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オークションの理論と実際: 金融市場への応用

4白書さん:2015/06/20(土) 01:01:34 HOST:i153-144-130-245.s61.a027.ap.plala.or.jp
Wilson [1979] や Back and Zender [1993] の指摘する共謀の問題を軽減する方法と
しては、第 1 に、複数価格方式の採用が提唱されている。しかし、前述の Friedman
[1959, 1991] は逆に、共謀の問題を軽減するために、入札参加者数増加の観点から、
単一価格方式を提唱している点には留意を要する。第 2 には、Klemperer and Meyer
[1989] や Daripa [2001] が論じるように、上記の均衡戦略を存在できなくするため
に、売り手が供給量(国債の発行額)を不確実かつ弾力的なものとすることが考えら
れる。第 3 には、Friedman [1959, 1991] が論じるように、入札参加者を増やす仕組
みも有効と考えられる。Kremer and Nyborg [2004] は、共謀による落札価格の低下
度合いは、入札参加者の数、供給量の大きさに反比例することを示している。入札
参加者を増やすには、オークションの門戸を広げるだけでなく、情報劣位者のオー
クションへの参入意欲を高めるようオークションを設計することも重要であると考
えられる。第 4 に、Kremer and Nyborg [2004] は、入札価格の刻み幅と数量の最小
単位を細かくすればするほど、共謀による落札価格の低下度合いが小さくなること
も示している。


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