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ホラーテラー作品群保管庫
148
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なつのさんシリーズ「ノック 上」1
:2014/06/16(月) 21:47:33 ID:mn6OmNt.0
僕の住む町から、県境を跨いで車で四時間ほど走った先にある小さな街。
数年前、その街で身元の分からない一人の男の子が保護された。
調べてみると、男の子は街の人間ではなく、遠く何百キロも離れた他県で行方不明になっていた子供だった。
その子の証言によると、数日間、見知らぬ女の家に監禁されていたのだという。
実は同様の事件、――他県で行方不明となった子供がこの街で見つかるという事件――は、
過去にも四回程起こっており、警察は連続児童誘拐事件とみて捜査をしていた。
被害にあったのは全員、小学校低学年程の男児。
けれどもこの事件が特異だったのは、
発見された男児たちに特に目立った外傷も無く、何かしらの危害を加えられたわけでもない、ということだった。
親元に身代金が要求された様子もなかった。
誘拐された男の子たちが入れられた部屋は、外が見えないように窓の部分が塗り固められていたという。
といっても電灯はついており、食事は三食きちんと与えられ、部屋にはTVの他、本やマンガ、ゲーム等もあった。
誘拐犯の女は顔を隠すこともせず、連れてきた男児を本名では無く『●●』 と同じ名前で呼んだ。
そして子供たちに、自分と会話することを求めた。
そうして数日が経つと、女は眠っている子供を車に乗せ、街の外れで解放した。
警察は、被害にあった子供たちの証言から、街に住む一人の女性を容疑者に上げた。
彼女は街外れの古民家で一人暮らしをしていて、
彼女自身の子供も、誘拐事件が起こるよりも以前に、事故か事件に巻き込まれたのか、行方不明の届けが出されていた。
失踪した息子への想いが犯行に走らせた、と警察は考えた。
そして警察は彼女の家を訪れたのだが、その時すでに家に彼女の姿は無かった。
古民家の中からは、子供たちの監禁に使ったと思しき部屋が見つかり、
その部屋の中からは、『息子の元へ行きます』 という内容の遺書らしき紙と共に、
誘拐した子供たちへの謝罪の手紙が見つかった。
『●●』 とは、彼女の息子の愛称。
誘拐された子供たちは、『怖かったけど、女の人は優しかった』 と口をそろえて証言した。
自身も行方不明となった女性は、彼女の息子と共に未だに発見されていない。
その特異性から、この誘拐事件は一部のメディアでも取り上げられることになった。
そうして有名になった代価か、事件の舞台で今や廃屋となった古民家には、
夜な夜な親子の話声が聞こえるだとか、行方不明になったはずの子供の霊が出るといった、
真偽の定かではない噂話がまとわりつくことになる。
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