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12
:
Gardejo
◆GARDEJo6fA
:2007/11/06(火) 04:29:19
(*
>>11
から続く)
1. 機械翻訳史上の主な出来事
* 1933年:ロシアのスミルノフ=トロヤンスキーが翻訳機械の
設計を企画したが、それは一度も開発されなかった。
* 1946年:アメリカのウォーレン=ウィーバーとD. ブースが、
イギリスのR. H. リチェンズと共に、コンピュータによる
自動翻訳システムの開発に実際に着手した。
1951年、このグループにヨシュア=バル・ヒレルが合流した。
* 1952年:自動翻訳についての最初の国際会議が開催された。
* その後、イタリア・スウェーデン・スコットランド・中国・
日本・イスラエル・メキシコ等に於いて、研究者の諸グループが
自動翻訳を開発した。
* 1960年:当時の技術事情について述べられた『自動言語翻訳』が
A. G. エッティンガーによって著された。
* 1962年:英語の書籍『機械翻訳の未来』が上記のバル・ヒレル
によって刊行された。
* 1964年:アメリカに於いて米国学術研究会議と米国科学アカデミーが
ALPAC【訳注:Automatic Language Processing Advisory Committee】
という委員会を組織した。その任務は自動翻訳についての
当時の研究結果を客観的に調査するものであった。
【訳注:resultatojnはrezultatojnの誤記と思われるので原文修正済。】
* 1966年:ALPACが調査結果を公表した。残念ながら、
満足のゆく自動翻訳の可能性について悲観的な結論である。
しかし、失敗する見込みであるとの結論にもかかわらず、
研究結果ではこのテーマによる調査が言語学と翻訳技術にとっては
概して実に役立つものであるとも論評されており、
成果は以下の分野へと展開された。
- 翻訳結果の評価のための、より実用的な測定法。
- 翻訳をより高速に行うための手段。
- 訳文の品質についての基準。
- 翻訳費用についての基準。
- 翻訳についての統計。
- 翻訳の遅延とその原因についての研究。
- 翻訳家のための参照道具。
- 自動翻訳の多少の効用。
【訳注:dikonigasはdiskonigasの、trdukartoはtradukartoの
誤記と思われるので原文修正済。】
これ以降、自動翻訳についての研究は下火になった。
これは恐らく、ALPACによる冷や水を浴びせるような
調査結果の影響による。調査結果はこの分野の研究に対する
予算やその他の土台を縮小するものであった。
とはいえ、その後には他の機関および営利企業が
改めてこの自動翻訳のためのシステムの開発という課題を担い、
進歩を達成しつつある。
問題が複雑であるため、この研究はまだこれからも続くであろう。
【訳注:malentuaziasmigaはmalentuziasmaの誤記と
思われるので原文修正済。】
(*続く)
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