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構想中のネタ

4【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2012/06/09(土) 02:29:54 ID:???0
※ラテン語intellectusはドイツ語のVerstandにあたり、カントはこの2つの語を同義語とし
て扱っていたにもかかわらず、従来の翻訳では前者を知性、後者を悟性と訳しわけて同根の語
があたかも違うもののように扱われていると見えてしまう事態を起こしているとか。なので悟
性と知性とでわけずに知性で統一しました。これは「直観によって与えられる多様に、純粋知
性概念[=量・質・関係・様相といったカテゴリー]に従って統一をもたらす主観の能動的な
能力」で、対象の認識はこの純粋知性概念において初めて成立する。またこの概念によって認
識の対象について判断を下し、対象に法則を与えることも可能になると。

ついでゲーテですが、元型について次のように述べています。
「我々は、不断に創造する自然を直観することによって、その生産の営みに精神的に参加する
のに相応しい者となるべきである。私は最初は無意識のうちに、内的衝動に駆られて、かの原
像的なもの、元型的なものをひたすら追求し、自然に即した叙述を築き上げることに成功した
ので、ケーニヒスベルクの老碩学が自らそう呼んでいる「理性の冒険」を刊行するのを妨げる
ものはもはや何もなかった。」(ゲーテ『色彩論』ちくま学芸文庫所収の「直観的判断力」)

5【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2012/06/09(土) 02:55:33 ID:???0
『残酷な天使のテーゼ』と旧エヴァ本編ストーリーとが共時性[=非因果的連関]の関係
にあるということ。その類例は、リヒャルト・ヴィルヘルムによって独訳されてユングに
よって高く評価された『易経』の易占、E.A.ポオの『ユリイカ』が膨張する宇宙の時
間軸を逆に辿れば最終的にあらゆる科学法則・原理が破綻する特異点が在るということや
銀河系の中心にブラックホールが存在するということを、正確に幻視したこと、パウリの
ケプラー論「元型的観念がケプラーの科学理論に与えた影響」などを挙げておけばよいで
しょうか。同時ではなく時間差のある「有意味の偶然の一致」としての共時性。

ちなみにパウリのケプラー論ではこう言われてますね。
「ケプラーは、観念は神の精神の中に前もって存在し、また創造に際して、神の似像として
の人間の魂に植え付けられたのだと語った。このように、人間の魂が自らに内在的な「直覚」
の助けを籍りて知覚することのできる始源的イメージを、ケプラーは元型的(archetypalis)
と呼ぶ。このようなイメージと、現代心理学においてC.G.ユングが導入し、「幻想」の
「直覚」として働くものと想定された「始源的イメージ」もしくは元型とは、重なりあうと
ころが極めて大きい。」(パウリ)「幾何学こそは世界の美の元型である」(ケプラー)etc

6【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2012/06/09(土) 02:59:00 ID:???0
修正:ゲーテ
「「理性の冒険」を刊行するのを妨げるものはもはや何もなかった。」☓
「「理性の冒険」を敢行するのを妨げるものはもはや何もなかった。」◯

7【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2012/06/09(土) 04:12:08 ID:???0
今回のネタの外のことになるかどうかはまだわかりませんが・・・、
ゲーテの形態学が気になっております。これはユングの元型だけじゃなく、シュタイナー
にも関わるかと。ゲーテの場合、当時のドイツにおいては元型≒遺伝子と考えられていた
ということもちょっと注目してみたいですね。

8【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2012/06/09(土) 13:22:00 ID:???0
いわゆるユングの「元型」の運用の仕方とシュタイナーのアカシャ年代記の運用の仕方の布置連関は、
シュタイナー側だと講演録『歴史を生きる』がわかりやすかったですね。


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