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百合ごっこ 似非科学・形而上とかのスレ
9
:
名無しさん@秘密の花園
:2009/04/26(日) 03:32:23
…と、此処で種明かしをするけど、そもそも、カイコガは「飛ぶ」事が無いんだ。
彼女等は、絹を目的としたヒトに養殖され、増殖して行く内に、飛ぶ能力を失ってしまったガで、
唯一の、ヒトに完全家畜化された生物種らしいんだ。
うん、詰まり、カイコガのオスは、「歩く」事に拠って、フェロモンを放出しているメス個体の場所へと
辿り着こうとするんだ。
だから、想定される空間は、2次元的な空間になるし、カイコガのオスも実際に、「高さ」を考慮せずに動作し、
「歩いて」メス個体の場所に辿り着いている。
さて、では「歩く」事を前提として、環境に離散的な小片として分布しているフェロモンの発信源に到達するには、
如何すれば良いだろうか。
今一度、カイコガのオスの動作を見て行こう。
触角には左右が有る為に、受容されたフェロモンが、2次元空間上のどの方向から来たのかを計算する事が出来、
「向かうべき方向(正面)」の設定が出来る事は、前述したね。
けれども、此処には一つ問題が有る。
フェロモンは、何度も言って来た様に、「環境に離散的な小片として分布している」為に、
「連続的に受容」する事が出来ないんだ。
詰まり、「正面を連続的に確定し続ける事が出来ない」んだよ。
これは、「フェロモンの発生源に辿り着く為に、フェロモンを探し当てる必要が有る」事を物語っている。
また、勿論、メス個体だって一個の生物として動き回っているので、「フェロモンの発生源の位置が時間と共に変動する」事になる。
以上を踏まえると、「正面」を一度設定した所で、何の役にも立たない事が解るだろう。
何とかしてフェロモンを受容し続けなければ、過去に設定された「正面」にメス個体が居る保証など、何処にも無い。
其処で、カイコガのオスは、フェロモンを何らかの行動で探索し、「フェロモンを受容出来ている間だけ、“正面”に邁進する」
と言う手段を取っている。
では、フェロモンの受容が出来なくなった場合の、「フェロモンを探す行動」とはどの様な物になるだろうか。
具体的に頭に描けそうかい?
カイコガは、「工学的に妥当」な方法で、フェロモンの発生源に辿り着いているよ。
さて、それでは此処で、カイコガのオスが「歩いて」フェロモンを探索する、即ち、2次元的にフェロモンの所在を探索する手法を、纏めて見よう。
まず、空を飛ばずに歩く事から、「高さ」の変数を無くして、擬似的に二次元空間を想定するよ。
実際のカイコガも、「高さ」の変数は無視しているからね。
それでも、フェロモンの発生源に辿り着くには十分な、行動パターンが組み込まれている。
その行動パターンを見て行こうじゃないか。
フェロモンの受容器官で有る左右の触角にフェロモンが付着した場合、何mvかの電位差が発生するが、
左右の触角に発生する電位差の時間差を元に、フェロモンが左右前方何れの方角から来たのかを計算する事が出来る。
そして、フェロモンが来た方向が解れば、その方向に体を向き変え、前進すれば良い。
これは、これまでにくどい程書いて来たね。
但し、
・フェロモンは離散的な小片として分布している
・フェロモンの発生源で有るメス個体の位置は、常に変化している
この事実を踏まえると、当然、それだけで如何にかなる物でも無い事が解る。
左右の触角両方に、殆ど同時にフェロモンが受容される(=殆ど同時に、電位差が運動中枢に伝達される)時は、
フェロモンが「正面」から受容された時と考えられ、その場合は個体を前進させれば、フェロモンの発生源へと近付く事が出来るだろう。
しかし、フェロモンは離散的なパーツとして漂っており、前進の途中でフェロモンの受容が途切れる事は、幾度と無く発生する。
また、メス個体の位置は、逐次変化している為、フェロモンの流れを追わずして、メス個体の元へと辿り着く事は困難だ。
けれども、フェロモンは非勾配で非連続的な分布で漂っている為、只管に前方に進んでいるだけでは、
フェロモンの行方を追う事が出来ない公算が高い為、如何にかしてフェロモンを「探索」しなければ行けない。
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