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エスペラントの思想と国家権力
893
:
松戸彩苑
:2008/10/12(日) 10:58:28
>>890
の前半に
> Eが、最終的に認知されない根本の理由は、社会(政治至経済)の構造問題であると私
> はこれまで、ずうっと言い続けてきましたが、その考えは変わりません。
とありますが、これについて私の考えたことを述べてみましょうか。
(1) 「社会の構造」に問題があるというのが正しいとしても、これを我々の手で変えるとい
うのはきわめて困難である。
社会を変えようなどと頑張ってるうちに「英語を頂点とした多言語主義」や「翻訳機械・
電子辞書の発達・普及」などが飛躍的に進んでしまったならば、エスペラントの出る場
面は完全に無くなってしまうのではなかろうか。
(2) 現在の日本や欧米の共産主義&社会民主主義政党のほとんどは、エスペラントのた
めに積極的に行動しようとはしていない。
エスペラントのために実際に行動を起こしてくれたのは、イタリアの Transnacia Radi-
kala Partio くらいのものである。
また私の見るところでは、先進国の革新派の人たちも結局は「英語を頂点とした多言
語主義」を支持しているように思われる。
これは言うまでもなく、エスペラント運動にとっては脅威である。
(3) 現実の社会を見てみると、国際化が進み、人・物・情報が世界中を行きかうようにな
っている。
具体的に言えば、日本にも世界中から外国の人がたくさんやって来るようになったと
いうことである。
このような「現実」に対して、日本社会も徐々に対応を進めている。
市民行政の場においては英語だけではなく、中国語・韓国語・ポルトガル語なども使
われるようになっている。
もちろん、これで問題が完全に払拭されたわけではないが、すでにこういったものが
日本社会に根付いたとは言えるだろう。
また、日本語の教材が豊富になったことと、日本滞在歴の長い人たちが増えたという
ことなどがあったからだと思うのだが、日本語が堪能な外国人も増えている。
西欧においては、この手のサービスが日本以上に進んでいるようである。
とくに北欧などは至れり尽くせりであるらしいのだが、しかし皮肉なことに、この手のサ
ービスが進めば進むほど、エスペラントが活躍できる可能性のある場面が無くなって
いくのである。
こういった事例をつうじて私が言いたいのは「結局、人数が増えないと、世間は対応し
てくれない」「人数が増えれば、世間も対応してくれる」ということである。
数年前にロンドンに行ったのだが、地下鉄の自動券売機は英語だけではなくドイツ語・
フランス語・スペイン語・イタリア語・日本語の表示画面に切り替えることができるように
なっていた。
また、これはどこかで読んだだけであって実際に見たわけではないのだが、アメリカの
西海岸の銀行だと、スペイン語や中国語の表示画面のあるATMがあるという。
このように、英語の牙城であるところのイギリスやアメリカにおいてさえも、外国人が増
えれば、それなりに対応するのである。
ということで、エスペラントにしても、話者が増えれば社会も対応してくれるだろうと思う
のである。
話者を増やすということをせず、スローガンを連呼するだけであれば、国際化が進めば
進むほど「英語を頂点とした多言語主義」だけが進み、エスペラントは置いてきぼりにな
るだけだと思います。
(終わり)
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