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ホラーテラー作品群保管庫
209
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くらげシリーズ「蛙毒 下」2
:2014/07/12(土) 16:19:55 ID:7TU1mP.c0
それをまだ根に持って、嫌がらせしに来るんやと」
嫌がらせに蛙の死骸を置いていく。まるで子供の発想だなと私は思った。Oみたいな人間がやってそうだ。
しかし、本当にただの嫌がらせなのだろうか。
その時家の前に置かれていた蛙の死骸はどうしたのかと訊くと、気持ち悪いからペットボトルごと捨てたとのこと。
当然の答えだ。
「その家って、どこにあるんですか?」
おばさんはあまり答えたくなさそうだったが、
「遠くから見るだけですよ」という私の言葉に、「うーん。まあ、見るだけやったら……」としぶしぶ教えてくれた。
大体聞くべき事は聞けたので、私とくらげは彼女に礼を言って、店を出ようとした。
その際、ふと一つだけ聞き忘れていたことに気付き、私は振り返る。
「あの、ここの辺りに、『Oさん』っていますか?」
私の言葉に、おばさんは細い目を何度か瞬かせた。
「二つ隣の家がOっていうけど……。それがどうかしたん?」
「その人の家にも、同じペットボトルが置かれたことってありますか」
「……どうやろねぇ。でも、あると思うよ。この辺りの人は、皆やられてるはずやから」
お礼を言って、店を出た。
店の外にあるベンチに二人で座り、そこでちょっと柔らかくなったアイスを食べる。
私は普通のアイスクリンで、くらげは最中をだった。
文字通りアイスをぺろりと平らげた私は、隣のくらげに尋ねる。
「なあ、……呪いって、本当にあんのかな?」
今回Oに起こった出来事。その原因はやはり『呪い』なのだろうか。
但しそれは、『カエルの呪い』といった可愛らしいものではなく、
人間が人間にかけた、誰かが誰かを不幸にするための呪い。
自業自得とはいえ、Oはそのとばっちりを受けてしまったのではないか。
わざわざ最中のブロックを手でちぎりながら食べていたくらげは、
最後のブロックを口に含み、こちらがいらいらするほどゆっくりと飲み込んでから、
「……あるんじゃないかな」と言った。
「ほら、昔から、蛙に触るとイボができる、って言うし」
「そりゃ、迷信だろ」
「……似たようなものだと思うけど」
くらげを見やる。その口調は、どこかいつもの彼と違う気がした。
くらげは無意識だろうが私の視線をかわすように立ち上がり、
アイスの開き袋を綺麗に四つ折りにして、傍にあったゴミ箱に捨てた。
「雨が降りそうだね」
空を見上げ、そう呟く彼は、いつもの彼だ。
私も立ち上がる。
「……んじゃ、さっさと行きますか」
私の言葉に、彼は小さく頷いた。
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