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よもやまばなし2

18千手:2010/02/26(金) 23:49:36
案内が遅くなってしまいましたが、大井浩明さんから「松下眞一追悼個展」の案内がありました。以下、貼っておきます。
>   コンサートの御案内
>
>   ピアノの大井浩明です。
> 来週末(2月27日(土))に京都にて開催予定の、松下眞一氏(1922-1990)の歿後20周年・追悼個展の御案内をさせて頂きます。
>
>  ◆プログラム詳細 http://ooipiano.exblog.jp/12896328/
>  ◆寄稿「松下眞一歿後20年追悼演奏会に寄せて」白石知雄(音楽学)http://ooipiano.exblog.jp/13519884/
>  ◆寄稿「数学者としての松下眞一」松井卓(九州大学数理学研究院教授)http://ooipiano.exblog.jp/13734324/
>   
>    松下眞一個展を最初に企画したのは、かれこれ15年程前に遡ります。当初は大学の先輩(京大理科)ということで興味を持ちました。関西出身、あるいは関西在住の作曲家による個展シリーズ《Portraits of Composers [POC]》を
> 立ち上げ、篠原眞、塩見允枝子&フルクサス、西村朗、甲斐説宗個展あたりまでは何事も無く実現したのですが、さて次に松下眞一作品に取り組もうとした際、大きな壁にブチ当たりました。
>
>   まず第一に、散逸した楽譜の蒐集です。松下氏は独奏・室内楽曲の場合、書き上げた自筆譜を手元にコピーを残さずそのまま演奏家へ直送していたらしく、未出版作品の譜面入手は困難を極めました。このあたりの諸現状は実に許し難いものがあるので、近々きちんと〈総括〉したいと思っています。第二にスポンサード探し。武満徹を初めとする中央楽壇に舌鋒鋭い批判を向けておられたせいか、財団助成やホール協賛にもなぜか縁遠いのは、シュトックハウゼンが日本から30年間パージされ続けた状況と酷似しています。そういえば、1998年に大阪で行ったシューマン(Opp. 5, 6, 7,
> 8)とシュトックハウゼン(ピアノ曲XI, XIII, XVI)によるリサイタルは、そもそもは松下眞一個展を提案していたのですけれども、主催者側から駄目出しを喰らい、ボツになりました。また、ヨーロッパ主要都市のホールでは、ピアノの内部奏法の跡が無い楽器を見たことが無いくらいですが、日本国内ではこの期に及んで舶来物品信仰が続いているのか、会場選定も難航しました。今回は、「京都市の文化行政の根幹、沽券に関わる由々しき問題」だと、京都国際交流会館様が手を差し伸べて下さり、非常に状態の良いスタインウェイD型の内部奏法使用を御許諾頂きました。こういった厄介な要素が積み重なり、また松下作品のエクリチュールが決して演奏容易なものでは無いため、作曲者歿後20年ものあいだ、誰も手を出さない状況が続いたわけです。このたびも、京大音楽研究会の先輩である松井卓氏がプロデュースを申し出て下さなかったら、私自身、重い腰が上がらなかったでしょう。
>
>   さて、本公演の目玉は何と言っても、今まで全容が明らかでなかった、ピアノ独奏のための《スペクトラ》連作の通奏初演です。中でも、長らく所在が不明だった大作《スペクトラ第5番》の譜面は、松下氏御遺族の尽力により新発見され、作曲以来40年ぶりに世界初演されます。上記リンクで御覧頂けます、公演チラシ表面にあしらわれているクレーあるいはカンディンスキーのような図柄は、全17ページに及ぶ図形楽譜の終結部近くの1ページにあたり、その読み取り方は奏者に一任されています。初演以来40年ぶりの蘇演となる《スペクトラ第3番》は、一台のグランドピアノをピアニスト(鍵盤側)と打楽器奏者(内部奏法)の二者が双方向から演奏する、という非常にユニークな作品です。内部奏法側にもソリスティックな超絶技巧が要求されるため、欧米で御活躍ののち現在は滋賀県にお住まいの名手、宮本妥子さんに協演をお願い致しました。また、12の小曲が予定された《スペクトラ第6番》(1984)のうち、完成されたのは前半6曲で、そのうち第5曲「器械体操」はまだ初演されていないようですので、これも今回が全6曲による通奏世界初演となります。
>


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