実は、Eのu^の音は皆様ご存知のことと思いますが、u の音と等価なのですね。
どこかの参考書に u の発音は日本語よりも口を丸く窄めてとか(これは正しい)、u^ の
発音はさらに、口を窄めてとありましたが、誤りですね。
jの音も i から。実際の発音上で口の形から比較するとは等価といえないものも(母音扱いの i は
口を左右に広げて発音することが要求される。特にアクセントがある場合は自然にそうなる。)
理論的には i という音価の母音を子音扱いとしたのが j であるのということで、i と様相が異なる
yを採用することには躊躇われたものと私には思われます。
それは、語彙の多くは学習者の便宜を図ってラテン語族やゲルマン語族等から拝借したものが
多いのですが、基本構成部の単語はなるべく音節の短い単語を善しとしたので、アクセントの
位置の固定という大原則もあって、多くのラテン系言語の様に母音との位置関係で i 、u が
子音の様に扱われることを避けると同時にu^ とj子音の音が u と i の母音がベースに
なっていることを学習者に知らしめたかったのでしょう。