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エスペラントの思想と国家権力

551松戸彩苑:2007/11/15(木) 21:55:11
>>549 の「高性能の翻訳機械ができたとしても、それがすんなりと社会に普及するだろう
か?」という部分(翻訳機械に関する話の2番目のところ)に、補足をさせていただきます。
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欧米に行ったことがある人ならば誰でも気づくはずなんですが、欧米においては、ホテル
の部屋の掃除のような単純肉体労働というのは「移民」あるいは「海外からの出稼ぎ労働
者」なんかがやってるわけですね。

彼らは多くの場合(高い学校教育を受けていないという事もありますが、その他にも)その
国の言葉が充分に話せないという事があったりします。

つまり欧米社会というのは、こういう人間がいるから、掃除などを安い賃金でやらせること
が出来てるわけです。
もっとハッキリ言えば「言葉の壁」を有効活用して、言葉が充分にできない人間を、正々堂
々と半人前扱いにすることが出来るというわけですね。

ところがです、ここにもし高性能の翻訳機械などというものが出来て、全員に普及してしま
ったら、安い賃金で掃除などをさせるための口実の一つが無くなってしまうわけですね。

さらに考えれば、高性能の翻訳機械があれば、マルクスが夢見たように「全世界の労働者
が団結」することも可能になってしまうわけです。

私だって「高性能の翻訳機械があれば良いな」とは思いますよ。
しかし、高性能の翻訳機械が作れるような技術とカネを持ってる人たちだって、先に述べた
ような可能性に気づかないとは、とても思えないんですね。

ということで、たとえ高性能の翻訳機械ができたとしても、使用料がむやみやたらと高く設定
されて、金持ちや、政府の重要人物や、大企業のエリート社員くらいしか使えないというもの
になるのではないでしょうか。

もしも私が権力をもつ側の人間であれば、以上のような理由から、そう簡単には普及させな
いですよ。

いささか近未来小説のような話になってしまいましたが、私はどうも「素晴らしいものが作ら
れて、それがスンナリと普及する」という楽観的な見方ができないんですよね。
まぁ、単なる杞憂であれば良いのですが、多少は懐疑的に考えておいたほうが良いと思いま
すね。


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