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Ido(イド語)は言語的に優れているか?

69KamelioJapana:2008/01/13(日) 08:43:18
下記はIdoに関する日本語サイトからの一部を引用したものです。

「エスペラントでは男性名詞から女性名詞を作りますので、男性中心主義です。
例えばpiloto、amiko、dentisto、kuzo、kato等は総て男性であり、これに女性語尾の
inを付けて女性を作ります。即ち女性語尾inの無い名詞は男性である訳です。」

http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Kaigan/5864/

これは誤解を生む表現ですね。というかこれを書いた当人が誤解しているのかも知れません。

先ず、名詞語尾 -o ですが、これは「単に名詞を表す」意味以外はありません。
語意の根本は語尾を除いた語根にあります。kat/o > kat猫なるkonceptoであって雄猫では
ありません。
端的な例は ino と言う語です。ino > in/o
語尾 -o が付いたからと男性にはなりません。

例えば、例に挙げられた単語を見ていけば

1.kato
ですが、これは必ずしも雄猫を意味していませんね。
katinoで初めて雌猫の意味が付加されます。
敢えて、雄猫といいたい場合は雄を表す公式な接尾辞はありませんがら、malina kato,
とか、vir-katoのように言います。

次に

2.piloto, dentisto
ですが、これも kato ほど明確ではないですが、必ずしも男性を表すものではありません。
ジェンダーの区別がある言語圏の方たちは、職業柄男性が圧倒的に多数派ですから、
piloto、pilotinoをするのが通常ですが、例えば印欧語族に属するにも拘わらず名詞語尾に
ジェンダーの区別のない英語圏の人は、

Ŝi estas piloto.という言い方をよくします。

piloto よりも女性の進出が多い dentisto なら、なおさら

Ŝi estas dentisto. という表現が多くなると思います。
特に
Ŝi estas pianisto. という表現は英語圏では多数派になりつつあります。
尤も、pianiste と言うのはラテン語圏では女性名詞だと記憶が私にはありますが。。。
似たものとして、ano(= membro) が典型例です。

次に

3.amiko
の場合は、ハッキリ男性という定義があります。
が、例えば、

Ŝi estas mia amiko.といった場合 ŝi と li を取り違えたというより amiko は女性で
あると通常にエスペランチストなら捕るでしょう。
我々、日本人、それからFeministoは特にこういう言い方をしてもかまわないと思います。
私が好んで聞いているRadio Polonjaはポ−ランド語の影響を強く受けている所為かどうか
は分かりませんが、特に男女の区別をハッキリさせる傾向にあります。
Idoのように明確にヨーロッパ語を自認するものと異なり、我々エスペランチストがそれに
習わなくてはならない謂れは無いのですね。
NPIVにも amiko には通性の定義があります。
似たものとして、ulo

最後に
4、kuzo
は、明確に男性を示す単語といえます。
これは patro, frato, sinjoro等も同じです。
私としては、この問題に関しては単に初心者が学びやすいようにという配慮から
接尾辞 -ino が導入されたものと思いますが、日本語の片「親」にあたる表現がないのと
(両親は gepatroj)、初級者以上のレベルになるとpatrino、fratino、sinjorino等に
違和感を感じられる方もおられると思います。
でも、これは将来、あくまで esperantujo(エスペラント界)が決める問題でしょう。

前にも述べましたが、Idoはむしろ多くの印欧語にあるジェンダーの問題にむしろ拘り
(-o 通性、 ulo 男性、 ino 女性)、Esperantoにあるジェンダーフリー的の進化の可能性に
むしろ水を注ぐものであると私には思われるのですが。。。


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