inは確かにコップの中にボールが入っているようなそういうイメージが
基本だと思います。
でも"in ten minutes"で"10分後"、なんて使い方もあります。
イメージハンドブックにはinのイメージの範疇をこえた使い方と書かれていた気がしますね。
overは単純にピョンとある期間を飛び越えて着地しているようなイメージでしょう。
forは方向で矢印がある期間を向いて範囲を示している感じでしょうか。
Prices have gone up by fifty percent in the last ten years.
物価がこの10年間のあいだに50パーセント近く上昇した。
この場合inを僕なら選ぶと思います。10年間という期間が具体的で
はっきりとして明確だし、上昇してきたって言う状況が
その期間に入っているようなそういう感じを受けますから。
もちろん、いや、overだ!って人もいるでしょうね。
overは飛び越えているっていうニュアンスだと思います。
"the last ten years"っていうのが味噌だと思いますね。"the"ですから。
I've lived in the suburbs of Kyoto for ten years.
私はその京都の郊外にある住宅地に10年間すんでいます。
この場合の10年間ってはっきりしてないですよね。この10年間!なんて言えない10年間です。
はっきりしていない物ですから"in"したり、"over"したりできないように思います。
forでその範囲を示している感じでしょうか。
そこには具体的なはっきりした物はないような気がします。
I've been riding this French bicycle for more than 10 years.
これも同じで具体的な"more than ten years"ではないですよね。
何かこう、形のような物を意識出来ないです。
ああ、確かに"Prices have gone up by fifty percent in the last ten years."
という文章は確かに"in"しているんですが、最後の時点の結果が意識されている気がしますね。
物価という性質上、常に上昇して来たと言うことはまずないでしょうし。
"Prices have gone up by fifty percent over the last ten years."
これも覆って飛び越えて着地した時点が意識されているかもしれませんね。
forが連続というより、その期間はやはり漠然としているのかもしれません。
確かに距離などで使われるのでそういうイメージはあるのかもしれませんけど。
"I've lived in the suburbs of Kyoto for ten years."
は連続と言って問題ないと思いますが、
"I've been riding this French bicycle for more than 10 years."
これは別に連続ではないですよね。
確かに乗り続けてきて、もうくたくたな感じがありますけど、
実際は常にこの10年間ずっと乗ってたわけではないですよね、人間ですから。
ああ、だけどこの連続のニュアンスが乗り続けてクタクタ感につながっているのかもしれませんね。
イメージとして。