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機動戦士ガンダム0.5
12
:
きんけ
:2008/11/27(木) 22:06:57
え?
何かが光った。何かがとてつもない音を立てながら艦が揺れた。
不意に爆散したマキスに皆、虚を突かれたような表情をした。
ククルス側からの大きな軍事展開がなかったために油断していたため判断が遅れたのだ。
「何が起きた!?観測班!」
≪マキスが爆発したんだ!≫
「爆発!?攻撃か、襲撃なのか?」
≪―――分からん。レーダーには何も映らなかった≫
くそっと艦長が心の中で罵った。
観測班がこれではどうにもならないじゃないか!
「艦長、カタパルトデッキがビームがマキスを貫いたのを見たと言っています!」
「我が艦を狙った長距離射撃だとでもいうのか…」
この宙域にビーム砲が配備されているという情報は聞いたことがない…もし、この攻撃がククルス側の兵器だとしたら平和主義を謳う中立都市の名が泣くぞ。
「レーダーから目を離すなよ、警戒態勢を厳にするんだ!」
「了解。全艦に伝えます」
「ノーマルスーツを着けていない者には着用を指示しろ!」
マキスの破片が流れているのが見える。
あみだ被りの帽子をきゅっとかぶり直すと一息。
まったく…先日のアンノウンといい、この宙域には怪物でも潜んでいるのか?
「怪物はエイデンの墓場にでも引きこもっていればいい」
艦長の呟きが聞こえた。
カタパルトハッチでは出撃と併用したマキスの破片の撤去作業が行われていた。
混乱と不安が入り混じりながら光の尾が宙へと伸びていく。
連邦の艦隊よりも高い高度。
戦艦の形をわずかに認識できるほどの宙域に彼はいた。
ただの鉄くずになり下がった、かつてのモビルスーツの装甲を陰に暗緑色の人型が一機。
両腕で握りしめ、月光を浴びて鈍く反射している、それはスコープを装着した狙撃仕様のライフルだった。
オノディーラを射たのも、この狙撃銃である。
「センターに入った!」
そして、一射。
不気味なまでも正確な光の矢が放たれた。
「少尉のマキスが撃たれた!!上からビームがっ!!」
爆風から逃げるように後退しながら軍曹のマキスが力の限りに叫んだ。
戦場で恋人の話などするものじゃなかった。
あれは噂でも前世紀の年季の入った都市伝説でもない。
少尉が三度目のデートに行った時のことを俺に話してたら、彼の機体にビームが直撃して爆発した。
あれは…死亡フラグは本物だ!
ならば!!かつての彼女とよりを戻そうとしていると少尉に相談した俺は―――
「三機目もやられた!観測班、上だぞ。上からビームが来ている!」
≪怒鳴らないで、今度こそ見つけました。艦隊の頭上にいます!≫
観測班が伏兵の姿を見つけると艦橋のメインモニターに映し出される。
破片から身を晒し出すと銃口をこちらに向けているモビルスーツの姿がそこにあった。
「モビルスーツだったのか…!?」
銃口から閃光が放たれたと思った瞬後。その光は自分たちを灼いていた。
艦橋が吹き飛ぶ。しかし、それでは足りずにさらに三射の光条が艦に直撃。
悲鳴にも聞こえる轟音と黒煙を吐きながらトーマス級二番艦は、その役目を終えた。
沈黙に包まれた一番艦の艦橋。
混乱状態にあるクラーク級一番艦の艦橋。
神に祈りをささげているクラーク級二番艦の艦橋。
己の生きる意味を再確認しているクラーク級三番艦の艦橋。
様々な状況にある艦橋に水を差してきた、多数の熱源反応。
艦隊の周辺に散乱していた無数の破片から跳び出してきたモビルスーツ群。
「こちらシラナミ。プレイオスとしては初めての作戦だ。心してかかろう」
多数≪了解≫の声と共にモビルスーツが散開していく。
それこそが世界が変えるための第一歩。
変革を求める者達の最初の反撃の狼煙である。
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