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バサラ日記（その２６）
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>せめてあと2週間は開店したら三ヶ月分の家賃ぐらい稼げただろうに
>どうせ家賃払わなきゃいけないのなら、ぎりぎりまでやったらよかったのに
>家主もなかなかな相手やな
安定しておらず、見込みどおりに事を進めないのが水商売。
ギリギリまで三宮で営業して、目論見どおり、客が入らなければ、
どうなるか？
バーを引き払うだけでも、取り付けた棚等を解体するのに内装業者に
１万円払わねばならず、解体した十数個あった椅子や棚を解体した粗大ゴミ
を回収業者に引き取ってもらうだけで６万円かかり、その上で、事実上
住み込んでいたバーからミニ引越しするための荷物運搬に、タクシー７回で
２万円はかかったので、合わせて１０万円以上必要となるが。これは、どうしても
現金で すぐ払わないといけない。その余裕もなくなる。
また、目論見どおり客が入らなければ、家賃を払わないままになるので
家主は当然、保証会社に代理返済を求める。この保証会社は普通、闇金だ。
闇金の取立ては凄まじく。法律上、支払い義務がない親族一同を調べ上げて
取立てに行くし、本人には「内臓を売れ」とか「生命保険をかけて自殺しろ」とか
「マグロ漁船に乗れ」とか言う取立てがやってくる事になる。
自己破産しても、元々、法律無関係に動いている闇金には通用しない。
闇金以外は自己破産すれば借金チャラになるが、当然、長田の自宅も失い
私はホームレスとなる。透析患者の私がホームレス生活に耐えられるはずがなく
数日で死に至る。
「主義主張のため、野垂れ死んでもよい」でもよい「言論人の覚悟」はあるが、
家賃の支払い義務のある あと三ヶ月間、ギリギリまで、営業して
見込みどおり、客入りがなければ、上のような状態になるのが見えている以上、
今の段階で、三宮を引き払い、長田の自宅で再起する道を模索する選択肢を
選ぶのが、最も妥当と考えた。家主は理解してくれ、敷金２０万円を差し引いた空家賃三か月分
を借金扱いにしてくれた。有難いと思っている。透析障害年金が下りれば、支払い能力が出てくる。
その時は必ず払いたい。
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