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百合ごっこ 似非科学・形而上とかのスレ

12名無しさん@秘密の花園:2009/04/26(日) 03:36:02
さて、概ね、カイコガのフェロモン探索のモデルに就いて解って来た(?)所で、愈々本題の、「問題提起」と行こうかな。

上記のカイコガのモデルが、物理学的に実現可能で有り、工学的に実装可能で有る事は解ると思うけど
(現に、「カイコガ」として実装されているね)、では、このカイコガモデルをより堅牢で効率的なモデルにする為には、
如何すれば良いだろうか?

うん、単に、これが言いたいが為に、此処まで長々と駄文を書いて来て見たんだけど、如何だろうか。

今の君の中には、何か良い案は出て来るかな?

こう、「現行製品の改良」と言った話は、工学を生業とする場合には、多々出て来るだろうからね。

こういう「禅問答」の研鑽を積んで置く事は、決して悪い事では無いと思うよ。

「工学的知識は豊富でも、自分の手でそれを応用して、何かを作り出す事が出来ない」と
言われない為にもね。



また、余談になるけど、神経細胞で有るニューロンには、「順応」と呼ばれる、
継続的な入力に対して反応が弱くなって行く機能が有る。
(例えば、部屋に香水の類を噴霧した場合、初めは強く匂いを感じるけれども、
次第に匂いを感じなくなってくるのも、順応に因るんだ。
匂いの元の化合物が受容されなくなったから、匂いを感じなくなったのではなく、
化合物自体は鼻で受容されているにも拘らず、ニューロンレベルで「順応」と言う処理が
行われるからこそ、匂いを感じなくなる。
それ故に、一度その部屋から出て、ニューロンの順応が解けた頃に部屋に戻ると、
香水の匂いをそこそこ強く感じる事になる。)

この機能は、ヒトにも昆虫にも、ニューロンを単位として計算処理を行っている個体には、
大体備わっている機能の為、カイコガがフェロモンの受容を行う場合にも、
「連続的な受容」が行われれば、順応が発生し、「前方」のリアルタイムな更新が出来なくなってしまうだろう。
しかし、現実にはフェロモンは、「離散的な小片」として分布する為、カイコガは順応に悩まされる事無く、
メス個体の元へと辿り着ける様だね。

この辺りは実に上手く出来ていると思うし、「自然環境」と言うフィールドで工学を駆使して様々な物を製作する場合に、
思わぬ変数が出て来る事に気付かせてくれてもいると思う。

…まあ、「全ての変数を考慮」何て、土台無理な話だから、完全に、突発的な不具合発生のリスクを排除する事は出来ないんだけどね。


…さて置き、この「順応」が獲得された経緯だとかを考えて見るのも、面白いかも知れないね。

一応、それぞれの個体(此処で言えば、ヒトだとか昆虫だとか)に、とある同一の機能(此処で言えば、ニューロンの順応)が
実装されている場合、その機能が存在しているのは、

・互いの同一の子孫から、継承された
・それぞれの個体が、それぞれその機能を見出した

と言う理由からになるのだけど、ニューロンの順応の目的、また、ニューロンの目的や、ニューロンが発生した当時の生物と
その生存環境等を考えて、その機能が実装されるまでの経緯の可能性を、色々と思い描いてみるのは、中々楽しいだろうね。


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