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44千手:2009/05/24(日) 00:03:41
宮沢賢治の詩。
第三芸術
蕪のうねをこさへてゐたら/白髪あたまの小さな人が/いつかうしろに立ってゐた/それから何を播くかときいた/赤蕪をまくつもりだと答へた/赤蕪のうね かう立てるなと/その人はしづかに手を出して/こっちの鍬をとりかへし/畦を一とこ斜めに掻いた/おれは頭がしいんと鳴って/魔薬をかけてしまはれたやう/ぼんやりとしてつっ立った/日が照り風も吹いてゐて/二人の影は砂に落ち/川も向ふで光ってゐたが/わたしはまるで恍惚として/どんな水墨の筆触/どういふ彫塑家の鑿のかをりが/これに対して勝るであらうと考えた
(『春と修羅 詩集補遺)


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