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研究者の食と生活
1286
:
研究する名無しさん
:2017/01/28(土) 11:31:30
次郎でのメニューは、20貫の鮨が20分以内に出される「おまかせ」です。
その日次郎が市場で仕入れた魚によって、職人が客に何を食べるか命じるというものです。
鮨が私達の皿に触れるやいなや一瞬で胃袋へと消え去りますが、実は、これこそが重要なのです。
次郎は、鮨が出された瞬間、この数秒が味のピークだと信じています。
(略)
サヨリが出された時、私はまだアカガイが口の中に入っていました。
これはヤバイ。次郎は「鮨は出されてから数秒がピーク」だと言っていたのに、
そのルールに背くわけにはいかない…!!
私は額に冷や汗をかき、必死で思考を巡らせました。
しかし無理にアカガイを飲み込めば、それまで食べた鮨9貫も一緒に戻してしまうことは確実でした。
世界一の鮨レストランでゲロなんて、世界のトップニュースになってしまいます。
私はパニックに陥っていましたが、食べ続けないといけないことだけはハッキリしていました。
(略)
「すみませんが、お待ちのお客様がいるので席を空けていただけますか?」
ヨシカズがそう言ったとき、次郎を含むその場にいた全ての日本人が、笑い出しました。
私は日本語がわかりませんが、雰囲気で理解しました。
「ああ、みんなオレのことを笑ってるんだ」、と。妻でさえ、私を同情の目で見ました。ブルータス、お前もか。
私と妻は出入り口横の小さなブースで、美味しいメロンと温かい緑茶をいただきました。
しかし同時に、次郎は「あのアメリカ人、オレの鮨は食えないくせにメロンは別腹ってか」
なんて思うだろうな、と思うと心臓がキュっとなりました。
次郎での経験を振り返って…
私は食事を食べ終えることはできませんでしたが、職人の仕事を間近で見ることができました。
次郎から湧き出る倫理的で芸術的な職人技を見るために、ランチ代を払ったといってもいいでしょう。
その微妙なニュアンスが、世界一かそうでないかを分けているのです。
私は自分の「スシ審美眼」が優れているとは全く思わないので、このニュアンスを言葉に
することは出来ません。
しかし、自分がとんでもないものを食べたことは確かです。
そして悟ったのです。「お前のようなブタに、次郎の鮨は早すぎる」、と。
ttp://talko-media.jp/4474
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