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外国書講読

8白書さん:2009/11/05(木) 23:07:05 HOST:wcache2.waseda.ac.jp
経済原論と別個に日本経済論という科目があるのは、本来的にはおかしいこと。経済学が輸入学問だったから、そんな分離が生じた。日本の経済学者もそろそろ日本経済論そのもののミクロやマクロの教科書を書かないと、八田達夫『ミクロ経済学Ⅰ・Ⅱ』はその先駆けといえるかもしれないが...
Taylor & Weerapana, MicroeconomicsのFinancial Crisis Upadated Editionというのを研究費で購入。こういうのをみると、ミクロ経済学もマクロ経済学も同時に米国経済論そのものだということがよく分かる。
吉川論文では、Krugman (1998)批判の後、Svensson (2001), Eggertsson and Woodford (2003), Auerbach and Obstfeld (2005)などは、十把一絡げに同じ「批判はいずれの論文にも当てはまる」と切り捨て。
現在までの経験を踏まえ、Krugman(1998)をはじめとしたデフレ理論を批判的に検討したものとして、吉川洋「デフレーションと金融政策」がある。in: ttp://bit.ly/1tDHkw 貨幣数量説そのものまで否定してしまうのだから、吉川さんはすごい。
現在だと、かつて日銀がやった量的緩和の総括抜きに議論することは許されない。量的緩和には、物価上昇につながる以外のいろいろな副作用もあって、円キャリーを引き起こして今回の金融危機の一因にもなったという見方もある。物価が上昇し始める前に金融危機になったら、シャレにならない。
短期金利のみならず、長期金利やリスク資産の利回りまでがゼロに張り付いているのではない限り、量的緩和をやれば何らかの効果があるのは、理論的にはほぼ自明。問題は、その効果の内容と大きさ。


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