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テスト

78白書さん:2009/11/10(火) 21:25:06 HOST:wcache1.waseda.ac.jp
1つの誤解を解いておきたい。:(1)以前に『週刊ダイヤモンド』のコラムにも書いたことがあるのだけれども、普通の人には、現金(紙幣)需要という概念はとても理解し難いところがあると思う。お金は、もらえるものなら、いくらでも欲しいはずだからである。それゆえ重要は無限大だと考えがち。
(2)しかし、かりに現金で1000万円もらったとしても、それをいつまでもそのまま現金で持ち続けることはないだろう。物を買ったり、銀行に預金したり、株に投資したりするだろう。最後まで現金の形態で持ち続けるのは、ごく一部のはずである。その部分が現金需要である。(3)この意味で、お金はいくらでも欲しいといっても、現金(紙幣)需要は有限である。したがって、現金需要を上回る現金を供給しても、超過分は銀行部門(最終的には、中央銀行)に還流してくる。還流した時点では、中央銀行にある民間金融機関の準備預金が積み上がることになる。
(4)準備預金(リザーブ)については、中央銀行は、その額を一応コントロールできるといっていい。しかし、紙幣供給量は、現金(紙幣)需要によって決まり、全く中銀に影響を与える術がないないわけではないけれども、受動的に供給するしかなく基本的にコントロールできない
(5)繰り返すと、政府紙幣を発行するなり、国債を日銀に引き受けさせて日銀券を手に入れて、政府が国民に配っても、最終的に増えるものの大宗は、準備預金である。現金(紙幣)需要を超えて紙幣供給量を勝手に決められるわけではない。決められないものについて増やすとか約束できない。
(6)かりに将来の紙幣発行を増やすと約束しても、空約束にしかならない。言うのであれば、準備預金額である。かつての日銀の量的緩和の場合も、目標は日銀当座預金残高である。米国で増えているのも準備である。なお、準備は、ベースマネーの一部ではあるが、マネーストックには含まれない。

有志が訳した「解説!量的緩和」というのを読んでみたけれども、ちゃんと「金融政策委員会が経済に直接的に貨幣を流入させるというのは、イングランド銀行券の発行を増やしていくことではありません」と書いてある。とりあえず増えるのは、準備金だと明記されている。
その後に、「そして最終的には、経済により多くのお金が出ていくことになる」と書いてあるのだけれども、そこが問題。準備預金に積み上がったままで止まってしまう可能性がある。俗に「ブタ積み」と呼んでいるけれども、貸出機会が乏しいと順を供給してもなかなか出て行かない。それが英国の現状


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