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[人生相談板] 悟りを開いた人に聞いてみるスレ の避難所10

269プププッ (*^m^)o==3:2014/10/11(土) 22:04:24 ID:XcGbfdZI0
真字正法眼蔵』上巻90則

 秀州華亭県の船子和尚〈薬山に嗣ぐ、諱は徳誠〉と、道吾(円智)・雲岩(曇晟)とは、倶に薬山にて修行していた。
袂を分かったあとで、船子和尚は華亭に一隻の小舟を浮かべていた。
船子和尚が道吾に依頼して言うには、「師兄よ。今後、優れた僧がいたならば、1人だけでもこちらに寄越してくれないか」ということであった。
 ちなみに、夾山善会禅師は、初め潤州の京口に住していた。
時に道吾と雲岩とが遊学して、夾山の下に到り、上堂している時にあった。
 僧がいて問うには「法身とはどのようなものでしょうか」と。
夾山が言うには「法身とは無相である」と。
 僧が言うには「法眼とはどのようなものでしょうか」と。
夾山が言うには「法眼には瑕が無い」と。
 これを聞いて道吾は不覚にも失笑してしまった。
夾山はわずかにそれを見ると、ただちに上堂の座を下りて、道吾を請うて、礼をして問うて言った
「私が先ほど僧に対して話していたことに、何か誤ったことがあって、上座(=道吾)は失笑されたのでしょう。願わくは、上座、慈悲をおしまず誤りを正してください」と。
 道吾は言った「和尚は、同じく住持として世に出られましたが、未だ師がなかったようですね」と言った。
 夾山が言うには「私の、どこが誤りだったのでしょうか。お願いですから、私のために誤りを説破してください」と。
 道吾が言うには「私は最後まで言いませんよ。ただ、私に修行仲間がおりまして、華亭の船の上にいて人を導いています。和尚さんこそ、その地に行って私の仲間に会ってみてください。必ず得るところがありましょう」と。
 夾山が言うには「この人はどのような人ですか」と。
 道吾が言うには「この人は、上にはわずかの瓦もなく、下にはわずかばかりの土もありません。和尚さんがもし行くならば、必ず衣服と装束を換えるように宗旨替えすべきです」と。
 夾山は、その教えによって、僧団を解散し、服を換えて、すぐに華亭に行った。
 船子和尚は、夾山をわずかに見るとすぐに問うた「大徳(=夾山)よ、どこの寺の住持なのか」と。
夾山は「寺には住しておりません。住していれば、似てもいません」と言った。
 船子は「お前さんは似ていないと言うが、また何に似ていないのか」と言った。
夾山は「これは目前の法ではありません」と言った。
 船子は「どこで、学んできたのか」と言った。
夾山は「聴力や視力の及ぶところではありません」と言った。
 船子は「大いにピッタリと合致した語を言ってはいても、お前は永遠に繋がれたロバのようであるな」と言うと、
また問うて「糸を千尺の長さまで垂れ流すとき、心は深いところにある。その針から三寸ばかり離れたところを、お前はどうして言わないのか」と言った。
夾山は口を開こうとした。
しかし、船子は、船竿を持ってすぐに水中に打ち落としてしまった。
夾山がわずかに水から出て、舟に上がろうとすると、船子は「言ってみろ、言ってみろ」と言った。
 夾山はまた、口を開こうとしたが、船子はまた打った。
夾山はここでたちまちに大悟し、そして3回ほど頷いてみせた。
 船子は「竿の先の糸の線は、お前の好きなように任せよう。清い波を犯すことが無ければ、深いところにある心は、自ずと針とは異なってくるものだ」と言った。
夾山は遂に問うて「釣り糸を投げ捨てて、針も投げ捨ててしまいましょう。お師匠様の心はどのようなものですか」と。
 船子は「糸は緑水に引っかかって浮き、有無の意を定めようぞ」と言った。
夾山は「語に、奥深い真理を帯びれば真理への路はなくなり、舌先で談じても談じていないことになります」と言った。
 船子は「この川の波を釣り尽くして、金の鱗(=真の仏弟子たる夾山)に初めて逢えたようだ」と言った。
夾山は、すぐに耳を掩った。
 船子はそれを見て「その通り、その通り」というと、
遂に仏法を附属して言うには「お前は今後、身を隠すところにも痕跡を残してはならず、痕跡の残らないところにも身を隠してはならないぞ。私は、薬山にいて30年修行し、ただこのことだけを明らかにしたのだ。
お前は今、そのことをすでに会得した。これからは、城や聚落といった人の多い場所に住んではならない。
ただ、深山幽谷でクワを持って生きながら、一箇半箇を指導して、我が宗を受け嗣ぎながら、断絶することがあってはならないぞ」と。
夾山は、その旨を了解し、礼拝して立ち去り、岸に上がると去っていこうとしたが、しばしば振り返った。
 船子はついに夾山を呼んで言った「闍黎」と。
夾山は首を回して振り返った。
 船子は、舟の棹を立てて「お前は、別にあると、思い違いをしているぞ」と言い終わるや、舟から飛び出して、波間に没してしまった。


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