他の官制員も、みな諦めや悩んだ顔をしている。
月面都市ククルスの官制室の空気はどんよりと重くなっていた。
人々は生活圏を宇宙にまで広げると、さらなる人類の躍進を目指すために地球連邦を組織した。
加盟国190ヶ国以上から成る、この連邦組織は政治・軍隊の統一化により各国の危機に対して一丸となって取り組めるようになった。
しかし、蓋を開けてみると、そこには異なる現実が待っていた。
治安維持、平和維持の大義名分の下に弾圧や虐殺を繰り返し、非加盟国に対してはMS(モビルスーツ)の侵攻や大規模な爆撃を行っていた。
そして、ここ−−−月面都市ククルスでも、地球連邦の傲慢な態度に頭を悩ませていた。
中立を宣言しているククルスであるが、地理的に連邦の月面基地間の中間に位置しており、休憩や整備のために停泊を強行している連邦艦が後を断たない。
一応、連邦との間に「停泊は1日1回のみ」と協定を結んではいるのだが、彼らが守ろうとしているとは思えない。
ククルスの官制室とは一方的に、どこか締まらない空気の連邦艦トーマスの艦橋。
「これ以上、頑固な態度をとったらMSでハッチを開けると向こうの官制員に伝えろ」
艦長がオペレーターに指示を送る。
「まったく、サイド4の反連邦気運が高まっているというのに、こんなところで時間をとるわけにはいかんのだ」
苛立ちながら、艦長が愚痴をこぼした。
もともと、この航行は予定に入っていなかった。サイド4で始まった反連邦のデモの処理のために出発を指示されたのだ。
それゆえ連邦艦の態度はいつにも増して大きい。
官制員と通信を行っていない別のオペレーターが不意にレーダーに映る、何かに反応した。
「艦長、我が艦に接近してくるモノがあります」
「何ぃ?宇宙船か?」
「いえ…この速度は…」
言葉が途絶えたことに苛立つ艦長が叫んだ。
「何だ!はっきりと報告しろ!」
「この速度は…モビルスーツです!」
月面の地表を滑るように飛行していく、一つの機影。
「連邦艦を確認した。これより目標を叩く」
バイザーの先に覗かせた、力強い瞳が連邦艦を見据える。
「行くぞ、エヴンス」
機動戦士ガンダム0.5
1話 世界が動く日
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板