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ネルフという監獄
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:
【管理人】アイオーン・アブラクサス★
:2008/12/24(水) 22:40:16 ID:???0
(訂正です)
しかし、この「L」を社会秩序の維持のために重要だとするパーソン
ズの考え方には盲点がある。それは抽象的であるということ以前に、
私がこれまで述べてきたフーコーの指摘する監獄と密接に関わってい
る。人々を統合するために共通の価値と理念に普遍的真理を置くとい
うことは、自らのうちに客体としての「偽りの神」を対象化させると
いうことである。それがL=形相維持の意味に当てはまるのは言うま
でもないし、統治機構における一つの知=権力下に隷属化する主体と
しての人間を作り上げるということに他ならない。
これはいわゆる「一般意志」なるものの創出であり、認識の絶対性の
追求であって、人間の本質というものを決定してしまうものであり、
その価値観に基づいた「合理的思考」の名の下に、価値観に反するも
のを合理的に排除できるという危険性を孕んでいるのだ。これはマル
クス主義であろうが資本主義であろうがどれにでも当てはまるであろ
う。なぜならどれもが「L」によってその社会の機能が支えられてい
るからだ。
ここで監獄の機能に戻るが、この「L」に基づいた「当然性」に隷属
している人間というのは、「隷属している」という自覚がない。一つ
の知に基づいた世界がその者にとって明瞭な「コスモス」であり、当
然視している観念に基づいた主観しか持ち合わせていないからだ。こ
の「コスモス」及びそれが硬直化した「ノモス」に隷属している人々
は、上述した監獄の三つの機能の巧妙な仕掛けによって「L」の下に
均質化していくのである。
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