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哲学的・雑談的 3
64
:
千手★
:2007/12/17(月) 00:03:34
佐藤真さんの『サイード(out of place)』を観た。土地にすっかり根づいてしまってはいけない。また、根なし草になってもいけない。そういうメッセージと理解してよいのだろうか。
あるいは、ひとはみな人種的にも民族的にも混血で、混血者として自分自身の(固有の)生を描いてゆかなければならない。そいういうメッセージと理解してよいのだろうか。とすればわたしはまったく賛同する。
ただ映画で一つだけ気になったのはエンディングの曲がシューベルト(「即興曲」)だったことだ。やさしさ・そして傷み。シューベルトはその二つのキーワードで語れてしまうのではないだろうか? 世界のすべての音要素を断片とし、音楽テクストを織り進めてゆくための、シューベルトよりももっとふさわしい音楽があったのではないか。例えば『ヒュムネン』。エンディングに向くというわけではないかもしれないが。
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