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哲学的・雑談的 3

53千手★:2007/10/17(水) 02:33:33
モエレ山を思う 京都には草山がない

ある喫茶店で東山を見ながら学生のレポートを読んでいた。
大学の近く、白川通り沿いの、東に東山の見える喫茶店だ。
それほどよく来る喫茶店ではないが、レポートを読むぐらいの仕事はできるので、そんなときに時々くる。
その喫茶店を出る時に気がついたのだが、目の前の山、その道からの比高差は六十メートルぐらいなものだ。だがその山にはあまり登る気にはならない。
わたしはあの札幌のモエレ山のことを思い出していたのだ。
モエレ山は登りたくなる。だれでも登りたくなる。それは登りやすいし、登ればすごい見晴らしが開けるからだ。草山なのだ。だからどこかだでも、どんな道を取っても登れる。それがモエレ山の凄いところだ。
だが京都には草山がない。照陽樹にせよ、針葉樹にせよ、落葉広葉樹にせよ、樹が生い茂っている。
そうなると、道が限られる。四メートルの雪に被われることもないので、自由に道をとって登ることができない。京都の人はこういう山に慣れてきているのだ。行儀よく、すでにできている道を登ってゆく。歩いてゆく。けもの道なんていう言葉を知っていても、まず滅多にほんとうのけもの道なんか歩いたことはない。ほとんどの京都人はそういう歩き方以外を知らないのだ。出来合いの道を歩くことしか。
札幌のモエレ山の素晴らしさ。
言うだけ言ってみよう。京都の真ん中にひとつ草山を作ってみよう。どの方向から、どんな道をとっても登れる、見晴らしのよい草の山を。

京都人のメンタイリティーが大いに変ることだろう。
「市民」がはじめて生れるだろう。


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