したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

百合ごっこ 似非科学・形而上とかのスレ

10名無しさん@秘密の花園:2009/04/26(日) 03:33:33
(尚、「一週間」と言う生存時間内に、メス個体を発見し、生殖を行わなければならない制約上
(カイコにはカゲロウが如くに、「摂食器官」として機能する口が無く、基本的には太陽光以外のエネルギーは取り込めない。
即ち、運動に要するエネルギー源は、「食い潰したらお仕舞い」と言う訳だ)、
フェロモンの受容が途切れた場合に、フェロモンの探索をしない、即ち、メス個体の探索を打ち切る事は、
効率性の観点から、取り得る行動では無い。
また、メス個体の探索を、余り信頼性の低い仕組みに頼る訳にも行かない。
フェロモン受容の段階では、それこそ1分子のフェロモンでも受容されれば、信号が脳に送られる程の感度を持ち合わせているのに、
その信号を利用する「行動基準」の部分が信頼性の低い物で有れば、其処がボトルネックとなってしまう。
それ故に、「フェロモンが受容出来なくなった時点で、フェロモンの探索を行う」と言う「誠実な」手段を取らずに、、
「フェロモンが受容出来なくなっても、取り敢えず、設定された“正面”へと邁進し続け、その過程で若しフェロモンが受容されれば、
“正面”を再設定する」等の、アバウトで信頼性に欠ける手段を取るなどと言う訳には行かない。)

(因みに、「フェロモンの受容が出来なくなった」と捉えられるスパンは、概ね200msから500ms程度らしい。
詰まり、一度フェロモンを受容すれば、その期間はニューロンが発火し続け、「前進」を行う訳だ。)


では、環境中を離散的な小片として漂っているフェロモンを探索する手法を考えて見よう。

唯、「考える」とは言っても、「先程まで自身の周囲に有った」、詰まり、「現時点でも自身の周囲に有る可能性が高い」フェロモンを探索する場合
(無論、条件として、フェロモンを受容出来る器官が二本の触角のみだとして)、
取り得る行動は、オノマトペ的に言えば、「きょろきょろ」以外に無いだろう。

現時点で、自身の前方(触角の探索範囲)にフェロモンが存在しなくなったが、先程までは確かに前方に有ったのだから、
その条件下で探索を行うならば、まず、自分の前方を探すのが当然だろう。
また、そうでなくとも、フェロモンを探し当てる事が出来る唯一の器官で有る触角が、個体の前方に固定的に接続されている以上は、
行き成り、現在の個体の位置と掛け離れた場所を探索する事などは出来ない。
「探索」に音波を用いるコウモリやイルカなどで有れば、話は別だろうけどね。

さて、実在のカイコガのオス個体も、フェロモンが受容出来なくなると、まず、ジグザグに歩行する行動を取る。
此処での「ジグザグ」とは、正弦波や三角波を思い浮かべて貰えば良いだろう。
こうすれば、自個体の前方に付いている触角が、前方の幾らかの範囲を探索する事になり、
「前方周辺」に存在するフェロモンの受容を試みる事が出来る。

そして、その「前方周辺探索」でフェロモンが受容出来れば、再び、左右の触角の受容タイミングから「正面」を割り出し、
その方向に向けて歩き出す。

そしてまた、フェロモンが受容出来なくなれば、ジグザク歩行の動作を行う、と言う事になるね。

けれども、「ジグザグ歩行」を行ったとしても、そう簡単にフェロモンが見付かる場面ばかりでは無いだろう。
カイコガのオスは、ジグザグ歩行でフェロモンが見付からない場合、徐々に「ジグザグの幅」を広げる行動に出る。
波形で言えば、振幅を増やして行く格好になるね。
こうすれば、探索範囲が幾らか広がる為、フェロモンが見付かる可能性も高まるだろう。

だが、幾ら自個体の「前方」のみを探索しようとも、フェロモンが見付からない場合は間々有る。
詰まり、「前方へのジグザグ歩行」のみを続けていては、仮にフェロモンが真横などに漂っていた場合には、
どれ程探索しようともフェロモンを受容する事は出来ない。
ジグザグ歩行は、フェロモンが「前方」に存在すれば(得てして、「先程まで正面に有った」フェロモンは、
自身の前方に位置する可能性が高い)、効率的な動きなのだけれども、仮に、「前方」にフェロモンが存在しなければ、
幾らジグザグ歩行をした所で、フェロモンは見付からないだろう。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板