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204
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くらげシリーズ「蛙毒 上」1
:2014/07/12(土) 16:15:22 ID:7TU1mP.c0
私が中学生だった頃の話だ。
ある夏の日のこと。その日私が学校に行くと、教室の隅に人だかりが出来ていた。
一部の男子たちを中心に何か騒いでいるようだ。
「何してんの?」
一番近くにいた奴を捕まえて尋ねると、彼は心底気持ち悪そうな顔を私に向けて「蛙だよ」と言った。
「あいつ、ペットボトルに蛙つめて持ってきてるんだ」
その口調からして、彼は蛙が苦手なのだろう。「うえ……」と呟き離れていった。
私は彼と入れ替わりに、人だかりに身体をねじ込んだ。
騒ぎの中心に居たのは、あまり評判のよくない男子生徒だった。仮にOとしておこう。
Oが持っているのは、1.5リットルのペットボトルだった。
ラベルは剥がされていて、中には一匹の茶色い蛙が窮屈そうに押し込められていた。
「キャ」と短い悲鳴が上がる。興味本位で見にきたらしい女性陣からだ。
彼は蛙を周囲に見せびらかして、その反応を楽しんでいるようだった。
私の姿を見つけると、「ほれっ」とペットボトルを目と鼻の先まで近づけてきた。
蛙が手足をばたつかせ、容器の側面にへばりつく。
白いお腹には、黒い斑点がまだら模様に浮かんでいる。その背にはぶつぶつとイボもある。
大きさは六から七センチほど。若いヒキガエルだ。
Oは、臆さず動じず蛙を凝視する私にいささか拍子抜けしたようだった。
幼い頃から哺乳類も爬虫類も虫も魚も散々触れてきた私にとって、ヒキガエルは気持ち悪いどころか逆に可愛いくらいだ。
ふと、私はそのペットボトルの表面に、小さく文字が書かれていることに気がついた。
マジックで書かれたのだろうか。汚い文字だが辛うじて読める。Oの苗字のようだ。まさか、Oが書いたのだろうか。
そしてもう一つ。彼がどうやってペットボトルの中に蛙を入れたのか、という疑問もあった。
飲み口の穴は蛙の体より明らかに小さい。
表面にはいくつか空気穴らしき穴が開けられていたが、
それも五ミリほどの直径で、蛙が通り抜けられる大きさではなかった。
一体どうやって入れたのかとOに尋ねると、「俺だって知らねぇよ」と予想外の答えが返ってきた。
話を聞けば、こういうことだ。
私たちの街から山を一つ越えれば太平洋に出る。
その週の休日、Oは友達数人と海に遊びに来ていた。
海沿いの集落にOの親戚の家があり、友人共に泊りがけで遊んでいたそうだが、
二日目、彼らはその集落の外れに、一軒の奇妙な家があるのを見つけた。
廃屋かというくらいボロボロの小さな家だったが、
家の周囲を囲む塀に上には、大小様々な大きさのペットボトルが並べて置かれていた。
「百個くらいあったんじゃねーか?」とOは言った。
Oは最初、猫避けか何かかと思ったそうだが、違った。
その中には、一匹ずつ蛙が閉じ込められていた。大きさはバラバラで、ヒキガエルだけでなく、青ガエルも居たらしい。
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