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ホラーテラー作品群保管庫
164
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2なつのさんシリーズ「蛍」4
:2014/06/16(月) 22:46:51 ID:mn6OmNt.0
次の日の朝。起きると、テントの中に残っているのは僕が最後だった。
外に出ると、Sは河原の石に座って釣りを、Kは底が硝子になっているバケツを川に浮かべ、網を持って何かを探していた。
その日は、すっきりと雲ひとつない天気だった。
川の水で顔を洗ってから、釣りをしているSの元へと行ってみた。
「釣竿なんか持ってきてたっけ?」と僕が尋ねると、「昨日、そこの茂みで拾った」と言う。
じゃあ餌は何を使っているのかと聞けば、昨日の内にテジロちゃんを捕まえておいたので、それを使っているらしい。
見せてもらうと、テジロは本当に手の先が白かった。
ちなみにSはこの後、立派な岩魚を二匹釣るという快挙を成し遂げた。
塩焼きにして昼飯になったのだけれど、すごくおいしかった。
Kの元へ行くと、彼はゴリという名の小魚を捕まえようとしているらしい。
ちなみに彼はこの後ゴリを十匹ほど捕まえ、それは昼飯の味噌汁の具になるのだけど、
ゴリは骨ばっててとても不味かった。
二人共元気なことだ。などと思いながら、僕は河原を行ける所まで散歩していた。
その時、ふと足元に黒い昆虫の死骸が落ちていることに気がついた。
十字の模様がついた赤い兜に、黒い甲冑。拾い上げてみると、それは一匹の蛍の死骸だった。
そのまま持ち帰ってKに見せてみた。
「おう。蛍だな」
ちらりと見やりそれだけ言うと、Kはまた腰をかがめて水中に意識を戻した、かと思うと、
がばと起き上がり僕の腕を掴み、もう一度その蛍の死骸を見やった。
「ゲンジボタルじゃん……」とKは呟いた。
「ゲンジボタルなん、これ?」
「ああ、頭のところに十字の模様があるだろ。てっきりヘイケボタルかと思ってたけど。
……でも、何でこんな時期に出て来てんだコイツ。一,二月くらいおせぇのに」
僕はもう一度、自分の手の中のゲンジボタルの死骸を見つめた。
Kは「おっかしいな〜」などと言いつつ、ズボンから携帯を取り出すと、何かを調べ始めた。
おそらくインターネットで、ゲンジボタルの生態でも確認しているのだろう。
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