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SNS:Sagittarius News Station vol.1
86
:
名無しの京産大生
:2008/12/26(金) 13:39:01
佇んで:08年を刻む/1 躍進グランパス支えた通訳
◇監督と選手をつなぐ
サッカー・Jリーグ1部の名古屋グランパスは、優勝の可能性を残して迎えた12月6日の最終節、敵地での大分戦を引き分けで終えた。今季から
グランパスの通訳に復帰した村上剛(ごう)さん(39)は試合直後、ドラガン・ストイコビッチ監督に「アリガトウ」と声をかけられると、がっち
りと握手を交わした。
ストイコビッチ監督は昨秋、就任に際して一つの条件を提示した。「ゴウを呼んでほしい」。95年からグランパスの通訳として、当時指揮を執っ
ていたアーセン・ベンゲル監督や現役だったストイコビッチ選手を担当していた村上さんに、パートナーとして白羽の矢を立てた。
同じころ、村上さんは太平洋の小国、パラオにいた。退団後の04年、趣味のサーフィンで訪れたパラオで、偶然見て興味を持ったイルカの調教を
するため住み着いていた。だが、クラブから監督の要請が伝えられると、村上さんは必要とされたことを意気に感じて復帰を決めた。
村上さんは「一語一語、正確に訳す。話者の意思を伝えるのが仕事ですから」と話す。そのためにストイコビッチ監督の母国語のセルビア語も勉強
した。中盤の要としてチームを支えたMF吉村圭司選手は「監督が感情的になっても剛さんが落ち着いて訳してくれるのが分かる。サッカーのことで
も、選手が理解しやすいように訳してくれるのでのみ込みやすい」。「スーパーサブ」として活躍したFW杉本恵太選手は試合中、監督から指示を受
けることが多かった。「監督が興奮してセルビア語を交えても、ちゃんと訳してくれた」。村上さんを通して監督の考えは選手に的確に伝わっていた。
秋田市出身の村上さんは、秋田南高サッカー部でGKをし、進学した京都産大ではアイスホッケーも経験した。「興味を持ったら、すぐにしてしま
うんですよね」と言う行動派。「まだまだ自分の『冒険』は続くと思います」と言って、豪快に笑った。
http://mainichi.jp/chubu/archive/news/2008/12/20/20081220ddh041040007000c.html
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