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ホラーテラー作品群保管庫
222
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鴨南そばさんシリーズ「四角い部屋」4
:2014/10/07(火) 13:45:17 ID:N5E6U.uY0
クルマに乗り込んだのはいいが、帰りアイツ足どうするんだろ?という素朴な疑問と罪悪感が生まれた。
どうやら先ほどは僕も熱くなっていたらしい。売り言葉に買い言葉だ。ちょっとだけ待ってやるか。
prrrrr
『もし。リョウ今どこだ?』
ガクトさんからだ。
「お疲れ様です!まだ近くにいます。何かありましたか?」
『ちょっとお客さんの相手してくれね?俺もう寝たい』
「了解です!すぐそっち行きます」
『ユウキもいるか?』
「今ちょっといないですけど、連れて行きます」
『頼む。早めにな』
先ほどのクサクサした気分とは一転、楽しくなってきた。
早くユウキを連れてピンク色のパーティーへと行こう、そんなことを考えながらユウキへと電話する。
「もしもーし、まだやってるのか?ガクトさんからお呼び出しだ、行くぞ」
『……マジかよ、分かった。……あ!点いた!』
「え?点いたの?でももうダメ。ガクトさんの言うことに逆らうなんて、健全な男子の僕には出来ないわ」
『あとちょっとだけ待っててくれ。頼む』
「ムリ。早くこっち来い」
『ちょっとだから、すぐに終わる』
「あのさあ、言いたくないけど、それお前ハメられてんだよ。元々成功するはずないんだ。その怪談は――」
僕はその怪談のカラクリを教えてやった。
一階のボタンが点灯した理由は分からないが、普通は到着階に着いたエレベーターのボタンの点灯は消える。
それが到着した合図だから、むしろエレベーターの設計上そうならなければならない。
全てが点灯した状態でどこかの階になどいけない。
少なくとも一つはボタンの光は消えている状態になっている。
動いている最中に押せば出来るが、それだと怪談のルールを破るし、そもそも降りるべき最上階に着いたら消えてしまう。
だから、最初から出来ないことを前提とした怪談で、出来たら不思議な何かがあるかもっていうオチ。
『…不思議な何かって何だよ』
「知らないし。何かがあるっていうのを考える怪談なんだから、答えはないんだよ」
『じゃあ、シュンさんはどこに行ったんだよ!?』
「誰だよ。ほら、ガクトさん待たせてんだから早く」
『っざけんな!何で誰も覚えてねえんだよ!?ナンバー2のシュンさんだよ!俺の派閥の親だよ!!』
「はぁ?何言ってんだ?ナンバー2はマキさんだろ?結構前から」
尋常でない取り乱し方に、僕はマンションに向かう。電話は繋がったままだ。
『大体、お前らに四角い部屋の話をしたのも、シュンさんだろぉが!?
四月に、ガクトさん派とマキさん派とフリーのお前を含めて、ノルマ持ち合いの会議しただろ!?
その席の雑談で、四角い部屋の話しただろ?』
「おいおい、落ち着けって。何の話か分からないぞ。四角い部屋は今日初めて聞いたぞ」
確かに四月に会議をした記憶はある。
派閥間でノルマを分配し合うことにより、ノルマを達成できないという給金に影響を与えるリスクを減らすのだ。
もちろん、提供できる余裕ノルマがある派閥の発言力が強い。そしてそれは、大体の場面でガクト派だったりする。
派閥間ではこれで貸しを作ったりする。派閥の親は、派閥管理のためにも使う。
季節的理由で避けられない人員変動や、予見できない急な用事の時が重なった時に役に立つ。
『じゃあ何で今日俺がガクトさんと一緒にいたのか、説明できるか?』
「それはお前……」
何でだ?そういえば何でユウキはガクトさん派になったんだ?揉め事起こしたわけでも、拾われたわけでもない。
俺は良い。各派閥に影響力のある強力なコネを持っているから、基本的に派閥間移動はフリーだ。
ちょっかい出してくるヤツは表立ってはいない。今日のような催しも招待される。
しかし、ガクトさんの派閥に入って日が浅いはずのコネもないユウキが、
何故プライベートに近いこんなイベントに参加できるのか。
確か、確か、確か。
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